石鎚山 夜明峠より |
友歩会 特別例会 |
面河渓 石鎚山 標高1974m |
友歩会メンバーから石鎚山に行きたいので計画してほしいとの要望があり、募集したところ3人集まった。四国は交通事情が余り良くないし、四国の山は初めてだったので毎日新聞旅行のツアーで行くことにした。 六甲アイランド港21時30分に集合、定刻の22時45分に出航、乗客は少なく静かな船旅だ。 お風呂に入り、0時頃までお酒を飲みながら歓談し就寝。客室は定員の半分チョッとでゆったりできる。早朝目が覚めると定刻の5時30分に入港だ。下船後チャーターバスに乗り2分ほどでコンビニに到着。朝食を買ってバスに乗る。昼の弁当はここに手配してあったようでみんなに配られた。面河渓まで3時間弱車内で朝食をとり、到着まで居眠りで時間を過ごす。面河渓に8時10分到着、眠気覚ましに良い空気を吸いに面河渓を30分ほど散策する。面河渓は紅葉のシーズンが最盛期でこの時期は閑散とした雰囲気だ。散策後石鎚スカイラインで土小屋へバスは走る。面河渓は標高700mぐらいで土小屋は1500mと標高差800mをバスで上がる。土小屋に近づくと石鎚山の雄姿が車窓から美しく見える。あの山に登るんだと心が弾む。 土小屋に9時15分到着。登山準備をして9時25分出発。尾根道を快適に歩く。約1.5kmほどはほぼ平坦な道だ。犬吠(鶴ノ子ノ頭)という1637mピークは巻道を行く。巻道は北斜面で登山道は雪が残っていた。この雪は数日前(4月18日)に九州の阿蘇山で28cm、四国の石鎚山でも20cmほど積もったそうだ。その残雪を踏みながら犬吠を巻き終わるとポカポカ陽気になり前方に石鎚山の雄姿が見え始めた。1630mの小ピークが休憩地になっていてベンチが置かれている。ここで小休止にした。ちょうど愛媛県警のOBで山岳ボランティアをしておられる方がパトロールでやってきた。所々かなりの積雪で滑落しないよう十分注意するようリーダーに話しておられた。休憩地のピークを越えると正面に石鎚山が迫り足元に注意しながら景色を楽しみ歩いた。 東稜基部から矢筈岩の下巻道を進む。巻道の頭上には石鎚山の岩峰が落ちてきそうな雰囲気だ。巻道の積雪もかなり増えてきた。沢にはセッピができていて落ちると危険だ。注意しながら通過する。1710m辺りから急登になりしばらくの我慢で二の鎖小屋に到着する。この辺りから瓶ヶ森などの展望もすばらしい。二の鎖場は積雪で足元が厳しい状況になっていた。どうしても行きたい人5人が鎖場を登っていったが我々は巻道を登った。巻道は鉄の階段が岩に張り付いたようにかけてあり、積雪のためもありかなりスリルがある。二の鎖上に着くと頭上の石鎚山頂は勢い迫ってくる。三ノ鎖も同様に巻いて登る。登りきると神社が見えてきて先ず目の前に鎖が巻かれた大岩が目につく。この大岩の上に石鎚神社がお祀りしてある。このピークが石鎚山弥山で一般登山者はここまでだ。 弥山は標高1974mでこの先に石鎚山の最高峰、天狗岳標高1982mがある。別パーティーの数人が天狗岳の岩の上に登っていたが風が強かったので吹き飛ばされないか心配だ。天狗岳は東側が絶壁の壁で西側が少し緩やかな急斜面だ。紅葉の頃はすばらしいだろうと思う。天狗岳は弥山から正面に見えるが、大台ケ原の大蛇窟から下を覗いたとき見えるピークに似ている。石鎚山の三角点はこの弥山や天狗岳にはなく、北西の尾根のピークにあるが団体行動で行けない。石鎚神社にお参りして昼食にした。この弥山の山頂広場で7、80人が弁当を広げていた。土小屋登山道は土小屋から二の鎖小屋まで殆ど高低差がなく約2時間歩いて300m登っただけだ。二の鎖小屋への取付までだと1時間40分ほどで200mほどの登りだ。二の鎖小屋から山頂まで一挙に180mを登ることになる。大きな山で山頂が尖っていることがよく分かる。山頂の頂上山荘は20日から小屋開け準備で小屋の方が我々を追い越して登っていかれた。また、下山時には大きな荷物をボッカしておられ大変な仕事だと思った。山荘は5月1日から営業とか。 下山開始、残雪で滑りやすいので登りよりなお慎重に下る。登ってくる対抗者との行き交いも大変だ。少し時間をかけて二の鎖小屋まで下山。ここからは岩場や残雪もなく歩きやすい。時々後を振り返りながら歩く。中腹には土小屋からの登山道が残雪で一本の線になり横に続いている。夜明峠(よあかしとうげ)辺りまで下ると石鎚山の全容が見えてくる。昔、石鎚山頂にこの峠で夜明かし夜明を待って登ったそうで夜明かし峠と言われているそうだ。名残を惜しみながら何回も振り向いて眺める。前社森(ぜんじゃがもり)を通過、ここには試し鎖があった。山頂から650m下ったところが八丁だ。ここから約100m登り返すと石鎚神社成就社に到着する。残雪で遅れ気味のため急いでお参りしてロープウエイ乗場に急ぐ。石鎚山ロープウエイは山頂成就駅から山麓下谷駅まで約8分、かなり急勾配に思えた。一般道に下ると石鎚山温泉、ここからバスで石鎚温泉に向かう。 石鎚温泉は伊予西条、JR石鎚山駅近くだ。ここでゆっくり温泉に浸かり夕食にした。バスに乗り込み松山港へと1時間半ほど走り待合ロビーへ到着する。ハプニング発生だ。計画は松山港発になっているが、切符は間違えて今治港になっているようだ。急遽バスに乗り今治港に向けて走る。バスの運転手が予感したのかどうか分からないが車内掃除中だったので事なきを得た。バスが車庫に戻り始めたら連絡もつかず、今治までどうして行くことにしたろうか。ラッキーだった。 今治港に到着、時間待ちをして六甲ポートアイランドへ船は航行はじめた。翌朝、5時30無事六甲アイランド港に到着。石鎚山の旅も終了した。 毎日新聞旅行のリーダーさんお疲れ様でした。ありがとうございました。 |
コース 4/20 六甲アイランド港(集合21:30/22:45)=[ダイヤモンドフェリー(船中泊)]= 4/21 今治港(5:30)=[バス]=面河渓(8:10/散策/8:40)=[バス 石鎚スカイライン]= 土小屋(9:15/仕度/9:25)休憩地(10:15/10:25)〜二の鎖小屋(11:23/11:35)〜 石鎚山・弥山(12:05/昼食/12:50)〜二の鎖小屋(13:27)〜夜明峠(13:50)〜前社森(14:06)〜 八丁(14:40)〜石鎚神社成就社(15:10)〜山頂成就駅(15:30/15:40) =[石鎚登山ロープウエイ]=山麓下谷駅(15:46)〜石鎚ロープウエイ前(15:52) ●約10km 約5時間 石鎚ロープウエイ前(16:05)=[バス]=石鎚温泉(16:35/入浴/18:15)=[バス]= 松山港(19:40/19:55)=[バス]=今治港(21:10/22:40)=[ダイヤモンドフェリー(船中泊)]= 4/22 六甲アイランド港(5:30) 地 図 石鎚山 瓶ヶ森 面河渓 天 候 曇り 参加者 3名 ツアー参加者全24名 実施日 2007.04.20-22 |