宝篋印塔[重文](空鉢峰)
三角点探訪
鷲 峰 山 標高682m
 
梅雨明け十日夏空の中、鷲峰山に行った。
先月MRCで行ったが団体行動のため三角点に行くことができなかったので改めての登山となった。
京阪宇治駅から京阪宇治交通のバスで維中前バス停で下車、登山支度をして歩き始める。
鷲峰山への案内標識に沿って舗装道路を歩く。大道寺の集落を過ぎると信西塚、大道神社があり、
この先に古い石の道標がある。右に曲がると金胎寺の石柱が道の両側に建っている。
その左の石柱には「北山上元行者」右の石柱には「鷲峰山金胎寺」と彫られていた。
今は金胎寺まで車で行けるようになっているが、この参道を登って金胎寺にお参りしたのだろう。
草が茫々と生えた道をしばらく行くと、ガラ場道になり五丁の標石に着く。
維中前あたりから数えて五丁なのだろうか。ガラ場道の林道を時々足を滑らせながら登る。
汗が滴り落ちてきたころ休憩舎に着く。さらに一汗すると東海自然歩道の出合に休憩所とトイレがある。
ここからは舗装道路になりやがて林道鷲峰山線に出合う。林道を右に行くと金胎寺への参道になる。
突き当りが下乗の地で三十一丁の標石があった。今回は門前を左に折れて登る。
金胎寺の本堂や重要文化財の多宝塔などお堂が建っている。さらに上に登ると鷲峰山の山頂に着く。
山頂は空鉢峰と呼ばれ標高は682mで重要文化財の宝篋印塔と天狗の握り石などがある。
展望はわずかだったが案内板では遠く琵琶湖や比叡山を遠望することができると書いてあった。
先月はここまで来たが三角点峰に行かなかったので今日のメインイベントは釈迦岳の一等三角点だ。
本堂右横から奥に細い山道を行くと樹林帯になりやがて林道に出る。
林道に出て100mほど行くと湯屋谷コースの出合になるがパスして先に行く。
頭上にアンテナが見え隠れしてくるとヘヤーピンの道があり折り返すように登っていくとNTT鷲峰中継所
で行き止まりになり右上にまたアンテナがある。京都無線中継所でその脇の踏み跡をたどると山頂に着く。
山頂は木が茂っていて狭く展望は全くない。一等三角点の本点があり標高は681.2mだ。
三角点から南西に5mほど離れたところに天測点がある。一辺が27cmの八角柱で高さは1mぐらいだ。
昭和30年ごろ三角点の精度を上げるために天文測量に用いられたものだそうです。
今では人工衛星を利用したGPSなどの測量ができますが当時は一大イベントだったのでしょうか。
ふと思ったのですが昔、計算尺で計算していたのが今や電卓などに代わり懐かしく思った次第だ。
帰路は湯屋谷出合から湯屋谷コースを下り茶宋明神社に立ち寄ってと思っていたが、雨が降りそうだ。
安全を期して分かっている往路を引き返すことにした。結果5kmほど歩く行程が長くなった。
維中前バス停に到着すると丁度折り返しのバスがやってきて、親切にバスの中で涼むよう案内してくれた。
汗だくで下山して、気の利く運転手さんに感謝だ。運転手さん、ありがとうございました。

鷲峰山(奥のアンテナの山) 大道寺集落より

信西入道塚

古い道標

「鷲峰寺金胎寺」右、「北山上元行者」左の石柱

五丁標石

休憩舎

十六丁標石

東海自然歩道出合の休憩所・トイレ

金胎寺 下乗の地

金胎寺 本堂と多宝塔[重文](空鉢峰)

宝篋印塔(空鉢峰)にて

金胎寺 天狗の握り石(空鉢峰)

アンテナ群(釈迦岳)

鷲峰山 三角点(釈迦岳)にて

鷲峰山 一等三角点本点(釈迦岳)

鷲峰山 天測点(釈迦岳)
 
コース
  京阪宇治駅(9:47)=[バス]=維中前バス停(10:20)〜信西塚(10:55)〜
  五丁の標石(11:06)〜休憩舎(11:20)〜十六丁標石(11:37)〜休憩所(11:52)〜
  鷲峰山空鉢峰(12:33/昼食/12:51)〜湯屋谷分岐(13:00)〜釈迦岳(13:11/13:25)〜
  湯屋谷分岐(13:33)〜大道寺コース出合(13:45)〜休憩所(13:58)〜休憩舎(14:19)〜
  五丁の標石(14:28)〜維中前バス停(15:05/15:23)=[バス]=京阪宇治駅(15:55)
   ●約15km

地 図  笠置山 
天 候  晴れ時々曇り 
参加者 1名 
実施日 2005.06.24