八幡山 八幡堀より
三角点探訪 道路元標探訪
八 幡 山(鶴翼山) 標高271.9m
石部町・今津町道路元標
 
 9月10日、青春18切符が使用できる最終日、最後の残券で八幡山に行った。八幡山は通るたびに気になっていて是非行ってみたいと思っていた。

 大阪を8時5分の新快速で出発、近江八幡に9時14分到着した。登山口のある日牟礼八幡宮へは、バスが出ていて約7分で行けるが、駅から正面に見える八幡山を目指して歩いていくことにした。一直線に道はブーメラン通という名が付いていて、バスで7分といえども歩き甲斐がある。距離は2.3kmで30分ほどかかった。

 眺めながら歩くと八幡山は、中村町辺りから小幡町辺りが一番美しかった。八幡小学校前の陸橋がビューポイントに思えたが電線と電柱が邪魔して今ひとつだった。新町バス停へ曲がらず直進して八幡堀にでる。説明板によると八幡掘は、八幡山城の堀として造られたが、水運で城下町が栄える大きな役割を果たした、近江商人の繁栄に大きな影響を与えたとのことだ。堀端を歩いてみると昔の面影が残っているような気がした。

 八幡掘に沿って東に進むと日牟礼八幡宮に境内に着くが白い建物が先ず目に入る。鳥居の前の白雲館だ。白雲館は明治10年八幡東学校として近江商人や地元の人々の熱意でできた学校だったそうだ。その後役場、信用金庫などを経て平成になって建設当時の姿に復元されたそうだ。

 白雲館の前に大鳥居があり日牟礼八幡宮境内に入る。参道を奥に進むと右側に楼門があり拝殿へと続いている。歩こう会の30名ほどの団体でいっぱいだったので拝殿に参拝して八幡山へ登り始めることにした。登山口は社殿の裏にあるそうだが一旦出て八幡宮とたねやの間の道を少し行くと左手に八幡神社の標石、灯篭がある。ここが登山口と決めて山道を登ると八幡宮の裏を通っている。間違いなしとどんどん上がる。道はよく整備されている。蝉が盛んに泣いている。ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、あと数種の蝉の競演が山頂近くまで続いていた。夏の終わりを精一杯生きているように感じた。尾根に出ると下から続いていそうな道に合流する。登山口がもう少し先の尾根の先端にあったのかもしれない。

 不動明王の提灯がたくさん吊るされた鳥居ふうの下を過ぎる。登りが続き不動明王の鳥居前を左に曲がって急坂を登る。数分だがこの登りが今日一の登りだ。登りきるとロープウエイ城址駅に到着する。大きな山頂の案内板がありそれに沿って進むとお願い地蔵尊に着く。お地蔵さんに安全をお願いして先に行くと分岐があり右手村雲瑞龍寺参道、直進中の丸、西の丸、北の丸とあり、直進する。

 目の前がパッと開け西の丸址に出る。眼下には琵琶湖を展望でき、岡山、運動公園、長命寺港、長命寺山、津田山などが見える。澄んでいれば琵琶湖大橋、比良の山々が見えるそうだ。萩の花が咲いていて中秋の名月を思い出した。8月15日と言われるが実際は旧暦の8月15日が中秋の名月だろう。続いて北の丸址に行った。

 北の丸跡は八幡山の山頂になっているようだ。実際は後で行く瑞龍寺の方が5mほど高いと思われる。八幡山山頂には三等三角点があり標高は271.9m、展望は素晴らしい。北西方向には長命寺港、長命寺山、津田山が北東方向には西ノ湖、水郷、安土山、繖山などが展望できる。

 一番高いところにある村雲瑞龍寺へお参りする。参道の石段を登るときモミジが色づいていて秋の訪れをさらに感じた。村雲瑞龍寺は八幡山城本丸跡に豊臣秀次の母(秀吉の姉)瑞龍院が秀吉に自害させられた秀次の菩提のため京都村雲に創建され、その後ここに移されたそうだ。村雲御所とよばれ日蓮宗唯一の門跡寺院だそうで、山門前に村雲御所瑞龍寺門跡の碑が建っていた。

 最後に二の丸址へ、二の丸跡には八幡山展望館が建っていて、一階がお土産屋さん、二階は展望台と資料展示がされている。ここからの展望は登ってきたときの八幡宮からの尾根や近江八幡の町並みを展望することができる。一息ついで下山開始。

 ロープウエイ前に「下山道さんろくまで約30分」の標識があった。往路を不動明王提灯の場所まで下った。提灯の少し手前のベンチ辺りに樹木の隙間があり覗いて見るとロープウエイが上がってきた。提灯に下るとその横に基準点の保護石が見えたので枯葉を取り除いてみると近江八幡市の三級基準点・四級水準点だった。ここから往路をやめて右折し、ロープウエイの下へ続く階段を下った。下ると公園になっていて右回りすると八幡掘のようだが左に下った。ロープウエイ乗場横から日牟礼八幡宮に下山した。夏の終わり秋の始まり季節が重複した、いい時期にいっぱい自然を感じることが出来てよかったと思う。近江八幡駅へは新町からちょうどバスがあったのでバスで戻り、次の計画地石部町に向かった。
 
八幡山 中村町交差点より                   八幡山 小幡町資料館前より 
 
八幡山 新町より                         八幡山 八幡堀より 
 
白雲館                                八幡掘 
 
日牟礼八幡宮 鳥居                       日牟礼八幡宮 楼門 
 
日牟礼八幡宮と八幡山                     日牟礼八幡宮 拝殿 
 
日牟礼八幡宮とたねやの間を行く               八幡山登山口 
 
不動明王提灯をくぐる                      よく整備された登山道 
 
不動明王鳥居前を左折                     ロープウエイ城址駅前 
 
お願い地蔵尊                           西の丸址 
 
西の丸址からの展望 岡山・あやめ浜            はぎ 秋の訪れ 

       岡山   あやめ浜            運動公園  長命寺港     長命寺山  津田山 
 
北の丸跡・八幡山山頂                   近江八幡の展望(西ノ湖・安土山・繖山・水郷) 北の丸跡より 
 
長命寺山・津田山 北の丸跡より               八幡山山頂(北の丸跡)にて 
 
八幡山 三等三角点(標高271.9m)              八幡山 三等三角点 
 
村雲瑞龍寺に秋の気配が                    村雲御所瑞龍寺門跡碑 
 
村雲瑞龍寺                            二の丸址・八幡山展望館 
 
日牟礼八幡宮から登ってきた尾根 二の丸址より     近江八幡市街 二の丸址 
 
二の丸址からの展望 
 
八幡山ロープウエイ                       三級基準点・四級水準点 近江八幡市 不動明王提灯にて 
 これから道路元標の探訪で石部町道路元標を訪ねることにした。近江八幡から草津へ、ここから草津線に乗り石部へ。途中近江富士と呼ばれる三上山が美しい。さらに甲西富士と呼ばれる菩提寺山も小粒でこれまた美しい。石部は宿場町で駅前は宿場の公園になっている。湖南市西庁舎(旧石部町役場)まで約1.2kmの往復をした。役場の辺りを探したがけっきょく見つけることができなく、再訪することにして炎天下石部駅に戻った。次の訪問地へと移動した。
 
石部宿                               石部宿 
 
石部町役場 経緯度標                     甲西富士(菩提寺山) 石部より 
 次の道路元標は今津町道路元標だ。石部から草津に出て一旦山科まで戻り、ここから近江今津へとJRで移動した。今津町道路元標は近江今津駅から北へ600mほど行った住吉神社の辺りにあるはずだ。10分ほど歩くと住吉神社があった。住吉神社の周りだろうと随分探したが見つからず、半分あきらめて周りを見渡したところ道反対側の電柱の影に発見した。おおーラッキー写真を撮って帰途に着いた。石部町の道路元標が見つからなかったのが少し残念だが改めて石部宿などもゆっくり訪れて見たいと思う。
 
今津町道路元標                          今津町道路元標 
 
今津町道路元標                          住吉神社 

コース 
   大阪(8:05)=[新快速]=近江八幡(9:14/9:25)〜日牟礼八幡宮(10:05/10:15)〜
   不動明王提灯(10:26)〜ロープウエイ城址駅(10:40)〜西の丸(10:50)〜
   北の丸・山頂(10:58)〜村雲瑞龍寺(11:14)〜二の丸址・八幡山展望館(11:35/11:40)〜
   不動明王提灯(11:50)〜ロープウエイ山麓駅〜日牟礼八幡宮〜新町(12:08/12:12)
   =[バス]=近江八幡(12:20/12:27)=草津(12:44/12:55)=石部(13:05)〜
   湖南市西庁舎(12:20/石部町道路元標探訪/12:30)〜石部(13:50/14:06)=
   草津(14:15/14:24)=山科(14:38/14:50)=近江今津(15:33)〜
   今津町道路元標探訪(15:47/15:54)〜近江今津(16:01/16:09)=高槻(17:11)

天 候  晴れ 
参加者 1名 
実施日 2008.09.10