回想 夏の唐松岳・五竜岳・鹿島槍岳
1969年8月2日〜4日
 
 1969年(昭和44年)8月、18名のメンバーで後立山の唐松岳・五竜岳・鹿島槍岳に行った。記憶と記録が曖昧なため、ルートをトレースしながら思い出してみた。

 8月1日、大阪駅を夜行で出発。

 8月2日、松本駅で乗り換えて白馬駅へ、そしてバスに乗り八方へ向かった。ここからゴンドラに乗り兎平へ。リフトが動いていなかったのでリフト上まで歩いて上がる。登山ルートに入り、第1ケルン、第2ケルン、第3ケルンと進む。丸山を越えて唐松岳頂上山荘にたどり着く。夜行の疲れか眠かったことと、断片的な雰囲気を記憶している。

 五竜岳の山頂には上がらず、左にとり縦走コースに入った。縦走路はアップダウンの少ないが、大黒岳を過ぎた先でかなり下り、そして白岳間で上り返す。夕刻五竜山荘に到着。1日の疲れでぐっすりお休みとなる。

 8月3日、昨日はガスっていたように思うが、今日は晴れた。早朝五竜岳に上がる。夜明けはきれいで立山連峰が目の前にそびえている。特に剱岳はすごくきれいだ。剱岳と剱の八ツ峰が、堂々としており連山を引き締めている。

 五竜岳を後にし、今日は核心部を行くことになる。五竜岳から梯子や鎖のある箇所を通過し、口ノ沢のコルになる。さらに進むとキレット小屋だ。

 八峰キレット、ここから厳しく鎖などを使って300mほどの急な登りを上がる。上がりきると鹿島槍岳北峰2842mに着く。30分ほど行くと本峰の南峯2889mに着く。かなり厳しい山だ。ここから緩やかな道になり、やがて冷池小屋に着く。今日はここまでだ。

 8月4日、冷池小屋を出て大谷原に降りる。一挙に1200mほど降りることになる。かなり厳しい道のりであった。先にも書いたが記録が残っていないので間違いもあり得るが、おおよそこんな登山であったように思う。もう一度挑戦したいと思える山だ。
    
 
コース
8月1日 大阪駅=<夜行>=
8月2日 松本駅=白馬駅=<バス>=八方=<ゴンドラ>=兎平
      兎平〜第1ケルン〜第2ケルン〜第3ケルン〜丸山〜唐松岳頂上山荘〜大黒岳〜
      白岳・五竜山荘 (泊)
8月3日 五竜山荘〜五竜岳〜口ノ沢のコル〜キレット小屋〜鹿島槍岳〜冷池小屋 (泊)
8月4日 冷池小屋〜大谷原=信濃大町駅=松本駅=<夜行>=
8月5日 =大阪駅