青根ヶ峰 高城山より
三角点探訪
高城山 標高698m 青根ヶ峰 標高857.9m
 
 吉野山の青根ヶ峰に桜の咲く時期の混雑を避けて行った。桜の前の静かさか閑散とした吉野山だ。如意輪寺辺りに駐車しようと思ったが、反対側の吉野駅の頭上にあたる広大な駐車場に着いた。吉野山観光駐車場だ。ここから吉野山には歩いていきましょうと言った看板がかかっていた。丁度近鉄吉野駅と距離的には変わらない。坂がないだけ少し楽だ。ロープエー乗場を過ぎ黒門を過ぎると賑やかなお店がいつもは出ているが吉野のお山は休日のようだ。金峯山寺蔵王堂にお参りして先に進む。やがて勝手神社に到着。
 勝手神社は平成13年9月に不審火により消失したとの看板があった。中千本の桜道を上がると吉野展望台に着く。この辺りが花矢倉とよばれるところだ。ここからの眺めは定評どおりすばらしい。足元には箱庭のような吉野の町と蔵王堂が広がっていて、遠くには南葛城の連山から金剛山、葛城山、二上山辺りの眺めがすばらしく大パノラマになっている。この広場の隅に喘息のお地蔵さんがお祭りしてある。友人が喘息で苦しんでいるのでお祈りをした。
 水分神社にお参りした後、しばらく行くと高城山(たかぎやま)に着く。登り口に高城山の由来が書いてある。それによると、高城山はツツジが城と呼ばれた山で、鎌倉時代末期、天皇に政治を取り戻すべく、後醍醐天皇の皇子大塔宮護良(モリナガ)親王が吉野山にたてこもりよせくる北条方六万を相手に激しい戦闘を繰り広げた。その時、砦のひとつになったのが「ツツジが城」とも称されるこの山だそうだ。山頂からの眺めは抜群で先ほどの吉野展望台からの景色は勿論、竜門岳から鳥見山、額井岳が、さらには高見山と残雪の山々、青根ヶ峰、百貝山など吉野の奥山が望める。
 山頂には展望休憩所がありゆっくりくつろげる。往時はここに城があったのだろう。高城山を下山して先に進む。金峯神社の参道入口に着く。青根ヶ峰には時計回りで車道を行くことにした。いきなりこの辺りから積雪があり融けたところは凍結している。注意しながら上がって行くと、途中にきれいな展望台がありここからの展望もすばらしい。やがて川上村の標識が出てきた。この辺りから上がる道があるだろうと思いながら右手を見ると階段があった。階段を上がり雪道を歩き始めると動物の足跡がコースに沿って付いている。やがて開けて木の階段が出てくる。この下に女人結界に碑があるが帰路によることにして先に進む。
雪の積もった階段道を上がりきると山頂に着く。青根ヶ峰の山頂だ。標高は857.9mで三等三角点になっている。山頂はベンチがありそこそこ広いが展望はほとんどない。しばらく滞在後下山、女人結界の跡に降りた。この道の先には山上ヶ岳へと続く修行の道になっているのだ。今日は逆周りなので下ると、金峯神社に着く。時間があれば途中の西行庵によってもいいだろう。
 帰りは往路を下った。途中韋駄天山の案内に引かれて登ってみた。標高は370mだが、道路から階段を20段ほど上がったら山頂だ。山頂には祠がお祭りしてあり、後ろに蔵王堂真正面に見える。韋駄天山の祠の後ろは絶壁でその下に駐在所があるのも面白い。何か事件があると警察官は韋駄天のように出動してくるのだろうか。吉野山観光駐車場に戻り帰途に着いた。高城山から見えていた百貝岳に今度は行ってみたいと思った。
 
蔵王堂                              竜門岳 上千本より 
 
蔵王堂と吉野の町 吉野展望台より            金剛山・葛城山と吉野の町 吉野展望台より 

左から南葛城、金剛、葛城、二上の連山 吉野展望台より 
 
高城山                              高城山山頂の高城山休憩所にて 
 
百貝山 高城山より                      高見山と残雪の連山 高城山より 
 
青根ヶ峰 山頂にて                      青根ヶ峰 三等三角点 
 
女人結界の跡                          金峯神社 
 
韋駄天山山頂                          韋駄天山山頂にて 
コース  
  吉野山観光駐車場(11:15)〜蔵王堂(11:34)〜勝手神社(11:42)〜上千本(12:07)〜
  吉野展望台(12:17/昼食/12:29)〜水分神社(12:30)〜高城山(12:45/12:56)〜
  金峯神社口(13:15)〜青根ヶ峰登り口(13:22)〜青根ヶ峰(13:30/13:40)〜
  女人結界跡(13:44)〜金峯神社(13:55)〜高城山(14:17)〜水分神社(14:27)〜
  勝手神社(14:52)〜韋駄天山(14:57)〜蔵王堂(15:09)〜吉野観光駐車場(15:22) 
  歩行時間:約3時間30分 

地 図  吉野山(南東)新子(南西)
天 候  曇り時々晴れ 
参加者 1名 
実施日 2005.02.22