英彦山 山頂 |
MRC主催 九州例会 |
英 彦 山 標高1199.6m |
MRC主催九州例会に参加した。昨日は大日ヶ岳、釈迦ヶ岳に登り今日は今回の主峰、英彦山に登る日だ。英彦山温泉しゃくなげ荘を8時出発。英彦山登山口のある別所駐車場に向かう。駐車場には九州のメンバーも昨日より多く集まっていた。早速支度して8時20分出発。車道を進むと程なくみやげ物店がありここから石段を上がると、奉幣殿に着く。 日本三彦山として福岡県添田町の英彦山は、兵庫県夢前町の雪彦山と新潟県弥彦村の弥彦山で知られている。英彦山は日本三大修験道として出羽の羽黒山、熊野の大峰山と並び霊場として広く信仰を集めている。そのような場に訪れてみたいと思っていたが念願がかなって今日、英彦山に来ることができた。参道を上がって着いた奉幣殿は修験道の中心的な建物だそうだが、今回は残念ながら台風の被害にあって損傷していて修復工事中で全容を見ることができなかった。 仮の拝殿にお参りして登山の安全を祈った。英彦山へは中宮から上宮へ正面から上がるコースと周遊コースがあるが今回は周遊コースを行った。奉幣殿から階段を上がりすぐ右に道に入る。道はアップダウンを繰り返しどちらかと言えば下りが多い感じを受けるが1時間弱歩く。やがて玉屋神社に着く。絶壁の下の洞窟で修行の場だったそうで表は木造の建屋になっていて、うっそうとしたなかに厳しさを感じる。さらに一時間ほどアップダウンを繰り返し歩くと鬼杉と呼ばれる巨大杉に着く。この鬼杉は国指定天然記念物に指定されていて、森の巨人たち百選にも選ばれているとのことだ。高さ38m、周囲12.4m、樹齢約1200年の大杉だ。このあたりから登りになるが道がふさがれ登れない。左に回り道すると大南神社に着く。大南神社も玉屋神社と同じように洞窟になっている。急な登りを20分ほど登ると材木石が見られ、一番多いところは岩肌が材木石の壁になっている。登りもさらに厳しくなり、鎖場を上がりきると英彦山南岳の山頂に着く。 南岳は標高1199.6mで一等三角点になっている。山頂には祠がお祀りしてあり、壊れそうな展望台もある。展望台から360度の展望で、英彦山のパンフレットなどでよく見られる中岳の上宮が見える。昼食後、南岳を下り登りかえして中岳に向かう。 中岳山頂には上宮が祀られている。上宮は740年藤原清足の創建で現在の社殿は1840年代に佐賀藩主によって再建されたものだそうです。しかし最近の台風で奉幣殿、途中の登山道の大木の倒壊と同様にかなり損傷が激しくなっている。標高1188m上宮はお城でいう天守閣のような感じで高台の下に広場があり、多くの人がくつろいでいた。中岳を後に北岳に向かう。ここも一旦下り登りかえす。 北岳の標高は1195mで祠がお祀りしてある。英彦山の三峰を完登し、いよいよ下山にかかる。下りは岩で作った階段状の道を頭のてっぺんに響かせながら降りる。かなり足にダメージのある下りだ。途中溶岩の壁などを見ながら下ると望雲台の分岐に出る。 望雲台は昔、山伏の行場のひとつだそうで高さ約150mの断崖絶壁だ。足元がすくむほどの岩場で遠くから足元まで見渡せる。ちょっと緊張の瞬間だった。最後は高住神社に無事下山の報告と安全を祈願、お神酒をいただいてバスに戻った。英彦山は修験道の山だけあってなにか緊張する引締まった感じを受けた。バスで今日の宿舎直方いこいの村に向かい、温泉につかってゆっくりくつろいだ。九州のメンバーの献身的なサポートを受けて楽しく安全に登山できたことに深く感謝したいと思います。 |
コース 5月8日 英彦山温泉しゃくなげ荘(8:00)=<貸切バス>=別所駐車場(8:10) 別所駐車場(8:20)〜奉幣殿(8:40/参拝/8:56)〜玉屋神社(9:49/10:06)〜鬼杉(11:04/11:16) 〜大南神社(11:29)〜材木石(11:51)〜英彦山南岳(12:40/昼食/13:30)〜 英彦山中岳(13:37/13:50)〜英彦山北岳(14:18)〜溶岩の壁(14:44)〜望雲台分岐(15:02)〜 望雲台(15:14)〜望雲台分岐(15:23)〜高住神社(15:32)〜高住神社駐車場(15:36/15:59) =<貸切バス>=直方いこいの村(17:15) 地 図 英彦山 天 候 晴れ 参加者 32名 実施日 2005.05.08 |