二上山 近鉄電車車窓より |
MRC主催 |
二 上 山 標高 雄岳517m 雌岳474.2m 太子温泉 |
MRC主催の初詣登山「二上山」に参加した。近鉄阿部野橋から準急に乗り当麻寺駅で降り当麻寺に向かった。途中、相撲館前で葛城市の観光マップをもらった。昨年10月に当麻町と新庄町が合併して葛城市になったとのこと。葛城市になり観光にも力を入れていこうと年始早々ボランティアと思われる方々が活動しておられた。 山門をくぐると鐘楼の向こうに二上山の二つの峰が見える。庭園に寒牡丹、冬牡丹とも言うそうだが咲いているとのことなので庭園を鑑賞した。満開に近い寒牡丹と二上山を組み合わせて写真を撮りたかったが構図がとれなかった。庭園には数十本の寒牡丹がコモの傘をかぶって美しく咲いていた。きれいな寒牡丹を後にして先に進んだ。当麻寺を出て中将姫のお墓をとおり、傘堂へ。山口神社で安全登山の祈願。大池の鴨を横目に鳥谷口古墳の前を通過、このあたりから少し坂道になってくる。この舗装された坂道の突き当りが祐泉寺だ。ここからいよいよ山道に入る。 祐泉寺の中を通ってまっすぐ上がれば馬の背に出るが今日は左に折れて岩屋峠への道をとった。 谷筋の道を約15分登ると湧き水が出ており、万葉の水と名付けられていた。さらにここから10分ほど登ると岩屋峠に着く。 峠を越えてすぐ下に岩屋と呼ばれる奈良時代に作られた石窟寺院があるが縁起はよく分からないらしい。岩屋の前には杉の大木が横たわっている。岩屋の千年杉と呼ばれていてこの岩屋を守っていたのだろうか。根回り6米、高さ28米の大杉も残念ながら平成10年の台風7号で倒れてしまったそうです。峠の上は二上山雌岳の山頂だ。15分ほどジグザグの急な坂道を上がる。 山頂付近には寒椿が咲きその向こうに葛城山と金剛山が重なるように見える。雌岳山頂で昼食にした。山頂からの展望はすばらしい。東側は奈良盆地が広がり大和三山が美しく見える。西側には大阪平野が広がり、南側には金剛山と葛城山が、北側には二上山の雄岳が見える。雌岳は標高474.2mで三等三角点になっている。山頂広場に「太陽の道」と日時計の説明板がある。それによると、奈良県の著墓を中心に淡路島から伊勢までの北緯34度32分の線上に太陽崇拝および山岳信仰となんらかのつながりがある古代祭祀遺跡が並んでいるとのことです。この東西の線は「太陽の道」と呼ばれていて、ここからご来光を拝するのに格好の場所と言うことだ。そのような背景でもってこの山頂に日時計のモニュメントが作られたのだそうです。ちなみに、太陽の道に並んでいる主な祭祀遺跡は西から淡路島の伊勢ノ森、大阪の大島神社そして二上山。東に檜原神社、三輪山、長谷寺、室生寺、倶留尊山、大洞山、掘坂山、伊勢神宮、そして伊勢湾の神島だそうだ。機会があれば何らかの形でこの太陽の道を歩いてみたいと思う。さて、天気が急に怪しくなって霙が降り始めたので急いで雄岳に向かった。 昨年は雄岳山頂に入山料が要るので山頂を踏まずここから引き返したらしい。それでかどうかは分からないが昨年捻挫した人が3名いたそうだ。今年はリーダーが登山口の山口神社にも参拝し、そしてこの雄岳にある葛木二上神社へも参拝した。今年はきっといい年でありますように全員でお祈りした。雄岳山頂は標高517mで葛木二上神社とほんの少し先に大津皇子の墓がありかなり広いが雑木で見通しはない。 太子温泉に向かって下山開始。一旦馬の背まで戻り少し下ってダイヤモンドトレイルに入る。尾根道をどんどん下って緑の鉄塔を過ぎさらに下り、鉄塔34のピークに登る手前を太子町方面に下る。下りきると舗装道路になり太子町総合運動場に到着した。ここで一旦解散し、直接帰る人と温泉組みに別れる。温泉組みはさらに15分ほど下ると太子温泉に到着。ゆっくり温泉につかって疲れを癒した。極楽だ。 |
コース 当麻寺駅(9:40)〜当麻寺(9:55/庭園鑑賞/10:25)〜中将姫墓(10:33)〜傘堂(10:42)〜 山口神社(10:46)〜鳥谷口古墳(10:52)〜祐泉寺(11:03/11:08)〜万葉の水(11:23)〜 岩屋峠・岩屋(11:31/11:38)〜二上山雌岳(11:53/昼食/12:27)〜馬の背(12:37)〜 二上山雄岳(12:50/13:04)〜馬の背〜緑の鉄塔(13:35)〜太子町総合運動場(14:00)〜 太子温泉(14:15/入浴/15:40)=<送迎バス>=国分駅(16:00) 地 図 大和高田 天 候 晴れ 参加者 37名 実施日 2005.01.08 |