大洞山・雌岳 山頂にて(左後方は尼ヶ岳)
友歩会 定例会 
尼ヶ岳 標高957.7m 大洞山 標高1013m(雄岳)/985.1m(雌岳)
オオタワ〜尼ヶ岳〜オオタワ〜大洞山[雄岳]〜大洞山[雌岳]〜中太郎生
 
 3月28日、友歩会の定例会で尼ヶ岳と大洞山に登った。三重交通バスを調べると、10時10分発下太郎生10時51分となり、尼ヶ岳と大洞山の両方に登るのは時間的に無理があるように思えたので、タクシーを利用する計画にした。どうせタクシーを利用するのであれば、下太郎生で降りずオオタワ近くまで走ってもらうことにした。

 9時10分名張駅前からタクシーで出発、運転手はこの地の大ベテランだが、倉骨峠方面には行ったことがないらしい。下太郎生で焚き火をしている旦那衆に行けるかと運転手が聞いたらいけるとのこと。くねくねとした倉骨林道をぐいぐい登っていった。倉骨峠近くでオオタワへの登り口に注意しながら走っていると標識がありここで下車した。

 下太郎生から林道、登山道を登ってくると、1時間以上の登り道を歩かねばならない。標高も約380mから約750mまで一気に370m登ったので、尼ヶ岳山頂まで200mほどの標高差になった。タクシーを降り林道から登山道に入るとあっというまに、オオタワに着いた。少し登るとP778を越え登った分だけ下ると鞍部になりここから尼ヶ岳への本格的な登りになる。標高差約190mの登りは階段道が長く、迂回分岐辺りまで続く。ここからクマササの急斜面を滑りそうになりながら登る。時々後をふり返ると午後に登る大洞山や倶留尊山など目を楽しませてくれ疲れを飛ばしてくれる。

 登り始めて約40分で尼ヶ岳山頂に到着した。尼ヶ岳は標高957.7mで二等三角点がおかれている。山頂は広く、大パノラマになっている。大洞山、倶留尊山方面の山並みが美しい。尼ヶ岳は山容から「伊賀富士」とも呼ばれている。あいにく真冬の寒気で突風が吹き、山頂にはながくとどまることができない状況だ。大展望を楽しんだ後、往路を下山し、オオタワに戻った。

オオタワ林道出合

オオタワ

尼ヶ岳へ階段が続く

尼ヶ岳山頂付近のクマササを行く

大洞山 尼ヶ岳より

大洞山 尼ヶ岳より

大洞山・倶留尊山 尼ヶ岳より

尼ヶ岳 山頂にて

尼ヶ岳 広々した山頂

尼ヶ岳 山頂の三角点

尼ヶ岳 二等三角点(標高957.7m)

倶留尊山の山並み 尼ヶ岳より
 オオタワから一ノ峰へは、急階段道から始まる。約200段で一ノ峰、一旦下って登り返すと一ノ峰(標高約800m)より40m高い二ノ峰(標高約840m)になる。この峰を越えて峠、倉骨峠(標高約800m)に下る、この峠が当初タクシーでここまで来ようと考えていたところだ。舗装された林道脇に駐車スペースもつくられているようだ。

 倉骨峠から三ノ峰(標高約870m)へ急登が続く。倉骨峠から大洞山に登らず、東側を巻くように石畳の道が三多気まで続いていて、東海自然歩道になっている。この石畳の道は、歩いてみる価値がありそうだ。機会があれば行ってみたいと思う。

 急登を登り切ると三ノ峰で、尾根道をしこし下り登り返すと標高894mの四ノ峰に到着する。風除けも考えて四ノ峰の苔むした岩が点在する場所で昼食にした。

 午後は尾根を下り標高約860mまで下り、ここから大洞山雄岳、標高1013mまで一気に登り返す。四ノ峰の日向ぼっこに近い陽気から一転して、鞍部から雄岳への日陰に道には残雪がありかなり寒い。

 大洞山は雄岳と雌岳になっていて、先ず雄岳に到着した。雄岳は標高1013mで展望もく、尼ヶ岳が美しく伊賀富士の名を目の当たりにすることができる。山頂には石の祠がありその横の大きな木は尼ヶ岳から見えていた木だと思う。少し下って登り返すと大洞山雌岳に到着する。

 大洞山雌岳は標高985.1mで雄岳より低いが、三等三角点になっている。どちらかというとこちらの方が展望がすぐれているようだ。山頂には方位盤があり、展望がよく倶留尊山や局ヶ岳など楽しめる。大洞山の名はほら貝に似ていることからその名が付いたとか。尼ヶ岳、大洞山は室生火山群の東に位置していて、火山特有の急峻な登り下りがあり縦走するとおもしろい。

 下山は尾根をさらに南下する。苔むした石段が標高差250mほど続く。苔むした石段、周回の巻道に石畳といい昔、なぜこのような道を作ったのか興味のあるところだ。登山口まで下山、展望台があり局ヶ岳が美しく見えていた。林道を下り始めると中太郎生から当初予定していたバスより1時間早く乗れそうなので少し足を急がせた。

 急いだ功があって1時間早いバスで名張駅に戻った。少し時間がちぐはぐになると待ち時間が非常に長くなり退屈するところだったが非常にラッキーだった。

オオタワから一ノ峰への登り

鞍骨峠

三ノ峰への急登

四ノ峰 苔むした岩の峰

大洞山 山頂近くの雪

倶留尊山の山並み 大洞山より

大洞山(雄岳) 山頂にて

大洞山山頂と尼ヶ岳

大洞山 山頂

大洞山 山頂

尼ヶ岳 大洞山より

尼ヶ岳 大洞山より

大洞山(雌岳) 雄岳から下山時

大洞山雄岳と雌岳の鞍部の雪

大洞山(雄岳) 雌岳より

大洞山(雌岳)にて

大洞山(雌岳) 山頂

大洞山(雌岳) 三等三角点

局ヶ岳 大洞山(雌岳)より

倶留尊山 大洞山(雌岳)より

倶留尊山・大洞山(雄岳) 大洞山(雌岳)より

大洞山の下り 苔むした石の階段

大洞山の下り 苔むした石の階段

大洞山 登山口

局ヶ岳 登山口の展望台より
 

コース
  近鉄鶴橋(7:55)[急行]=名張(9:07/9:10)=[タクシー]=オオタワ・林道出合(9:53/10:00)
  オオタワ(10:03)〜尼ヶ岳(10:38/10:53)〜オオタワ(11:26)〜倉骨峠(11:43)〜
  四ノ峰(12:05/昼食/12:34)〜大洞山雄岳(13:02/13:11)
大洞山雌岳(13:27/13:45)
  大洞山登山口(14:14/14:25)〜中太郎生・南出口BS(15:08/15:12)[バス]=名張駅前(16:01)

  名張(16:07)[急行]=鶴橋(17:12)


天 候  晴れ 午前:強風、極寒 午後:ぽかぽか陽気 
参加者 8名 
実施日 2009.03.28