堂山山頂にて
友歩会定例会
湖南アルプス  堂 山 標高384.0m  
 
 11月17日、友歩会の定例会で湖南アルプスの堂山登山をした。JR石山駅に9時20分集合。9時30分発の田上車庫行きの予定だったがこのバスは平日のみで55分発ということで、南出口の松尾芭蕉像辺りのベンチで日向ぼっこしてバスを待つ。今日は小春日和の良い天気になった。バスはほぼ貸し切り状態で瀬田の唐橋から瀬田川沿い、そして田園風景の中を走り新免(しんめ)バス停で下車した。途中天神川を渡ったところでバスの運転手に行先を聞かれた。アルプス登山口だと天神川を渡らず川沿いに上がっていくからだ。多分新免から登る人は少ないのだろうか。
 新免バス停に降り立つとこれから登る堂山がそびえているというか山並みが見えている。ごみ収集ケージの横に堂山・鎧ダム(自然の道・歴史の道)の案内標識が立っている。西性寺で右折して道なりに行くと新宮神社の前を通る。さらに行くとコンクリートの車止めがあり道はなくなり小さな公園になっている。その奥が登山口だ。明るい尾根道でザレ場やV字溝の道が続きシダ類が多い。周りの景色もよくなってくるとザレ場に露岩が現れ始め山容が変化してくる。右手に堂山の山頂が見えてくる。振り返ると琵琶湖、比叡山など大パノラマだ。先に進んで分かったが先程山頂と思ったピークは岩場のようだ。露岩の間のザレ場を登ると先程のピークに到着する。ここからの景色は最高だ。岩場を登りきると山頂が見えてきた。一旦下り登り返すが三角点もなくまだ先がありそうだ。直進は大きな岩で先にいけそうもない。左から巻いて再度登り返す。この下りも登りも岩場で少し戸惑った。全員無事堂山山頂に12時35分到着。ここで昼食にした。
 堂山には国土地理院の資料によると三等三角点がおかれているが幾ら探してもない。三角点の石標の一部と思われる御影石が横たわっていた。代わりに設置されたのかどうかは不明だが基準点があった。基準点は一級基準点・三級水準点、No.69で大津市が設置していた。HPで調べると2004年に撮影された写真ではこの水準点は地上から30cmほど飛び出し横に三角点の下の部分(山頂に放置されていた部分)が並んで立っていた。現在はコンクリート枠で保護された基準点は地上と同一高さだ。ここからは推定だが元々三角点が立っていた高さまで山の高さがあった。その後少なくとも半分の40cmが侵食されて損壊したのではなかろうか。さらに30cmは飛び出していた3年前の基準点は、30cm程低くして再度埋設しコンクリートの保護枠を付け地上高に合わせたと思われる。いずれにしろ風化の激しい山の三角点や基準点の管理は難しそうだ。

 
新免バス停付近より望む堂山                 公園奥から取っ付く(登山口) 
 
侵食されたV字溝の道を行く                  展望もよくなってきた 
 
大きな岩が見えてきた                      禿尾根になってきた 
 
小さな岩が露出したところを登る                小さな岩が露出したところを登る 
 
振り返ると琵琶湖、比叡山が美しい              堂山の岩場が見えてきた 
 
岩場をバックに思わず記念写真                奇岩が乱立した岩場 
 
岩場へと向かう                          岩場ではしゃぐ 
 
奇岩の間を上がる                       大岩に登りハイポーズ 
 
山頂はもうすぐ岩場を登る                   山頂手前のピーク その手前のピークから
 
岩が乗っかった堂山山頂 手前のピークから       山頂から手前ピークを望む 
 
堂山山頂 石柱は三等三角点の一部だろうか?     堂山 一級基準点(大津市) 
 下山は難儀して渡ってきた鞍部に下り、再度登る。岩登りで大変な人と楽しくなる人に分かれるところだ。登るときは足元を見ながら振り向きもせず登ってきた人が多いが、下りは少なくとも足元にすばらしい景色が見えて山に登った感覚が味わえる。今日は天気も良くすばらしい展望だ。鎧ダムへの分岐まで戻り、ここから鎧ダムへ向かう。尾根を一旦下り再度登り返す。後ろを振り向くと今登ってきた堂山が美しく、右端の岩場の奇岩も面白く美しい。ピークを越えるとダムまで下る。やがて水のない砂のダムに到着。水がないのでダムと言っても広い砂の河原だ。やがて鎧ダムの堰堤まできた。この堰堤は砂防ダムで明治中ごろオランダ技術者が関わって造られたようだ。当時は砂防の技術が日本では進んでいなかったらしい。さらに下ると迎不動堰堤(新オランダ堰堤)に着く、鎧ダムの最新版ともいえる。そして天神川の置き石を渡ると迎不動に到着する。ここから林道をアルプス登山口まで歩く。バス停に到着すると程なくバスがやってきてタイミングよく石山駅に戻った。
 今日の温泉は、南草津の極楽の湯にした。温泉ではないがゆっくり寛ぐことが出来た。駅前の居酒屋で恒例の反省会をしてそれぞれ家路に着いた。お疲れ様でした。
 
山頂から手前ピークに戻る                   先のピークにて 
 
琵琶湖、比叡山を望む                     小ピークでパチリ 
 
堂山(左)と分かれて鎧ダムへ                 堂山山頂付近を振り返る 
 
堂山の奇岩の峰                         堂山の奇岩 
 
鎧ダムへの尾根越え                      堂山 
 
鎧ダム(水はなく砂ばかりだ)に下山             鎧ダム堰堤 
 
途中の岩の沢                          迎不動堰堤(新オランダ堰堤) 
 
天神川の置き石を渡る                     迎不動 
コース  
  JR石山駅(9:55)=[帝産バス田上車庫前行き]=新免BS(10:25/準備/10:30)〜
  新宮神社(10:40)〜登山口(10:45)〜岩場(11:40)〜分岐(11:50)〜堂山(12:35/昼食/13:00)〜
  鎧ダム分岐(13:19)〜天神ダム分岐〜鎧ダム(13:43)〜鎧ダム堰堤(13:47/13:52)〜
  迎不動堰堤(14:09)〜迎不動(14:17)〜湖南アルプス登山口BS(14:50/14:55)
  =[帝産バスJR石山行き]=石山(16:18)  約7km
  JR石山(16:34)=南草津(16:40)〜極楽の湯〜南草津=京都

天 候  晴れ 
参加者 13名 
実施日 2007.11.17