藤倉山 山頂にて
友歩会 定例会
藤倉山 標高643.5m 鍋倉山 標高516m
八十八ヶ所
 標高338.3m 愛宕山[燧ヶ城跡] 標高270.0m
 
 7月26日、真夏のハイキングは青春18切符で福井県入りだ。新快速で便利になった敦賀から、ほんの少し先、北陸トンネル(総延長13870m、1962年開通)を越えた今庄に行った。今庄駅に降り立つと今庄市街を取巻くように山で囲まれている。囲んでいる南側の山、八十八ヶ所、鍋倉山、藤倉山そして愛宕山の縦走を行った。
 今庄駅から線路と並行して北向きに今庄宿を歩く。今庄宿は京と北陸をつなぐ北国街道の宿場町として栄え、往時を忍ばせてくれる街道だった。線路と山裾が近づいたところが登山口だ。弘法大師像のある八十八ヶ所参道入口から山に入る。九十九折の参道には一番から順に八十八ヶ寺の本尊の石仏が祀られている。しばらく登ると第一休み場に着く、この辺りから今庄市街が展望できる。要所要所に休み場が設けられていて、休み場の間隔がだんだん短くなっている。参拝者の年齢を配慮したコース設定に感心した。第三十一番文殊菩薩様のところで本堂までの半分だそうで、本堂まで600mと書いてあった。八十八仏を巡りながら登って行くと、40分ほどで岩屋不動尊に着いた。不動尊のあるピークに四等三角点(標高338.3m)があり、まわりにアンテナが建っている。山の名前は定かではないが岩屋山とか湯尾山(ゆのおやま、北側に湯尾峠がある)言うらしい。正確な山名が分かればうれしい限りだ。ほんの少し先に展望台がありここからも今庄市街の展望が楽しめる。そして川はないように思うが朱塗りの極楽橋が架かっている。この橋を渡ればきっと極楽に行けるのであろう。橋を渡ると階段になっていて八十八段あるそうだ。登りつめると弘法寺に着き、ここでしばらく休憩をする。木々の間からこれから登る鍋倉山、藤倉山が見え、なんだかきつそうな感じだ。
 お堂の先に藤倉山ハイキングコースの道標が建っている。休憩後この道を進むと下りになっていて鍋倉山との鞍部に下る道だ。下りかけると送電線鉄塔があり、比較的展望がよく、日野山とその方向、鍋倉山と藤倉山の連山、ホノケ山などが美しい。鞍部から急登が続き約30分流れ落ちる汗と暑さとの戦いが続く。山頂は分かりにくいが、山頂札を見つけてここだろうということにした。鍋倉山は標高516mだ。そこは三差路になっていて、谷筋に下る道のようだった。その道には送電線鉄塔があり、そこから今登ってきた八十八ヶ所がよく見えた。ここで昼食にしたが、暑さのせいでみんなあまり食欲がなさそうだった。
 午後は二つ目のピークを後に、藤倉山に挑戦した。約60mほど下り鞍部から藤倉山の尾根に登り返しだ。鍋倉山の尾根と藤倉山の尾根はほぼTの字になっていて尾根までの急坂を、汗だくになっての挑戦になった。春や秋だとこんなに厳しくないようだが猛暑とあって、一歩一歩の急登は本当に厳しい。40分ほど歯を食いしばってやっと尾根道に着いた。尾根道はブナ林で陽に照らされた木々は実に美しい。今日の3回の登りがやっと癒される時だ。そんな尾根道を約20分歩くと、藤倉岳の山頂に着いた。藤倉岳は標高643.5mで三等三角点になっている。展望は素晴らしく、近くは日野山遠くはかすんで見にくいが加賀の白山だろう。景色を楽しんだ後、下山を開始した。下りもかなりの急坂で、下れば下るほど急坂になってくる。足元に注意しながら約30分送電線鉄塔があり開けているが昼過ぎのギンギラ太陽に脳天をやられる。でもここからの展望はよく、鍋倉山、八十八ヶ所、今庄市街の展望を楽しめる。また急坂の連続になり、下りが嫌になったころやっとの思いで愛宕山に到着。愛宕山は標高270.0mで燧ヶ城跡で有名だ。1183年、平維盛の軍を討つため、木曽義仲が築城した。六千余騎で立て籠もったが、内通者がいて落城した。北陸道第一の城郭だったそうだ。南北朝時代には今庄入道が居城、賤ヶ岳合戦の際は柴田勝家が守ったとの城だ。愛宕山に四等三角点があるはずだが見つけることはできなかった。燧ヶ城跡からの下りもかなり急坂で疲れがたまった感じだ。円通寺石段下が燧ヶ城跡の登山口になっていた。街に出ると早速自販機で水を購入乾いた喉を潤おした。細い路地を通って高架道路からふれあい会館に行き、今日一日の汗をお風呂に入って流した。皆さん大変お疲れ様でした。今庄駅に戻り、おろしそばを食べようかと思ったが街はゴーストタウンのようでお店は閉店、さっぱりだった。観光観光といっても過疎化には勝てないのだろう。予定通りの列車に乗り、青春18切符で帰阪した。夕食を兼ねて高槻で打ち上げ会を行って楽しかった、良かった、苦しかった、疲れたいろいろあったがお疲れ様でした。
 
JR今庄駅                             今庄観光案内図 
 
登山口へと今庄の町を行く                   最初に登る八十八ヶ所(岩屋山、湯尾山とも呼ぶらしい) 

          藤倉山                        鍋倉山             八十八ヶ所 
 
八十八ヶ所へ線路沿いに行く                  振り返ると異様な山が! 焼尾山で珪石の採掘場とか
 
今庄宿の面影か                         八十八ヶ所参道 
 
八十八ヶ所参道を登る                      第一休み場辺りからの展望 今庄市街 
 
文殊菩薩さま、これより本堂まで600m(中間点)     岩屋不動尊 
 
小ピークで岩屋山とか、アンテナ辺りに三角点あり     八十八ヶ所 四等三角点 
 
展望台より今庄市街を望む                   極楽橋 
 
弘法寺                                弘法寺で休憩 
 
弘法寺より藤倉山、鍋倉山(手前)を望む           藤倉山ハイキングコースの道標 
 
日野山(中央) 鉄塔付近より                  鍋倉山 鉄塔付近より 

            鍋倉山          藤倉山の尾根             ホノケ山  (鉄塔付近からの展望)
 
八十八ヶ所からの下り                      日野山方向の展望 鉄塔付近より 
 
鍋倉山山頂にて                          鍋倉山より望む八十八ヶ所 
 
鍋倉山山頂                             鍋倉山、藤倉山の鞍部 
 
後を振り返ると鍋倉山が!                   藤倉山への急登 
 
藤倉山の尾根に出合                      藤倉山のブナの尾根道は気持ちがいい 
 
藤倉山山頂にて                          藤倉山 三等三角点 

藤倉山山頂よりの展望   日野山、遠くは白山まで展望できる

         鍋倉山                     日野山        (藤倉山からの展望)
 
愛宕山山頂に碑「故郷の歴史懐かし愛宕山」        燧ヶ城跡の碑 
 
登山口(円通寺の石段)                     愛宕山 高架道路より 
交 通  JR大阪(7:45)[敦賀行き新快速]=高槻(8:01)=京都(8:15)=近江今津(9:06/9:19)
      敦賀(9:50/乗換/9:54)[金沢行き普通]=今庄(10:09)

コース  今庄駅(10:25)〜登山口(10:37)〜岩屋不動尊(11:18)〜弘法寺(11:28/11:38)〜
      鉄塔(11:45)〜鍋倉山(12:20/昼食/12:50)〜鞍部(13:03)〜藤倉山尾根出合(13:44)〜
      藤倉山(14:05/14:15)
愛宕山(15:10)〜ふれあい会館(15:55/入浴/16:40)
      
今庄(16:45/17:19)[敦賀行き普通]=敦賀(17:35/乗換/17:49)
      
[播州赤穂行き新快速]=米原(18:42/18:49)=京都(19:42)=高槻(19:56)
 

天 候  晴れ 
参加者 12名 
実施日 2008.07.26