鏡山 三角点山頂にて
友歩会 定例会 
鏡  山(竜王山) 標高385m
鏡登山口〜あえんぼ広場〜竜王山〜鏡山〜鳴谷池〜竜王インター口
 
 9月26日、友歩会の定例会で鏡山に登った。鏡山へはJR篠原駅から歩いても行ける距離にはあるが、少し楽して近江八幡からタクシーで登山口まで行く計画にした。

 大阪8時30分、近江塩津行き新快速で出発、近江八幡で降り、タクシーで鏡登山口に行った。登山口に大きな案内板がある。「竜王町ふるさと歴史の森散策道ルートマップ」で登山口の標識は「竜王山(鏡山)登山口」と記されていた。

 10時5分出発、鏡山ハイキングコース、大谷池ルートを行くことにした。東側の工場の向うに雪野山が見える。10分ほど歩くと大谷池の横を通る。池の周りは雑木が茂っていて池の様子はよく分からない。池のすぐ先で何か暴れている音がする、近寄ってみると捕獲檻に猪がかかっていた。あまり大きくはないがかわいそうに牡丹鍋にされるのだろう。またその先の右上にバレーボール大の蜂の巣があった。斥候の蜂が飛んで来ていなかったので助かったが、来ていたら射されたかもしれない。

 ほどなく、林道が終わり細い山道になる。山道に入ってしばらく登ると、あえんぼ広場に着く。「あえんぼ」とは、竜王町の花だそうだ。あえんぼは5月ごろ山々に赤紫色の花をつける「コバノミツバツツジ」だそうです。

 この辺りから階段道になり登っていくと、こんめ岩に着く。「こんめ」とはいろいろ調べてみたが分からなかった。「木の実のなる広場」の標識横を通るが広場はない。「みたらし池」の標識があり行ってみると小さな水溜りがあった水が湧いているのであろう。引き返してさらに登ると貴船神社の鳥居がある。数人石段を上がってもらったが磐座があったとのこと竜王社が祀られている。

 鳥居に戻って上にあがると展望の広場に着く。木製の展望台があるが木々が成長し何も見えない。折角作った方位説明板も役に立たず残念だ。何も見えない展望台の山として有名になるかもしれない。それはハイキングを続けて少なくてもあと二箇所何も見えない展望場があったからだ。

 登り切ると竜王山頂上(384.8m)に着く。竜王山という山名は、磐座のある竜王社から付けられたのだろう。ここから100mほど西に行ったところにピークがあり鏡山三角点山頂の標識があった。

 鏡山は、標高384.6mで二等三角点になっている。雑木が茂って展望は望めない。鏡山と竜王山の二つの名前があるが、信仰の山は竜王山で、鏡山は昔から古今集などに詠まれている。国土地理院地図では鏡山だ。ここで昼食にし、後半は雲冠寺跡を経て鳴谷池から名神竜王ICバス停までの予定だ。

 竜王山頂上に戻り、雲冠寺跡へ下る。雲冠寺は聖徳太子が自ら観音像を彫り創建された寺という。織田信長の兵火によって消失した。往時を偲べるのは、三尊石仏、石垣、古井戸、石段など残っている。宝篋印塔の基盤は仏厳寺に保管してあるとか。

 石の広場を過ぎ、鳴谷池へ、池は水量が少なく干上がった感じだ。少し休憩して池の反対側へ、ここから池に映る鏡山は、水が少なく見れなかった。鳴谷を下ると石床や岩肌の山が見えてくる。竜王八景「涼風 鳴谷の石床と清流」の説明があった。河口に砂が堆積したところを過ぎると八重谷沈砂池に出るはずだったが、13時5分、広大な道路建設と思われる工事現場に着いた

 駐車場も造られているようでもあり、道路のようでもある。また国土交通省が無駄遣いをしていると一方的に思った。これでは1万円札を広大な土地に貼り付けている感じを受けた。登山口のルートマップに沿って歩いていくと行き止まりになった。トラックの運転手からこんな所に入ってきたら危険だすぐ戻れとのことだ。10分以上も歩いて戻れとは、口論をした結果先に進んだ。工事現場を横切って橋を渡ろうとしたらフェンスになっていたが、鍵が確りかかっていなかったので、フェンスの間から脱出した。タクシーを呼んで近江八幡に戻り、野洲で下車、ほほえみの湯につかってゆったりした。

 竜王町の観光案内や看板にしたがってハイキングしたがメンテナンスが行き届いていないので、しっかり整備していただければ幸いだ。もしこの財政難の折放置するのであれば、竜王町の観光案内から外すべきであろう。できれば展望できない展望台の改善やアウトレットパークの工事会社へ適切なハイキング道の確保や安全対策を望みたいものだ。(ホームページから町長への手紙を出しておいた)

竜王山(鏡山)登山口

登山口を出発

鏡山ハイキングコース 大谷池ルート

工場の横を行く

工場の向うに見える雪野山

捕獲檻に嵌って暴れる猪

林道を行く(少し先右手に西瓜大の蜂の巣が!)

あえんぼ広場

階段道を登る

階段道を登る

こんめ岩

少し高い山に来た感じで段道を登る

みたらしの池

貴船神社 鳥居

眺望のない展望に広場

眺望のない展望に広場のパネル

竜王山 山頂(標高340m?)

鏡山 山頂に到着

鏡山(鏡山三角点山頂)

鏡山 二等三角点(標高384.6m)

竜王山 山頂にて

雲冠寺跡にて

三尊石仏

石の広場

鳴谷池

鏡山と鳴谷池

竜王八景 「涼風 鳴谷の石床と清流」

竜王八景 「涼風 鳴谷の石床と清流」

鳴谷の砂が堆積した河口に下山

鏡山 タクシー車窓より
 

コース
  大阪(8:30)[近江塩津行き新快速]=高槻(8:46)=京都(9:00)=近江八幡(9:33)
  近江八幡駅(9:50)=[タクシー]=鏡登山口(10:05)〜あえんぼ広場(10:33/10:43)〜展望台(11:15)〜
  竜王山(11:17)〜鏡山(11:22/昼食/11:57)〜雲冠寺跡
(12:15)〜鳴谷池(12:37)〜
  名神竜王IC口・薬師交差点(13:40/13:50)=[タクシー]=近江八幡(14:05)=[新快速]=野洲


天 候  晴れ 
参加者 12名 
実施日 2009.09.26