10月27日、友歩会の定例会で皆子山登山をした。当日は生憎小雨模様で午後天気が回復しそうだという予報を信じて出町柳を京都バスで出発。1番バスは満員で出発したそうだがこの2番バスは数組でゆったりしていた。バスのワイパーの動きを見て一喜一憂しながらバスは走った。行者山トンネル手前の新道足尾谷橋で下車した。雨はほとんど止みガスも山に上がっているようだ。行者山トンネルをくぐり、安曇川沿いに旧道を5分ほど歩く。足尾谷に架かる橋の手前(足尾谷出合)の林道を足尾谷に沿って上がる。一旦左岸から右岸に橋を渡り、しばらくして左岸に戻るとダムがあり発電所を左に見て上がる。出合から20分で林道終点になる。ここから沢を登っていく。
先ず、丸太棒2本の橋を渡ることから足尾谷の入口だ。ここから右岸を7分ほど登ると1本が崖に張り付き2本目が沢を渡る、くの字になった苔むした朽ち果てそうな橋を渡る。紅葉も始まり所々鮮やかで美しい。また苔むした岩がゴロゴロしていて神秘的だ。足元に小屋が見て先に進む。くの字橋から13分ほどでツボクリ谷出合に着く。足尾谷にかかる丸太橋を渡る。1時間は前に山に入ったと思われるパーティーが滞留していた。後で聞くと丸太の橋から女性が落ちたそうだ。
ツボクリ谷に入って何回となく右岸左岸と渡る。所々は水量の多い沢もあり、ロープを利用して登る。数メートルの小さな滝に着くが右岸を高巻きするが足元に滝壺がありチョッとスリルがある。さらに登ると4、5メートルの少し大きい滝がある。右岸から滝壺付近を左岸に渡り、10メートル近い大きな岩をロープを使って登り滝の上に出る。ここの登りが今日の核心部のようだ。ここから10分ほどで大きなトチの木に着く。余り大したことがないようだ。この辺りから支流分岐で皆子山へ取付く筈だが依然沢登りが続く。取付を間違えたのだろうか。最初のトチの木からさらに10分ほど登ったところで、大きなトチの木を発見、こちらが本物のようだ。今度は数分で間違いなく支流分岐に着く。支流は細いがかなり急だ。昨日からの雨で沢は川になっていて急斜面をザブザブしながら登る。やがて沢がなくなり枯れたクマササの急登の道になる。喘ぎながら登りきると皆子山の山頂に着く。
皆子山は標高971.5mで三等三角点になっている。山頂は余り広くないガスがかかって見えなかったが比良の山々が展望できるそうだ。霧雨が降り出したので昼食を後に伸ばし下山開始した。しばらく下ると分岐があり、直進すると皆子谷、左の笹の中に進むと寺谷橋の道になり、左の寺谷橋へとる。所々にロープがあるが非常に急な下りだ。注意しながら下山する。大岩を過ぎ左上につぶれた小屋がある辺りで昼食にした。昼食後巻道分岐、廃小屋を過ぎ寺谷取付の橋に出る。安曇川にかかった丸木橋を渡って林道に出る。全員、橋を渡り終えたと同時にたたくような大雨になった。大雨の中、平のバス停に14時50分無事到着した。帰りのバスは16時前までなく1時間以上の待ち時間だ。バス停近くの食堂「杣の道」に入り、ビールで乾杯した。食堂の配慮で薪ストーブにあたらしてもらい暖をとったり衣服を乾燥させた。1時間ゆっくりさせてもらった。ところで追い越してきた先行の2パーティーは1時間たってもまだ降りてこない。大丈夫とは思うがこの滝のような雨にあってあの急峻な下りは大丈夫だろうか。少し心配を残しバスで堅田へ戻った。ここから西大津へ行き、やまとの湯で温泉に浸かりゆっくした。駅前の中華店で反省会の後帰途についた。山中は雨にならずラッキーだった。日頃の行いがそうさせたのだろうか。皆さんお疲れ様でした。
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