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世界自然遺産探訪 | ||
縄 文 杉 標高1315m vol.2 |
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トロッコの終点から大株歩道を登り始める。大株歩道の環境省・鹿児島県の説明板によると、屋久島は九州で最高峰の宮之浦岳をはじめ、永田岳、翁岳など1000mをこえる山々からなる山岳島だ。通称大株歩道といわれるこの道は屋久杉の巨木が見られる。なかでも樹齢推定7200年の縄文杉や大王杉は有名だ。5、6月にはヤクシマシャクナゲが咲き乱れるなどと紹介されている。 急な階段を上ると、大きな杉が現れ始め、縄文杉への思いが増してくる。先ず最初に出会ったのが翁杉だ。翁杉にはいろんな細い木が寄生しているようで、まさに孫曾孫に囲まれたお爺さんのようだ。 ほどなく広いところに着くと、ウイルソン株だ。ウイルソン株は、屋久杉の切り株で縄文杉発見の52年前にアメリカの植物学者ウイルソン博士は調査、紹介されたことからその名がついたそうだ。株の中には祠があり、清水が湧き出ている。株の角から上空を見上げると、素晴らしいハート形の空が見える。きっと良いことがありそうだ。 |
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トロッコ道終点 |
大株歩道説明板 |
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大株歩道入口 |
縄文杉への思いが増してくる |
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翁杉 |
翁杉 |
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ウイルソン株 |
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ウイルソン株のハート |
ウイルソン株にて |
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ウイルソン株を後に登り続けると、相当急な階段道が行く先を阻んでいるようだ。ガイドさん曰く、地獄の一丁目だそうだ。そんな地獄も三丁目まであった。小1時間登りつめたところで小休止し、さらに進むと大王杉に到着する。 大王杉は、縄文杉が発見されるまで屋久杉のシンボルだった。階段の続く傾斜地にあって推定樹齢3000年といわれ、根元は人が入れるほどの空洞になっている。 大王杉の階段を登りきった辺りから、世界自然遺産登録地域の始まりだ。平成5年12月に世界遺産に登録されここから先がその世界遺産になっているとの説明を受けた。屋久島全体が世界自然遺産と思っていたがそうではなかったのだ。 ほどなく夫婦杉に到着。夫婦が手をつないだような2本の杉だ。推定樹齢は妻が2000年で夫が1500年だそうだ。さらに10分ほど行くと地元では子宝杉と呼ばれているそうだがなかなかユニークな形をしている。ガイドさんによると、そのうちに命名されるかもしれないと言うことだった。変形したオブジェのような木々を楽しみながら前進。縄文杉の舞台が見えてきた。 |
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地獄の一丁目、二丁目を登る |
地獄の一丁目、二丁目を登る |
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たこ杉! |
広場で休憩 |
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大王杉 |
大王杉 |
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ここから世界自然遺産登録地域 |
大杉に兎!? |
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夫婦杉 |
夫婦杉(手前が夫) |
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子宝杉!? |
子宝杉!? |
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根っ子のトンネル |
象の鼻!? |
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自然のオブジェ 魚・猪!? |
縄文杉の舞台 |
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舞台の袖の階段を上がるとそこは縄文杉だ。推定樹齢7200年とも言われる縄文杉。屋久杉の中でもっとも長寿の縄文杉、よくも風雪に耐えてきたものだ。じっくり眺めていて生命力と存在感に感動が尽きない。樹齢については研究が進んでいるようではあるがいろいろな説がある。2500年、3000年、4000年、7000年と推定樹齢も様々だ。1966年、屋久島の観光課長だった岩川貞次氏によって発見され、推定樹齢4000年以上で縄文時代から生きてきたということで縄文杉と名付けられたそうだ。高さは30mで幹周りは16mだそうだ。 休憩舎近くで昼食にし、午後再度縄文杉を何度も眺めて下山を開始した。往路を引き返したが、思い出が一杯つまった道を名残惜しみながらの歩きだった。途中ヤクサルやヤクシカなどにも会えた。また小杉谷のエメラルドグリーンの淵は素晴らしくきれいだった。 |
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縄文杉にて |
縄文杉 |
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縄文杉 |
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縄文杉 |
縄文杉 縄文杉 |
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縄文杉にお別れ |
大株歩道入口に下山(正面はトイレ) |
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トロッコ道を帰る |
屋久鹿 |
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エメラルドグリーンの小杉谷 |
小杉谷休憩舎に戻る |
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小杉谷小・中学校跡 |
トロッコ道 |
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トロッコ道を帰る |
トロッコ道とトロッコ小屋 |
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駆逐したトロッコ |
トロッコ終点・荒川 |
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現役のトロッコ |
若者で賑わう荒川登山口 |
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グリーンホテルでは、宮之浦岳登山、縄文杉登山の思い出を語りながら楽しい一時を過ごした。お酒はなんと言っても三岳が良かった。屋久島の大自然から湧き出る水と屋久島産のサツマイモを原料にした芋焼酎は最高だった。 3月13日、滞在中晴れていた素晴らしい天気も長続きせず、暴風の天気になり、高速船が欠航になった。少し予定を変更して、屋久杉自然館で約1時間、屋久杉について説明を受けた。その後運行しているフェリーで鹿児島港に戻り、バスで鹿児島空港へ。予定通りの飛行機で大阪に戻った。 お天道様に先ずもって感謝すると共に、山岳ガイドさん、リーダーさんに感謝いたします。 <屋久杉自然館にて> 屋久杉は樹齢1000年以上のものを言うそうで、それ以下のものは大きくても小杉と言うとのことだ。 栄養の少ない花崗岩の島に育ったため、成長が遅い。雨が多いため油成分(樹脂)がおおいため腐りにくい。そのため樹齢が長いとのことだ。 1640年ごろから伐採が始まり、薩摩藩に年貢代わりに屋根を葺く平木と呼ばれる幅10cm、長さ50cmほどの屋久杉の板を納めた。年貢は米1俵分が平木2310枚だった。 年輪のお話、屋久島の気象などいろいろお話をお聞きした。 |
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年貢の米俵と屋久杉の平木 屋久杉自然館にて |
平木は屋根に使用されたという 屋久杉自然館にて |
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縄文杉(前半) 小杉谷へ | TOPへ | |
コース |