笹間ヶ岳 山頂八畳岩にて
友歩会 定例会
笹間ヶ岳 標高432.9m 矢筈ヶ岳 標高562m
 
 友歩会11月定例会は笹間ヶ岳に登った。計画時笹間ヶ岳、矢筈ヶ岳から太神山の三座を考えて時間設定した。少し厳しそうなので笹間ヶ岳のみに決定した。すると昼食時間が下山後になってしまうので登山開始を1時間遅くして笹間ヶ岳山頂で計画した。そのとき集合時間の修正を忘れてしまったため石山駅に思い切り早く着いてしまった。いつも参加されるメンバーがそろったところで1時間早いバスに乗り出発した。バスにはほぼ貸しきり状態でアルプス登山口手前の上関(かみぜき)で下車した。バス停付近で登山準備をして出発。
 山に向かって歩くとバス停近くにあった鳥居の神社、新茂智神社(しもちじんじゃ)前から山に入る。暫く行くと三差路になり東海自然歩道の標識に沿って進む。大きなため池がありその先より山道に入る。湖南アルプスは花崗岩の山で風化が進んでいるようだ。道がV字に侵食されたところもあり、所々で大きな岩が露出している。尾根道に出ると浸食が顕著になり荒々しい雰囲気をかもしだしている。土嚢やコンクリート止めなどを見ると荒々しさではなく痛々しさが伝わってくる。尾根道では木々の間からすばらしい展望が得られる。宇治田原の大峰山や立木山、袴越山さらに京都愛宕山などすばらしい展望だ。やがて前方に笹間ヶ岳の山頂が見えてくる。双耳峰なのかよく分からないが右側にもピークが見える。いきなり林道に出る。その先左側に取り付きがあり笹間ヶ岳への最後の登りだ。道はコンクリートや土嚢で固められているが風化が進んだ険しい道登る。
 頭上に鳥居が見えてきた頂上に着いたらしい。登り切ると白山権現の祠がありその背に大きな岩がある。祠の右から回り込むと山頂の大きな岩の上に出る。この岩が八畳岩、権現岩といわれている。この岩からすばらしい大パノラマを見ることができる。宇治の山々、京都愛宕山から比叡山、比良山系、湖南の山々、三上山から伊吹山さらに銀色に輝く白山。比叡山と比良山系は琵琶湖と山腹の雲海がマッチしてとても印象的で美しい。予定であればこの岩で昼食ということであったが1時間間違ったので矢筈ヶ岳まで行くことにした。八畳岩の下に三角点があり、岩に鎖が下がっていて鎖で楽しんでいた。三角点は三等三角点で標高432.9mで岩の上はこれより4mほど足した高さだろう。尾根道を下って矢筈ヶ岳に向かう。少し下ると広場があり記念植樹などがしてあった。20分ほど下ると広い河原に出た。大谷河原というそうだ。左の東海自然歩道に入り少し登ると、周りの景色にマッチした池につく。緑色した池に紅葉が写り美しさがかもしだされていた。2つの池を過ぎるとくだりになりやがて矢筈ヶ岳の分岐になる。分岐は分かりにくく小さな沢からも登れそうだが、もう少し下ってみると東海自然歩道の標識がある。標識には案内はないのだがポール部分にマジックで小さく矢筈ヶ岳の矢印が書かれている。崖の様な所を登ると赤いテープが巻いてあるので先に進んだ。暫く進むとうそのように良い道が続いている。道は巻き道と思われるがなかなか遠い。登っては巻いての繰り返しが45分ほど続く。やがて峠状になったところに到着。道は十字路になっている。標識はないが右上が矢筈ヶ岳の山頂のようだ。暫く急登が続き山頂かと思われたところからほぼ平坦になりその先の急登を登り切ると山頂だった。
 矢筈ヶ岳の山頂は狭く標識があるだけで、標高は562mだ。展望は期待できないがなんとか木々の間から先程登った笹間ヶ岳が綺麗に見える。狭い山頂で昼食にした。昼食を終える頃2組のハイカーが上がってきて昼食にしていた。急斜面を下り十字路に下る。ここから太神山方向の泣不動辺りの分岐に下ることにした。十字路を右にとり、暫く良い道を歩いていたが倒木やくもの巣が多くなってきたので怪しくなってきた。後方から太神山からこちらに向かってきた人に追いつかれて間違っていることに気付き元に戻った。今度は十字路を直進する道を選び右折して下った。道はよく整備されていて快適な尾根道だ。約30分で太神山への東海自然歩道の分岐に出る。2時過ぎなのに薄暗くなってきたので太神山へは行かず下山した。
 泣不動を過ぎ、不動橋まで下ると舗装道路になる。舗装道路を淡々とアルプス登山口まで歩いた。バス停近くで時雨になってきた。バスを少し待って石山駅に戻った。時間的に少し遅くなったので温泉への立ち寄りはやめて京都駅へ直帰、反省会の後帰途に着いた。
 
登山口から暫くで三差路 東海自然歩道を行く     尾根に出る 笹間ヶ岳へ0.9km 
 
尾根道を上がる                         大きな岩があり展望が良い 後方は立木山、袴越山 
 
尾根道から笹間ヶ岳山頂が美しい             林道出合 ここから笹間ヶ岳に一挙に上がる 
 
大峰山・喜撰山                         山頂まで最後の登りだ 
 
笹間ヶ岳山頂の祠 白山権現                山頂からの展望 比叡山、比良山系を望む 
 
山頂からの大パノラマ 立木山 愛宕山 三上山 白山 伊吹山など展望できた 
 
山頂からの展望 比叡山を望む               山頂からの展望 比良山系を望む 
 
山頂からの展望 三上山、伊吹山を望む         八畳岩の鎖場 
 
八畳岩                              笹間ヶ岳 三等三角点 
 
笹間ヶ岳よりの下り                      大谷河原 
 
良い感じの池                          矢筈ヶ岳分岐 分かりづらい分岐だ 
 
分岐を過ぎるといい道が続く                 矢筈ヶ岳 山頂 
 
矢筈ヶ岳山頂にて昼食                    矢筈ヶ岳より望む笹間ヶ岳 
 
矢筈ヶ岳山頂                         分岐に到着 太神山泣不動近くの分岐 
 
泣不動                              迎不動近くの河原の巨岩 
 
迎不動                              湖南アルプスの道 
コース  
  石山駅(8:40)=[帝産バス140アルプス登山口行き]=上関(かみぜき)BS(9:05)
  上関BS(9:08)〜新茂智神社(9:11)〜東海自然歩道標識(9:17)〜
  尾根道標識・笹間ヶ岳へ0.9km(9:36)〜林道出合(9:55)〜
  笹間ヶ岳(10:15/10:38)〜広場(10:44)〜大谷河原(11:05)〜池(11:12)〜
  矢筈ヶ岳分岐(11:23)〜分岐コース〜矢筈ヶ岳(12:18/昼食/13:06)〜分岐〜
  ?〜分岐(13:45)〜太神山泣不動近くの分岐(14:15)〜泣不動(14:32)〜
  不動橋(14:58)〜迎不動(15:10)〜アルプス登山口BS(15:35/15:55)
  =[帝産バス石山駅行き]=石山駅(16:20) 

地 図  朝宮 
天 候  晴れ後曇り後時雨 
参加者 11名 
実施日 2006.11.18