三嶽 小金ヶ嶽より |
MRC主催 新緑例会 |
三 嶽 標高793.4m 小金ヶ嶽 標高725m |
MRC主催の新緑例会で多紀アルプスの三嶽、小金ヶ嶽に登った。 篠山盆地の北に800mほどの連山がある。多紀アルプスと言われ西から西ヶ嶽、主峰の三嶽、東に小金ヶ嶽がそびえている。今日はその主峰、三嶽と小金ヶ嶽に挑戦した。 篠山口に9時30分集合、チャーターしたバスで火打岩へ走らせる。2003年にタクシーですぐだったような気がしたが今日はずいぶん遠くに来たような気がする。5分も変わっていないのになぜだろう。前回は雨降りで今日は快晴に近い晴れだ。バスを降り体操、登山準備をして歩き始める。バス停まで来ると多紀連山の看板がありその奥に三嶽が見えてきた。少し行くと曲がり道に三嶽登山口の標識が立っている。左に曲がり民家の間から山道に入る。右奥に三嶽が見えているがここから先では小金ヶ嶽へ行くまで見ることはできなくなる。杉林に入りいきなりの急登が続き、少し汗をする。20分ほどで三叉路になった尾根の分岐に着く。小休止して少し行くとザレ場があるが尾根道を快適に登る。鳥居堂跡を過ぎ竹林になってくると水場だ。水場のある沢がピンク色に染まっていた。クリンソウが群生していたのだが近寄れなく残念だった。水場といっても飲める状態ではないがここで休憩をとる。まもなく大岳寺跡を通過する。ここからしばらく急登が続き、ガレ場に展望岩がある。ここからの眺めはすばらしく、篠山盆地を見渡すことができる。またこの辺りから西ヶ嶽、小金ヶ嶽が美しく見える。後左右の景色を時々見ながら上がると疲れもない。やがて杉林に入るとしばらくして東屋に着く。この上が三嶽の山頂だ。 三嶽の山頂は2つのピークがあり、右上が東峰で祠がお祀りしてあり、左上が三角点のある西峰だ。三嶽は標高793.4mで一等三角点になっている。三角点の横には腰掛にできそうな大きな方位盤が特徴だ。日陰を探しながら昼食にした。山頂からの展望は雑木で少し遮られるがそこそこだ。南の篠山盆地と北側の方向開けている。昼食後、東峰から急勾配を下り大タワに降りる。展望は東峰の方が良い。東にはこれから行く小金ヶ嶽が美しい姿を見せている。下りは真下に下る感じで岩場もあり面白い。その後、階段が100mほど続き足がガタガタになったところで大タワに降りきる。大タワは駐車場と広場、休憩所などがありしばらく休憩して小金ヶ嶽への鋭気を蓄える。大タワの「タワ」の字は「山」と「定」を並べた字で私の辞書にはない。「撓む」の当て字だそうで山の稜線のくぼんだところをいうそうです。大タワは別名「幽霊峠」とも言われているそうだ。そんな話でひと時を過ごし小金ヶ嶽へと杉林を登る。 |
しばらく杉林を登るとやがて稜線に出る。足元が岩場になり始める。小ピーク標高650mほどを越えると前方に荒々しい岩陵が飛び込んでくる。岩陵を超えたり巻いたりして小金ヶ嶽に近づく。後を振り返ると今越えてきた岩場と三嶽がマッチしてすばらしい。岩場や景色を楽しんだらもう小金ヶ嶽の山頂だ。山頂には三嶽にあったと同じような大きな方位盤がある。標高は三嶽より少し低く725mで三角点はない。展望は三嶽よりすばらしい。なんでも条件がよければ日本海や六甲山、淡路島なども見えるそうだ。三嶽までふりかえると岩場があり、アップダウンがあり展望もよく多紀アルプスの名にマッチした山々だ。山頂で休憩の後、小金口へと下る。コルまでは急斜面で気をつけながらの下りになる。途中旧道らしき道に入り危険度も倍化される。コルに降り立ちホッと一息、休憩だ。ここから大タワに続く車道に降りることができるが今日は小金口へと歩く。しばらく小ピークの巻道を下る感じで進むと福泉寺跡に着く。福泉寺は小金ヶ嶽の七合目辺りに位置し、三嶽の七合目辺りの大岳寺と呼応する関係だ。平安時代の終わりごろ建てられ、大峰山の龍泉寺と対抗した丹波修験道だそうだ。吉野大峰山より栄え始め、大峰山からの大峰登山の催促を無視したため、大峰山の僧兵の来襲によって、福泉寺そして三嶽の大岳寺も焼かれてしまったそうだ。小金ヶ嶽には「東の覗」、また三嶽の西にある西ヶ嶽には「西の覗」、「愛染窟」など修剣道場がある。福泉寺跡から沢へと下り、沢沿いの道を下る。道は悪路でガレ場や倒木が多いので注意しながら下る。緩やかになると車道に出る。ほどなく小金口に到着。迎えのバスに乗って篠山口へ戻る。 リーダーの綿密な計画とお気遣いに感謝して拍手をお贈りします。ありがとうございました。 |
コース JR篠山口駅前(9:30)=[貸切バス]=伊丹産業篠山グランド前(10:00/体操/10:05)〜 火打岩バス停(10:10)〜登山口(10:12)〜尾根分岐(10:33/10:42)〜鳥居堂跡(11:00)〜 水飲場(11:15/11:25)〜大岳寺跡(11:30)〜展望岩(11:47)〜東屋(11:57)〜三嶽コル〜 三嶽(12:02/昼食/12:39)〜三嶽東峰〜大タワ(13:07/トイレ休憩/13:22)〜 小金ケ岳(14:15/14:33)〜コル(15:02)〜車道出合(16:01)〜 小金口(16:08)=[貸切バス]=JR篠山口駅前(16:32) (解散) 約9km 約4時間 地 図 宮田 村雲 天 候 晴れ 参加者 21名 実施日 2007.05.1 |