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三角点探訪 | ||
白 旗 山 標高440m 赤松村道路元標 | ||
1月12日青春18切符を利用して白旗山に行った。大阪から新快速で相生へ、ここから山陽本線に乗換えて上郡の着いた。青空が北のほうから雪雲になりこの辺りもちらほらしてきた。ここから登山口まで智頭急行で2駅だが小一時間待ちだ。バスの便はほとんどなく、歩けば登山口まで6kmほどと不便だ。小雪ちらつくなかジーゼル列車は暖房して待機していた。発車はかなり先だが車内でお待ちくださいとのこと。ぽかぽか暖房の効いた車内で時間待ちする事にした。 10人ほどの乗客を乗せて出発。智頭急行は上郡から智頭までの路線で、大阪から鳥取間の特急「スーパーはくと」が人気だ。今日は今日は各停に乗り二つ目の河野原円心で一人下車した。駅前には観光案内の看板など設置されている。 駅から要所に設置された案内表示に沿って歩き始める。宝林寺、円心館の案内があり、円心館には県指定の文化財「赤松三尊像」があるそうだが今日は単独行なので寄り道はせず先に進む事にした。智頭急行の高架下辺りから東に進み橋を渡ると国道373号だ。赤松の集落に入ると、松雲寺があり、立派な松の木があるが枯れかかっているようだ。集落を抜けると山の麓に「白旗城跡」の看板が見えてきた。 細野口の登山口に着いた。ここからの景色は素晴らしい。案内板には山の形と城跡位置が示してあったが城跡に着いたらどうなっているのだろう。山の山頂付近は右から、堀切、櫛橋丸、堀切、二の丸、馬場丸、本丸、三の丸と続いている。早速登り始めた。 案内板に沿って直進し、突き当りで鹿か猪避けのフェンスの扉を開いて中に入る。林道を少し行くと、五輪塔群の案内板があり立寄ってみた。小さな五輪塔が白旗八幡神社跡におかれていた。案内板によれば、建武3年(1336年)の白旗城合戦で倒れた人の供養塔と伝えられているという。 やがて林道も終点になり、立派な登山口があり、トイレなど完備されている。竹の杖まで用意されていた。ここにも説明板が設置されている。角には古いお地蔵さんが行先を指差しているのを見て、思わずほっこりした。 しばらく緩やかな広い道が続き、やがて小石の道に、青く苔むした大きな石の道になってくる。なんとなく周りの石を見ていると石垣のようでもあり、城の面影が漂ってくる。さらに登ると古い石段道になってくる。最近作ったような石段ではなくかなり古そうだ。杉の森林帯もすぎれば尾根は近い。この道は近畿自然歩道で先に行くと反対側の野桑に出る。 尾根に出ると標識があり、お地蔵さんがここでも指を指していた。広い緩やかな尾根道を登り始めると、堀切の案内があり、いよいよここから白旗城だ。やがて櫛橋丸の案内標識があり、急峻な斜面を登るとかなり狭いピークになり、ここに櫛橋丸があったということだ。場所的には物見櫓程度のものではなかったと私は思う。展望は足元に赤松の集落を見ることができる。一旦下り櫛橋丸を巻くと反対側に出た。ここからの登りは内からになり先程の傾斜の半分ぐらいだ。 この辺りから足元の枯れはの絨毯が厚くなってきた。かなり高級な枯葉の絨毯になってきた。ほどなく二の丸に到着。二の丸は一面絨毯が引きつめれれていて、かなり広く本丸かと思うぐらいの広さだ。さらに奥に進むと椿のトンネルで、時期外れで暗いトンネルのようだ。そこを抜けて一段上がるとパッと開けて広々した台地に出る。この広い台地が本丸址だ。 本丸址は、白旗山の山頂でもあり、標高は440.3mで一等三角点になっている。山頂からの展望は雑木で余り多くを望めないが、東の方向が展望できる。城跡には説明板や白旗城跡ノ碑などがある。説明によれば白旗城は440mの白旗山の山上にあり、南北朝から戦国時代の山城だ。建武三年(1336年)足利尊氏方の赤松円心によって築かれた。新田義貞率いる軍勢に五十余日の城攻めに耐え抜いたことで有名だ。 本丸の奥の少し下がったところに二の丸ほどの広さの三の丸址がある。ここから間引かれた杉林の間から赤松の集落を見ることができる。登山口から見た山で中央に小さい切込みがあった部分だ。山頂付近は風が強くとても寒い、風のない日当たりに行けばぽかぽかだがその差は大きい。下山は往路を戻った。細野口に下山後、赤松村の道路元標探訪に向かった。 |
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智頭急行 河野原円心駅 |
細野口より |
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細野口の登山口 |
白旗山 細野口の登山口より |
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白旗城跡(説明板より) |
白旗城跡 |
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白旗八幡神社跡の五輪塔群 |
林道終点の登山口 |
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登山口に杖が用意されている |
登山口にある案内石仏(指で道案内) |
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登山口近くの道 |
石ころの道になってくる |
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緑の苔の石ころ道 |
城への石段の名残か |
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白旗城跡分岐 |
白旗城跡分岐の道案内石仏 |
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白旗城跡への尾根道 |
堀切跡 |
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急峻なピークにあった櫛橋丸址 |
櫛橋丸址から見る赤松集落 |
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落葉の絨毯を引き詰めた二の丸址 |
椿のトンネル急坂を登ると本丸址に着く |
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白旗城跡・本丸址 |
白旗山山頂 |
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白旗山 三角点 |
白旗山 一等三角点(標高440.3m) |
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白旗城跡平面図(山頂の案内板より) |
白旗城跡之碑 |
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白旗山山頂にて |
東方向の展望 |
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白旗城跡三の丸址 |
白旗山(白旗城跡)とその連山 |
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赤松村の道路元標は、苔縄駅、赤松小学校近くにあった。細野口から国道に出て蛇行した川に沿った国道を苔縄駅方向に歩いた。新しく出来たと思われる橋をわたると、白旗城跡への案内があった。国道を通らず、先程の対岸道が旧道なのだろう。火の見櫓のすぐそばの道路脇に見つけることができた。綺麗な道路元標だ。 赤松村道路元標を探訪した後、苔縄駅に戻り、ここから智頭急行で上郡、そして山陽本線で相生に出て、新快速で大阪に戻った。時間があれば上郡駅前の生駒山に登ろうと思っていたがまたの機会にすることにした。 |
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赤松村道路元標(上郡町苔縄) |
赤穂郡赤松村道路元標 |
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智頭急行 苔縄駅 |
苔縄駅より望む生駒山 |
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コース |