平岡梅林にて
第129回 奈良街道〜石切温泉
2000年3月25日 友歩会
南生駒駅〜暗峠〜府民の森(なるかわ園地)〜石切温泉〜石切駅
 しばらく寒さも和らいで来たが、今日は少し寒い。近鉄南生駒駅に10時集合。大阪から奈良に抜ける道で有名な奈良街道を歩くことにした。

 奈良街道はかつて、大阪の玉造を起点とした街道で、伊勢への参詣道として多くの旅人で賑わったと伝えられている。南生駒駅から竜田川にかかる小さな橋を渡り、生駒山を目指して細い道を登る。約30分で生駒市消防団脇の休憩所に着く。途中民家の間に石仏寺があるが見逃してしまった。

石仏寺付近の登り道

生駒消防団横の休憩所
 休憩所を過ぎるころから民家が無くなり、竹林が続く。途中に阿弥陀如来立像がある。傾斜地に作られた棚田を左に長々とくねりながら、道がつづく。道路の拡張工事が始まり昔の面影は全く感じられない。

生駒消防団横の休憩所道標

暗峠への案内
 信貴生駒スカイラインの高架をくぐると暗峠に到着。今まで歩いてきた舗装道路が高架をくぐると、一転して石畳になり風情が残る風景になるのもよかった。また、川端康成の雪国ではあるまいが、高架をくぐるとそこは吹雪き舞う暗峠だった。

 そんなわけで高架をくぐるまでは日差しがあったのに、急に雪に変わったのも大変面白い。峠の茶屋すえひろで少し休憩。吹雪の止むのを待って峠を越える。

暗峠

暗峠の石畳
 府民の森なるかわ園地へ足を進めここで昼食。かなり寒いなかでの昼食になったが寒さを飛ばす賑わいであった。

 帰りはかなりきつい下り坂を下りる。転んだら下まで行きそうだ。眼下に大阪平野が広がり景色もいい。赤い豊浦橋まで来ると、平岡公園だ。急な坂道の途中に、松尾芭蕉の句碑があった。
「菊の香にくらがり登る節句かな」

松尾芭蕉の句碑

平岡神社
 平岡神社の裏に梅林がある、旬は過ぎたようだがきれいな花をつけていた。しばらくぽかぽか陽気の中で休憩。草もちを食べたり、写真を撮ったり、スケッチをしたりですごした。

 帰りは、平岡から石切まで電車の横の道を歩いて戻り、ホテルセイリュウで温泉に浸かった。温泉の後は少しいつもと違うホテルの食事会になってしまった。餃子の大将を見つける人がいなかった!?とにかく楽しい一日を過ごすことが出来ました。

平岡梅林

ホテルセイリュウで
 
コ ー ス
  近鉄南生駒駅(10:00)〜暗峠〜府民の森なるかわ園地〜平岡公園〜石切温泉〜
  近鉄石切駅

天 候  曇り時々雪、午後晴れ
参加者 12名
実施日 2000.3.25