岩阿沙利山 鹿ヶ瀬より
松愛かたの山歩会
リトル比良
岩阿沙利山 標高686.4m 鳥越峰 標高702m 岳山 標高565m
 
 松愛会交野支部の松愛かたの山歩会で、リトル比良の企画にご一緒させていただいた。
リトル比良はガイド本などでは琵琶湖側の楊梅ノ滝から登り、涼峠、寒風峠から尾根歩きをすることが多い。今までに数回行っているが多分にもれず北小松駅から楊梅ノ滝を経てのコースだった。今回の企画はバスで山を回りこんで鹿ヶ瀬から鵜川越に登るコースだ。初めてなので面白そうだ。北小松駅の標高は約100m、鹿ヶ瀬は約220mなので120mほど登りが少ないことになる。さらに寒風峠までの標高差、滝山の登り降りがないのでかなりの初心者向きコースになりそうだ。近江高島駅を降りると高島市のコミニティーバスが止まっていた。早速40名の大集団が乗り込む。日頃数名しか乗っていないと思われるバスに一回で1か月分ぐらいの乗客数が乗ったのではなかろうか。鹿ヶ瀬道バス停で下車、均一料金220円なのでかなり得した感じだ。
 バスを降りると、ガリバー旅行村の看板がありなかなか良いところだ。この辺りから岩阿沙利山(いわじゃりやま)がきれいに見える。しばらく車道を歩くと右側に浄願寺というお寺がある。左側に山道がありここが登山口だ。登山口を入ったところで準備体操した。丁度反対側の向の山の斜面に「畑の棚田」が遠望できる。滋賀県内で唯一の「日本の棚田百選」だ。機会があれば行ってみたいと思った。今は水田がとてもきれいだと思う。鵜川越に40分ほどで到着。かなりの楽勝ムードだ。昔の実績で北小松駅を9時前に出て鵜川越(うかわこえ)に着いたのが11時50分だった。約3時間が40分で来たのだから220円のコミニティーバスの威力はすごい。鵜川越からは縦走コースになる。約20分少し急な登りを登りきると岩阿沙利山山頂に到着する。小休止し集合写真を撮って尾根を下り、鳥越峰
(とりごえほう)に向かう。一旦鞍部に下り、P693まで登りかえす。P693辺りは大きな岩がたくさんあり景観に加え登るのも面白い。ライオンに似た大きな岩が目に留まった。名が付いているのか分からないがとりあえず名付けてライオン岩とした。尾根を先に進むと分岐になり右手をとって鳥越峰の山頂に着く。丁度12時、昼食にする。ピークの先には関電のマイクロウエーブの反射板が2基建っている。少し景色が望める程度だ。鳥越峰は標高702mで雑木が茂り展望はない。昼食後分岐まで戻りオーム岩に向かう。しばらく下ると左手にオーム岩がある。ここからの展望はすばらしい。武奈ヶ岳、釣瓶岳、地蔵山、蛇谷ヶ峰が見え、少し霞んで武奈ヶ嶽、三重嶽、箱館山などが見えた。手前には今から行く岳山への縦走コース、琵琶湖など眺めることができる。霞んでいてはっきり見えないが晴れていればすばらいい展望が望めるのだ。オーム岩から下り鞍部辺りから振り向くとオーム岩が山頂付近にのりでしているのが分かる。登りかえして2つ目のピークが岳山だ。標高は手前のピークが656mになっていて本峰には記載がない。656mがそのまま使われているようだ。山頂には大きな岩がありその横に石室がある。ここには石造観音三尊(元嶽岩屋観音)が祀られている。程なく足元が明るくなり山肌をさらけ出したところに出る。レスキューポイント「リトル比良1」になっている。この辺りから右後を見ると先程昼食した鳥越峰の全容が見える。山頂の反射板が見えるのでよく分かる。大きな岩場の急なところを注意して降りると広場に出る。岳観音寺があった遺構などが残っている。ここから下には石段の参道が続いていて往時の面影を残している。大きなお寺だったように思える。途中に「弁慶の切石」があったがどこにでもこういったものがあり、弁慶もあちこち行ったのだろうか。しばらく下ると目がくらむような真っ白な場所に出る。白坂といわれている。さらに下ると石灯篭がありここから琵琶湖を眺めるのはとてもすばらしい。しばらく展望を楽しんだ。今度は賽の河原に出た。水が冷たくてすっきりできた。そして大炊神社に無事下山、休憩してバス道を歩きJR近江高島駅にゴールインした。お疲れ様でした。京都駅に戻り、烏丸七条の王将で反省会と懇親会を行って帰途についた。
 リーダー役員の皆さん何から何までお世話をいただきありがとうございました。感謝申し上げます。次の計画を楽しみにしています。ありがとうございました。
 
鹿ヶ瀬道BS                           畑の棚田 鹿ヶ瀬より遠望 
 
鹿ヶ瀬登山口を出発                      鵜川越へ登り 
 
鵜川越から岩阿沙利山へ登り                岩阿沙利山山頂 
 
岩阿沙利山 三等三角点                   巨岩と新緑がマッチして美しい 
 
岩阿沙利山を下る                        シライトソウ 
 
名付けて「ライオン岩」                     大きな岩の下を行く 
 
関電マイクロウエーブ反射板 鳥越峰山頂にて      鳥越峰 山頂で昼食 
 
鳥越峰山頂 標高702m                   オーム岩 
 
蛇谷ヶ峰 オーム岩より                     岳山と奥琵琶湖 オーム岩より 
 
鳥越峰、オーム岩より下る                   オーム岩を下から見上げる 岳山への鞍部より 
 
ミヤマナルコユリ                        岳山 山頂 標高565m 
 
岳山山頂の石造観音三尊(元嶽岩屋観音)        レスキューポイント「リトル比良1」 
 
鳥越峰 レスキューポイント近くより             「弁慶の切石」 岳観音廃寺境内にて 
 
白坂                                見張山(音羽山) 白坂より 
 
石灯篭                              石灯篭と琵琶湖 
 
賽の河原                             大炊神社に無事下山 
コース  
  京阪枚方市(7:17)=[京阪]=東福寺(7:51/7:59)=[JR]=京都(8:02/8:22)=近江高島(8:59)
  近江高島(9:03)=[高島町コミニティーバス]=鹿ヶ瀬道BS(9:20)
  鹿ヶ瀬道BS(9:28)〜浄願寺・登山口(9:39)〜農道(9:40/体操/9:52)〜鵜川越(10:32/10:44)〜
  岩阿沙利山(11:05/11:17)〜鞍部(11:28)〜ライオン岩(11:44)〜鳥越峰(12:00/昼食/12:34)〜
  オーム岩(12:42/12:54)〜
岳山(13:35)〜レスキューPリトル比良1(13:43)〜
  岳観音廃寺(14:00)〜弁慶の切石(14:02)〜白坂(14:10)〜石灯篭(14:17/休憩/14:32)〜
  賽の河原(14:44)〜大炊神社(15:04/休憩/15:10)〜近江高島(15:25/15:39)=京都駅(16:32)
   ● 約9.5km 約4時間

天 候  曇り 
参加者 40名 
実施日 2007.06.07