鬼ヶ嶽 山頂と三等三角点
MRC主催 北陸例会(1日目)
鬼 ヶ 嶽 標高532.6m
 
 MRC主催の北陸例会で飯降山と荒島岳に登る予定だった。
JRの列車遅れで飯降山には時間的に無理になり急遽鬼ヶ嶽へ登ることになった。大阪駅を7時45分新快速湖西レジャー号で出発した。ところが高槻、山崎間で人身事故が発生し、ダイヤが大幅乱れた。高槻で1時間見合せ、京都より新快速が各停に変更になり、武生に到着したのは12時19分だった。なんでも老婆が踏み切りに座り込んでいたのを特急の運転手が見つけ急停車。しかしその人は逃げたらしい。それが分からないから警察、消防が大掛かりな捜索になり時間がかかったそうだ。とんだ傍迷惑なことをされ旅行が順調に行かなく憤りを感じる。JRも大迷惑大損害だと思う。そんなわけで武生駅に着いたのは約2時間送れ、他線から来たメンバーも共にお疲れ様だ。現地北陸のリーダーは行先を変更し計画を修正していた。早速チャーターしたバスで鬼ヶ嶽登山口に向かった。30分足らずでJA武生市農協カントリーエレベーター横の登山口に到着した。
 登山口には鬼ヶ岳(嶽)の説明板がある。
「鬼ヶ岳はその昔、丹生ヶ岳と呼ばれていたが、いつのころからか白い雌の鬼が住みつき、山を降りては田畑を荒らしたり、村人に危害を加えていた。ある日、村人たちは山を降りてきた白鬼を捕らえようと、逃げ回る白鬼を追いかけ、日野川に追いつめそこで白鬼を退治した。その場所に、今では橋がかけられ、その名を白鬼女橋(鯖江市舟津町地係)と呼んでいる。鬼が住んでいたということで、丹生ヶ岳を鬼ヶ岳と呼ぶようになった。」また、鬼ヶ岳火祭り(8月15日夜)も伝統行事として有名だそうだ。
「その昔、水不足の時に、山上の竜神に雨乞いの火祭りをした故事により行われる祭りで、ふもとからたいまつをかかげて山に登り、山頂で神事を行うもので、270年の伝統がある。」
 登山準備をして
そんな鬼が住んでいたという鬼ヶ岳に登り始めた。登山口から比較的緩やかな杉林の中の道が続く。やがて木の階段道になり急登になってくる。岩が露出した急な登りを登りきると小鬼展望台に着く。ここで小休止、通常であれば一気に山頂まで登れる距離だが朝の列車旅でかなりくたびれているようだ。この小鬼展望台の説明版には、「白鬼や、大鬼、赤鬼が帰ってこないので里人達に殺されたとも知らず里の方を眺めては泣いて帰りを待った所です。」と、書いてあった。登山者の展望台ではなかったのだ。実に面白い発想だ。また急な登りを汗をたらしながら登ると、大鬼展望台に着いた。ここにも説明板があった。
「白鬼の帰りを待ちわび乍ら、大鬼(赤鬼)が悪計を考えた処ですがこの鬼も里人達に追われ
日本海の方へとおわれ海辺にて殺されました。」しばらく急登を行くと白鬼展望台に着く。ここにも説明板がある。
「夜な夜な里に出ては品物を盗み、女・子供をさらっては喰い荒らし、里人に恐れられた白鬼が出没した処です。この白鬼も悪運つき逃げる道中里人達により殺されました。」とさ。
止まらない汗を拭きながら急登を上がる。最後の一段と急なところを上がりきると山頂に到着する。鬼ヶ岳の山頂は広く、登りついた右手に休憩小屋がある。一段と高いところに大虫神宮の祠がお祭りしてある。その右手に山頂の標識があり、三等三角点がおかれていて、標高は532.6mだ。さらに右手には螺旋階段の展望台がある。またあちこちにベンチがあり市民の憩いの場のようだ。山頂の展望台は人間さま用に作られたようだが、あいにくの天気で殆ど展望は望めない。天気が良ければ鯖江市、越前市、白山、日野山、若狭湾、青葉山などが見えるそうだ。
山頂のベンチで遅い昼食にする。山頂に立ち元気が出てきたようだ。
 下山は往路を注意しながら下る。急な坂で滑りそうで注意しながら降りる。下山後チャーターバスで越前大野へ走らせる。越前大野城近くの旅館、扇屋に到着しゆっくりする。さっそく雷神温泉に入浴するがカラン、シャワーからお湯が出ない。冷たい水でのシャンプーはかなり辛い。苦情を言ったら、いろいろあったようだ。一夜明け朝食時に女将から説明があった。子供さんの団体が入っていて女将さんが子供さんが火傷したら大変とボイラーの温度調節をしたそうだ。これが裏目に出て全く温度調節が効かず水シャワーになったようだ。もっと早く気付いてほしかった。
懇親会の後、部屋に戻って美酒によいぐっすり就寝した。明日は荒島岳に登るのだ。
 
鬼ヶ嶽登山口                          鬼ヶ嶽登山口 
 
登山開始                             しばらく緩やかな登山道が続く 
 
木の階段になり登りが急になる               岩肌むきだしの道になる 
 
小鬼展望台に到着                       だんだん急登になる 
 
急坂を登る                            大鬼展望台に到着 
 
白鬼展望台                           急登が続く 
 
根っ子の急登                          ガレ場の急登 
 
鬼ヶ嶽山頂に到着                       鬼ヶ嶽 三等三角点 
 
鬼ヶ嶽山頂にて                         鬼ヶ嶽山頂の小屋 
 
滑りそうな急坂を下る                     滑りそうな急坂を下る 
 
懇親会での集合写真 扇屋旅館にて            懇親会 扇屋旅館にて 

第2日目 荒島岳に続く 
コース  
1日目 7月28日 天候 曇り 霞んでいて見通しが悪い
  大阪(7:45)=[新快速湖西レジャー号]=近江今津=[新快速]=敦賀(9:50/9:53)=
  武生(10:28)
   *高槻、山崎間で人身事故、ダイヤ大幅乱れ。
     高槻で1時間見合せ、京都より各停、武生到着12時19分
   *飯降山登山を急遽変更し、鬼ヶ嶽へ登る。武生から貸切バスで移動。
  JA武生市農協カントリーエレベーター横登山口(12:43/登山準備/12:54)〜
  小鬼展望台(13:11)〜大鬼展望台(13:34)〜白鬼展望台(13:47)〜
  鬼ヶ嶽(14:12/昼食/14:55)〜白鬼展望台(15:08)〜大鬼展望台(15:15)〜
  小鬼展望台(15:28)〜登山口(15:44)
  登山口(15:55)=[貸切バス]=越前大野・扇屋旅館(17:22)
2日目 7月29日 天候 曇り 霧
  扇屋旅館(6:35)=[貸切バス]=中出登山口(7:00)
  中出登山口(7:00/体操/7:04)〜林道分岐・登山口(7:31)〜向坂(8:45)〜
  小荒島岳分岐(9:29)〜小荒島岳(9:36/9:45)〜小荒島岳分岐〜勝原分岐(10:10)〜
  荒島岳(11:25/昼食/11:52)〜勝原分岐(12:40)〜勝原・銀嶺荘駐車場(14:26)
  勝原(14:35)=[貸切バス]=あっ宝んど(15:10/入浴/15:45)=[貸切バス]=武生駅(17:00)
  武生(18:04)=[北陸本線普通]=敦賀(18:37/18:55)=[新快速]=米原=大阪(21:18)
   *神戸線で人身事故、ダイヤ大幅乱れ。
     新快速は米原止まりに、新快速は一旦なくなり復活。
     約1時間15分遅れで大阪駅22時10分に到着した。

地 図  糠 /荒島岳
参加者 22名 鬼ヶ嶽:22名 荒島岳:18名
実施日 2007.07.28〜07.29