錫杖ヶ岳 山頂にて |
友歩会 定例会 |
錫杖ヶ岳 標高676m |
友歩会2007年7月定例会は三重県亀山市の錫杖ヶ岳に登った。 錫杖ヶ岳は昨年計画したが旅費がかかりすぎるため行先変更になり今回青春18切符で行くことになった。だが梅雨の真っ只中、雨が心配されたが予想通り雨になった。参加者が何人になるか心配だったが、5人集まった。私を除いて京都から草津線周りで4人やってきた。中止するほどの雨ではなく小雨だったので予定通り決行した。加太駅前に錫杖ヶ岳の案内板があり由緒が書いてあった。(関町教育委員会作成の看板より抜粋) 「ここ加太の地は、まわりを山に囲まれ、その谷にのびる大和みちの沿って開けた古い歴史の里です。大和みちは古代東国へ通じる街道として知られ、壬申の乱(673年)の大海人皇子、木曽義仲追討に京へ上った源義経(1184年)、また本能寺の変による徳川家康の通行(1582年)など加太越えは、いくつかの歴史の舞台となってきました。この駅から南方、名阪国道の向こうにそびえるピラミッド型の錫杖岳は、修験者の行場であったとか。また古来より雨乞いの山とされ、旱つばの時でもこの山に登ると不思議に雨が降ると信仰されてきました。現在は登山道が整備され、晴れた日には伊勢湾をはじめ、中部の山々も眺望でき、人気を集めています。」 登る前から雨では少し困ったものだ。人気があるのか10人ほどのグループが関駅経由で登るらしい。駅舎で登山支度をして出発。旧国道を越えると民家はなくなり名阪国道に下に着く。高架をくぐり右手に行くとすぐ左手へ行くよう標識が整備されている。ここから林道を登って峠になったところを越えしばらく下ると右手に道に沿った大きな駐車場がある。駐車場先端の左側に登山口がある。登山口には4月15日の地震で山頂付近が亀裂や地盤の緩みなどがあり、危険な状態になっているので注意するよう記載されていた。しばらく沢沿いのよく整備された道を登る。左側の沢は水量も多く滝のように落差のある沢だ。また沢には倒木が散乱しており、それらは苔むしたうっそうとした雰囲気をかもしだしている。沢から離れて尾根に進むと柚之木峠に到着する。ここで小休止をとった。天気が良ければ展望も風通しも良くくつろげるのだが残念だ。ここから錫杖ヶ岳山頂まで尾根筋を登っていく。右手が所々開けていて展望が望めるのだろう。登りはかなりの急登で踊り場的な場所が少ないのでかなり厳しく、よじ登っていく感じだ。15分ほど登ると正面にロープのかかった壁になり岩が露出している。さらに20分ほど登るとロープや鎖の掛かった岩が行く手を阻んでいる。雨が降っているので滑りやすい。天気が良ければ高山の雰囲気を楽しめそうだが今日は無理だ。岩を登りきってしばらく行くと錫杖湖からの道の分岐になる。もうこの上が山頂だ。錫杖ヶ岳山頂に到着。標高は676mで360度の大パノラマだが今日は360度灰色の世界だ。山頂は狭く大きな岩が露出している。登山口の注意書どおりで山頂の大きな岩の下は切立っていて亀裂が入り崩壊し始めていた。これから先の縦走路の尾根も同じであったが尾根はナイフエッジのようなところが多いのに気付いた。何十年かしてこの岩が残れば北アルプスの烏帽子岳の山頂のようになるだろうし、崩壊すれば十数メートル低くなるのではなかろうか。山頂で雨の中昼食にした。後で気づいたが40メートルほど下ったところに東屋がありベンチもあったのだ。昼食もそこそこに済ませ下山にかかる。次の目標は三角点で尾根続きに行けると思ったがそうではなかった。山頂から錫杖湖への分岐に少し戻りここから下る。すぐ東屋に着く。 今から本格的に昼食にするかの冗談を後に下り始める。分岐があるが直進して福徳方面に行く。小さなピークを登って急坂を下る。山頂からの下りは約200メートルだ。今度は急な登り返しを100m登る。登りきったところが三等三角点のあるピークだ。標高は錫杖ヶ岳より約100m低く、574.7mで天気が良ければ展望もよさそうだ。ゆっくりしても面白くないので急坂をどんどん下山。沢筋に出たところで川の水で顔を洗い少しすっきりする。やがて林道終点に到着。さらに下ると基幹の林道に出る。しばらく歩くと福徳の集落に出る。この集落に福徳山医王寺があるがすっ飛ばしてしまった。名阪国道をくぐり国道沿いの道を道なりに歩く。関ニュータウンの端を通り小雨の中ひたすら関駅へと歩く。途中勧進橋の手前の遺跡御厩の松を見る。樹齢400年余りの松の切り株が置いてある。勧進橋を渡り関駅にほぼ予定通り濡れ鼠で到着。 列車の時間待ちを利用して関宿に行ってみた。今日21日明日22日と関宿夏祭りだが今日は雨で祭りは中止になっていた。関郵便局前にある関町道路元標の写真を撮って急いで関駅に戻り笠置へ向かった。笠置駅で下車し、わかさぎ温泉で今日一日雨で濡れた体をスッキリさせてビールで乾杯。 お疲れ様でした。久々の雨の中の登山だったのでかなり疲れが出たようだった。 笠置から各々我が家に向かって解散した。本当にお疲れ様でした。 |
交 通 天王寺(8:21)=[大和路線区間快速加茂行き]=加茂(9:10/9:12)=[関西線]=加太(10:31) 京橋(7:42)=[快速]=木津(8:44/9:04)=[区間快速]=加茂(9:10/9:12)=[関西線]= 加太(10:31) 京都(9:00)=[神快速]=草津(9:19/9:25)=[草津線]=柘植(10:10/10:21)=[関西線]= 加太(10:31) コース 加太(かぶと)駅(10:46)〜登山口(11:23)〜柚子ノ木峠(11:46/11:59)〜 錫杖ヶ岳(12:42/昼食/13:16)〜三角点(14:10/14:16)〜福徳山医王寺〜 御厩(おんまや)の松(15:51)〜関(せき)駅(16:08)〜関宿〜関駅 関(16:49)=笠置・わかさぎ温泉(17:55/入浴/19:47)=加茂(19:55/20:05)=天王寺(20:56) ●約11km 約4時間10分 地 図 鈴鹿峠 平松 椋本 亀山 天 候 小雨 参加者 5名 実施日 2007.07.21 |