八ヶ峰 山頂
三角点探訪 
八 ヶ 峰 標高800.1m
 
 12月18日ツアーを利用して八ヶ峰に登った。大阪梅田を8時前にバスで出発、新御堂から新しくできた箕面グリーンロードトンネルを抜けて、止々呂美から摂丹街道で亀岡へ、ここから京都丹波道路で丹波ICで9号線に入り一路北上。27号線の交点にある丹波の里やまがた屋で休憩。和知の手前から由良川沿いに走り、大野ダム、美山町を経て知見の八原登山口に到着。大阪から2時間半京都の北の端までやって来た。

 登山口の駐車場は小型バスが辛うじて折り返しできる程度の広場で道は終点のようだ。登山準備は今にも雨が降りそうなので服装に悩むが、リュックカバーだけ着けて出発。登山口には大きな八ヶ峰ハイキングコースの案内板がある。登山口が標高約330mで山頂まで約2.1km、標高差約470mだ。

 10時45分登山開始、しばらく杉林のジグザグ道を登ると、ミズナラ、クヌギなどの自然林になってくる。半時間ほどで水飲み場に付くが整備はされていない。ここで小休止し、5分ほど登るとスキー場跡に着く。スキー靴の片割れや、朽ちた小屋など落葉の中に寂しくある。スキー場の斜面を登りつめる感じで10分ほど登ると、鉄塔がある。京都府大野ダム知見雨量観測所だ。

 ミズナラ、クヌギの自然林が次第に美しくなってくる。登山道の斜面は一面のイワウチワで開花時期には素晴らしい光景が見れそうだ。自然林を楽しみながら快適の登る。知井坂峠に到着、ここが県境だ。

 知井坂は西の鯖街道で、若狭地方と京都市街をつなぐこの道は、鉄道や道路整備がされるまで、物流、文化交流の主要道だったそうな。明治の終わりごろには陸軍が大砲や武器弾薬、水、食料を馬に引かせ演習訓練をしたと伝えられている。鎌倉時代には戦いで両軍の死者の血で坂を染めた事から知井坂という地名が付いたとか。

 道は広く福井県側に廻り込み少し先の標識、山頂まで0.7kmから、右に土手を上がる感じで曲がると、尾根に出る。ほどなく送電線鉄塔下を通り、急坂の階段道を登る。山頂かと思いきや、もう一つ先のピークで少し下ってまた急な階段道を登り返す。

 八ヶ峰山頂に到着だ。
山頂は広く展望は素晴らしい。京都府南丹市美山町と福井県おおい町名田庄の県境にある。標高は800.1mで二等三角点になっている。山並みは頭巾山辺りから八ヶ峰、三国岳、百里ヶ岳へと続いていて丹波高地と言うそうだ。山名の由来は八ヵ国が眺められることから付いたらしく、山城、近江、越前、加賀、能登、丹後、丹波、若狭の八ヵ国が眺められるとか。少し曇っていて天晴れなパノラマではなかった。北の若狭湾、久須夜ヶ岳ははっきり見えなかった。東の百里ヶ岳から比良山系、南に京都北山がそこそこ眺めることができた。1、2週後だと雪を頂いた白山が望めたと思う。

 帰路は往路を引き返した。山頂からスキー場跡までの自然林が美しい、時々木漏れ日が射し特に美しい。冬枯れの素晴らしい光景を目に焼き付けて下山した。

 下山後、美山自然文化村の河鹿荘で入浴、山郷に来てすっかり気持ちよくなった。途中美山かやぶきの里で写真撮影タイムを設けてくれたので、美山かやぶきの里の写真をお土産に往路をバスで引き返し、大阪梅田に戻った。

 楽しい一日をお世話いただいた毎日新聞旅行のリーダーさんに感謝申し上げます。

八ヶ峰 登山口(標高330m)

八ヶ峰 登山口標識

登山口を出発

沢に沿って高巻きで上がる

水場で休憩

スキー場跡付近

スキー場跡付近

知井坂への尾根

知井坂

西ノ鯖街道 知井坂

知井坂から八ヶ峰の尾根に取り付く

山頂まであと一息だ

八ヶ峰 山頂

八ヶ峰 山頂にて

八ヶ峰 山頂

八ヶ峰 二等三角点(標高800.1m)

北東方向の展望

北西方向の展望

北東方向の展望

八ヶ峰 下山開始

雑木林が素晴らしく美しい

小春日和の落葉道を快適に歩く

八ヶ峰 登山口に下山

一級河川 知見谷川 起点 (登山口)

美山町自然文化村 河鹿荘
 

美山 かやぶきの里

放水銃

かやぶきの民家

かやぶきの民家
 

コース
  梅田(7:55)=[バス]=丹波の里やまがた屋(9:20/9:30)=八原・登山口(330m)(10:35/10:45)
  〜[知井坂コース]〜水場(11:20)〜八ヶ峰スキー場跡(11:25)〜知井坂峠(11:53)〜
  八ヶ峰(800m)(12:10/昼食/12:40)〜スキー場跡(13:10)〜八原・登山口(13:37/13:43)=[バス]=
  美山町自然文化村・河鹿荘(14:00/入浴/14:58)=
美山・かやぶきの里(15:00/15:10)=
  やまがた屋(16:07/16:20)=梅田(18:00)


天 候  曇り
参加者 16名 
実施日 2008.12.18
ツアー  毎日新聞旅行