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友歩会 アルプス例会 | ||
爺 ヶ 岳 (標高2669.8m) 冷池山荘〜爺ヶ岳〜南峰〜種池山荘〜[柏原新道]〜扇沢 |
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8月4日、後立山縦走の最終日、冷池山荘から爺ヶ岳を踏破して種池山荘へ。柏原新道で扇沢に下るコースだ。 4時起床、弁当朝食をすませ、出発5時の予定だった。ところが昨日までの天候とは打って変わり小雨になっていた。期待していた鹿島槍ヶ岳のモルゲンロートは小雨で実現しなかった。今日登る爺ヶ岳も全く見えず昨日よく見ておいたものだ。 出発は少し遅れて5時20分になった。山荘から少し下って登り返し冷乗越に着く。赤岩尾根の分岐だが直進して爺ヶ岳に登り始める。爺ヶ岳の山容は昨日眺めていたのでおおよそ見当がつく。北峰は標高2631mだがピークには行かず巻いて先に進んだ。雨も本降りになってきて北峰への取っ付きは見つけられなかった。 しばらく登ると中峰分岐に、雨降りで見逃すところだった。ここから直登するとまもなく中峰に着く。雨の中記念写真を撮ったり、三角点の写真を撮ったり思うようには行かない。中峰は爺ヶ岳の主峰で標高2669.8m、三等三角点になっている。景色はよさそうだが今日は全く何も見えない。 一旦下り縦走路を少し行くと南峰の分岐があり登る。標識があるだけの山頂で標高は2660m、雨は益々強くなり早々に下山。種池山荘まで尾根を20名ほどのパーティーの後をついて下山。雷雨になり無防備な尾根道を長い列で歩くのは危険だが運を天に任せ30分で種池山荘に飛び込む。天気が良ければ爺ヶ岳、尾根道は快適な縦走コースだろうが全く残念だ。 少し小降りになってきたので柏原新道を下り始める。柏原新道は石畳の道が多くよく整備されているが、雨の中下るのは楽しみがなくひたすら下るだけになった。途中雪渓を越えたが今回のコースで初めてだった。ケルンもできて下に扇沢のターミナルが見えホッとした。登山口に当初予定より1時間ほど早く着いた。ここから15分で扇沢ターミナルだがこの登りは厳しく、縦走コースの中で一番顎を出したのではないだろうか。ターミナルからタクシーで大町温泉郷薬師の湯につかって後立山縦走の疲れを癒した。 |
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冷池山荘と爺ヶ岳(昨日) |
爺ヶ岳(北峰・中峰(主峰)・南峰) 冷池山荘より(昨日) |
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一夜明けて雨の爺ヶ岳へ | ||
冷池山荘にて |
冷乗越 |
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爺ヶ岳南峰(主峰) 山頂 |
爺ヶ岳南峰 三等三角点 |
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爺ヶ岳南峰にて |
爺ヶ岳南峰にて |
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爺ヶ岳南峰 山頂 |
種池山荘へ雷雨の中下山 |
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種池山荘 |
今回の縦走で初めて雪渓を渡る |
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石畳の道を持余しながら下山 |
ケルン |
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眼下に扇沢の建物が見えてきた |
柏原新道登山口()爺ヶ岳登山口) |
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扇沢ターミナル |
大町温泉郷 薬師の湯 |
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(所感) 行動時間(昼食、休憩含む)は、第1日=7:35、第2日=11:25、第3日=5:20とかなりハードなタイムになった。年齢を考えると縦走の装備でこれだけの時間を歩くのはかなり無理のようだ。なぜなら月例会などではせいぜい8kmほどで4時間ぐらいかけて歩いているからだ。しかし、多くの登山者は我々の年齢よりも高くしかも女性が含まれていてこれだけのコースをこなしている。 高齢者の登山は大変なブームをよんでいる。歩いていてもそうだが小屋泊まりするとほとんどが高齢者とみていい。私もそうだが若い頃と同じ一般的なコース配分を歩いている。 事故、初日は高齢者が膝の高さまで上がり切れず背中から転倒した。2日目は自信過剰が一瞬の油断を招き、なんでもないところで、足元が滑りバランスを崩して滑落死したと思われる。 それでもアルプスに登りたい、アルプスを縦走したいという希望は益々増えてくるだろう。つまるところ無理な計画をしない、分相応の山に登る、きっちりした計画を立てる。そして常に基本に忠実な行動をとるということだろうか。高齢化が進む登山ブームの安全を祈りたい。 |
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コース 8/4 冷池山荘(5:20)〜[小雨]〜冷乗越(5:33)〜爺ヶ岳・中峰(6:42/6:46)〜南峰(7:07)〜[雷雨]〜 種池山荘(7:40/7:50)〜柏原新道登山口(10:22)〜扇沢(10:38/10:55)=[タクシー]= 大町温泉郷・薬師の湯(11:10/入浴/12:50)=大町(13:10/昼食/14:09)=松本(15:08/15:52) =[しなの18号]=名古屋(17:59/18:15)=[のぞみ45号]=新大阪(19:06)=大阪 天 候 小雨のち雷雨のち小雨 大町市街は晴れ 参加者 4名 実施日 2008.08.02-08.04 |