荒島岳 山頂と一等三角点
MRC主催 北陸例会(2日目)
荒 島 岳 標高1523.5m
 
 MRC主催の北陸例会2日目は本命の荒島岳登山だ。
扇屋を6次30分出発、貸切バスで中出登山口へ向かう。バスを降り出発準備をしてリーダーの軽快な準備体操をにぎやかに行う。駐車場のところが登山口で標高は400mだ。ここから山頂まで約1100mの標高差を登ることになる。30分ほど地道の林道を行くと右手に山に入る山道に至る。ここから草むらの登山道を延々登る。登山道には所々に標識があり、二又、雨降り谷展望台、おおこば展望台など記されている。この辺りまで来るとお花が目立ってきた。シモツケソウ、カワラナデシコ、ギボシなどが疲れを癒してくれる。登山口から2.5km、荒島岳まで3.3kmの地点、向坂で休憩、晴れていれば展望が望めそうな場所だ。ひえ畑、とやのおとしを過ぎ標高1175mの小荒島岳分岐に着く。小荒島岳まで1分と書いてあった。数分で小荒島岳山頂に到着。本来ここから荒島岳を望めるのであるがグレーのカーテンで先は見えない。ガスの切れ間になんとか荒島岳の姿を垣間見ることができた。分岐に戻り荒島岳に向かう。25分ほどで勝原コースの分岐に出る。いよいよこれから本峰への登りだ。分岐から少し下ると佐開分岐で標高1195mだ。ここからほんの少し下ると荒島岳の取っ付きになる。いきなり木の階段になり太い鎖が下がっている。その先根っ子の出た急登が続く。顔を上げると荒島岳まで1.3kmの標識がある。
ガクアジサイの清々しい色彩に吸い込まれそうになり心和む。尾根道になり、先に山の形が霧の向こうに幻想的になってくる。あれがきっと山頂だろう。小ピークを下って目の前にクマササの一直線の登り、もうそこが山頂だ。残念ながらまだ先があった。小ピークから約20分で荒島岳の山頂に立った。広い山頂で標高は1523.5m、一等三角点がおかれている。残念ながら展望は全くだめで霧のなかで昼食にした。山頂にはシモツケソウ、クガイソウ、ハクサンフウロなど可愛い花がそっと目を楽しませてくれた。荒島岳は別名大野富士と呼ばれ日本百名山のひとつだ。
 下山は勝原コースで勝原分岐まで往路を戻る。道は登り難儀したのを倍にして滑りやすく往生した。分岐から勝原スキー場へ下るのだがかなり急坂で木の階段道が延々と続いた。やがてブナの林の中を気持ちよく歩いた。ブナの巨木の奇形や宿り木など目を楽しませてくれた。スキー場に近づくにつれ道は泥コネ状態になりぬるぬるで滑ったらムツゴロウになりそうだ。なんとか身をこらえてスキー場のリフト付近に到着。ここからガラバ道を飽き飽きしながら歩く。やっと銀嶺荘駐車場に到着。湧き水で顔を洗ってホッと一息ついた。待機していたバスに乗りお風呂へ直行。 大野市の健康保養施設「あっ宝んど」で登山の疲れを癒した。
ゆっくりくつろいだ後バスで武生駅に戻る。ここで解散各々帰路に着いた。
 荒島岳の山容をバスからチラッとしか見れず、ゆっくり見ることができなかったのが心残りだった。武生の名物「越前おろしそば」を食べてから帰ることにした。駅前の「たかせや」で越前おろしそばを食して大満足だ。武生から北陸本線で敦賀へ、敦賀発18時55分の姫路行き新快速が5分ほど遅れて到着した。来るときと同じいやな予感が頭をよぎった。米原まで各駅停車だが長浜辺りで予感が的中した。神戸線で人身事故があり米原駅で列車のやりくりがつかないとのことだ。
案の定、乗っていた列車は米原止まりになり先に行く列車が怪しげになってきた。快速、新快速は運転中止で普通しかないとの情報で普通列車に乗り込む。やがて新快速が復活して長浜から来た4両とここで仕立てた8両合わせて12両編成に乗換えた。これでやっと帰れることになった。大阪駅に1時間以上遅れて22時過ぎに到着した。往復2日とも人身事故で大幅ダイヤの乱れ予定は狂うは疲れるは大変な行程だった。聞くところによるとJRさんは3日続きの人身事故で大変だったようだ。
今回のリ−ダーさんは1日目は飯降山がダイヤ乱れで急遽、鬼ヶ岳に変更、2日目はガスで山が見えなく、気をもまれたことと推察します。思い出の多い山旅をお世話いただき感謝申し上げます。
 
中出登山口                          荒島岳の古い道標横を通過 
 
林道から離れて山道に入る                  草むらの登山道を行く 
 
緩やかな登り                          ブナの木がきれいだ 
 
シモツケソウ                           カワラナデシコ 
 
ウツボグサ                            オオバギボシ 
 
もうすぐ小荒島岳だ                      オトギリソウ 
 
ガスの荒島岳 小荒島岳より                 小荒島岳山頂にて 
 
勝原分岐                             分岐を過ぎると急登の階段道になる 
 
厳しい急登が続く                        ガクアジサイ 
 
山頂が近いようだ                        頑張って登ろう 
 
白いアジサイ                          アザミ 
 
もうすぐ山頂だよ チョッと一休み             山頂が見えた 
 
クガイソウ                            ハクサンフウロ 
 
荒島岳 山頂にて                       荒島岳 一等三角点 
 
荒島岳 山頂にて                        シモツケソウ 
 
ブナ林急斜面を下る                      頑張る木 
 
なんとしてでも生きるのだ                   美しい樹林帯を下る 
 
勝原スキー場に下山                     あっ宝ランド 
第1日目 鬼ヶ嶽に戻る
コース  
1日目 7月28日 天候 曇り 霞んでいて見通しが悪い
  大阪(7:45)=[新快速湖西レジャー号]=近江今津=[新快速]=敦賀(9:50/9:53)=
  武生(10:28)
   *高槻、山崎間で人身事故、ダイヤ大幅乱れ。
     高槻で1時間見合せ、京都より各停、武生到着12時19分
   *飯降山登山を急遽変更し、鬼ヶ嶽へ登る。武生から貸切バスで移動。
  JA武生市農協カントリーエレベーター横登山口(12:43/登山準備/12:54)〜
  小鬼展望台(13:11)〜大鬼展望台(13:34)〜白鬼展望台(13:47)〜
  鬼ヶ嶽(14:12/昼食/14:55)〜白鬼展望台(15:08)〜大鬼展望台(15:15)〜
  小鬼展望台(15:28)〜登山口(15:44)登山口(15:55)=[貸切バス]=
  越前大野・扇屋旅館(17:22)
2日目 7月29日 天候 曇り 霧
  扇屋旅館(6:35)=[貸切バス]=中出登山口(7:00)
  中出登山口(7:00/体操/7:04)〜林道分岐・登山口(7:31)〜向坂(8:45)〜
  小荒島岳分岐(9:29)〜小荒島岳(9:36/9:45)〜小荒島岳分岐〜勝原分岐(10:10)〜
  荒島岳(11:25/昼食/11:52)〜勝原分岐(12:40)〜勝原・銀嶺荘駐車場(14:26)
  勝原(14:35)=[貸切バス]=あっ宝んど(15:10/入浴/15:45)=[貸切バス]=武生駅(17:00)
  武生(18:04)=[北陸本線普通]=敦賀(18:37/18:55)=[新快速]=米原=大阪(21:18)
   *神戸線で人身事故、ダイヤ大幅乱れ。
     新快速は米原止まりに、新快速は一旦なくなり復活。
     約1時間15分遅れで大阪駅22時10分に到着した。


地 図  荒島岳 
参加者 22名 鬼ヶ嶽:22名 荒島岳:18名
実施日 2007.07.28〜07.29