唐船山 山頂にて
友歩会 忘年例会 
赤穂・唐船山 標高19m
播州赤穂〜[息継ぎの井戸・花岳寺・大石神社・赤穂城址]〜唐船山
 
 12月19日、友歩会の忘年例会を青春18切符を利用して行った。赤穂が始めての人が多かったので赤穂の名所を廻ってから唐船山に行くことにした。新快速に乗り終点の播州赤穂駅で降り立った。赤穂は初めてなのでわくわくしながら観光案内所へ立ち寄った。計画通りでほぼ観光ができるようだ。駅前にレトロなバス、赤穂観光周遊バス「くらちゃん号」が止まっていたが今日は途中の名所に立ち寄り唐船山まで歩く計画だ。

 駅前に赤穂義士像が建っている、「義魂」と刻まれていた。像は大石内蔵助であろうか。駅前から真っ直ぐ進むと、息継ぎの井戸に到着。早水藤左衛門、萱野三平が、早籠で主君刃傷の知らせを江戸より駆けつけた際この井戸で一息次いで大石内蔵助邸へ入った。この井戸は日本三大上水道の一つだそうで、神田上水、赤穂藩上水、福山上水を云うそうだ。

 次いで花岳寺(かがくじ)に行った。山門脇に道路元標を見つけた。その道路元標は、加里屋道路元標跡の標石で、ここに赤穂町の道路元標が建っていた。現在赤穂町の道路元標は、赤穂市民族資料館の中庭に移設、保存されているが未確認だ。

播州赤穂駅

赤穂義士像

息継ぎの井戸

息継ぎの井戸

加里屋道路元標跡のある花岳寺山門

加里屋道路元標跡の標石
 花岳寺の山門をくぐる、花岳寺は浅野家の菩提寺として建立された。本堂の天井に寅の天井絵が描かれており、来年の干支寅の威を借りたいところだ。タイガースの優勝を祈願した。二代目大石なごり松は、大石内蔵助、赤穂立ち退きのとき、大石家先祖の墓に参りこの松の元で名残を惜しんだところからその名が付き現在は二代目だという。鳴らずの鐘、二代藩主が鋳造したが、三代藩主が刃傷に、赤穂浪士が討ち入り後切腹、それを悲しんだ民衆が鐘を打ち続け過ぎたためその後鳴らなくなったと伝えられている。

花岳寺

寅の天井絵 花岳寺

二代目大石なごりの松 花岳寺

鳴らずの鐘 花岳寺
 赤穂城の大手門から入城した。大手門角の大手隅櫓はとても美しい。大手門では時々時代劇などにでてくる風景を想像しながら往時を偲んだ。近藤源八跡、大石良雄宅跡の長屋門を見て、大石神社へと向かった。

大手隅櫓

大手門

大石良雄宅跡長屋門

大石良雄宅跡長屋門
 大石神社参道には、四十七義士石像が左右に並んでいる。山門には早くも謹賀新年の文字がかかっていた。神社にお参りして境内を散策した。当然ここには大石内蔵助の像があった。平成22年庚寅歳の開運厄除、大願成就の大絵馬があり、参拝記念に一緒に写させていただいた。浅野家の家紋の幟も立っていた、「鷹の羽紋」という家紋だ。

大石神社山門と参道

四十七義士石像(参道の左右に並ぶ)

大石神社

大石内蔵助像

浅野家家紋 鷹の羽紋

大石神社参拝記念
 本丸門から本丸に入った。広々した本丸があったと思える。一段高く石垣があり天守閣のあった天守台が残っている。12月12日から14日に、電球約2万2000個で輝く“天守閣”を作り、赤穂義士際を盛り上げたそうだ。その鉄パイプ櫓が解体中だった。素晴らしく美しかったのではないかと想像、来年も見れるのだろうか。天守台から本丸跡など眺めると随分大きなお城のように思えた。お堀や石垣を見ながら厩口門をでて天守の外を廻り、水手門から城外へ出た。これから唐船山への登山だ。

赤穂城本丸門にて

赤穂城本丸門石垣

赤穂城本丸跡にて後方は天主閣

赤穂城の本丸・御殿跡 赤穂城天守台

石垣

石垣
 赤穂海浜大橋を渡り、千種川の堤防を歩いた。遠く岬の先に見えていた唐船山も次第に近づいてきた。堤防の道路が終点になり、唐船山についての説明板があった。それによると、標高19m(兵庫県の最低峰)。昔、日本が唐の国と往来していた頃、唐船が嵐で沈没した。その沈没船に千種川の土砂が堆積して島になり、唐船島になったという。その後千種川の堆積により陸続きになり、唐船山になったというお話だ。沈没船の上にできた山なので山頂で足踏みすると「ドンドン」と反響音が出るとか。山頂でしばらくして海側の海水浴場へ下山した。

岬の先に見える唐船山 赤穂海浜大橋より

唐船山へ千種川の堤防を歩く

堤防先端に見える唐船山

唐船山登山口から1分 もう山頂だ

唐船山山頂(標高19m)

唐船山山頂にて

唐船山山頂にて

唐船山山頂

唐船山

唐船山 海水浴場側から
 下山して兵庫県立赤穂海浜公園を通り、赤穂パークホテルへと向かった。赤穂海浜公園は、全く人がいなく閑散としていたが、公園の手入れはかなり行き届いていたように思える。お腹もすいてきたので素通りになったが、ここまで来る間に何回も見た山の中腹の「赤」字について調べてみた。

 「赤」字は、財政の赤字ではなく、赤穂の赤のようだ。高山の中腹に山を加工して作ってあるようだ。確認していないが夜になると赤い文字が点灯するらしい。この高山の真下を山陽自動車貫通している。また標高299.3mで三等三角点になっている。

 寒風吹く中、今日のウオーキングは終了した。赤穂の散策と唐船山登山と楽しく過ごせた。昼時になり、赤穂パークホテルで昼食バイキングで食欲も満たせ、赤穂温泉につかってすっかりくつろいだ。予定通り大阪に戻ったが大阪駅より先の人は人身事故で電車が止まり代替輸送で帰ったとか。何はともあれ今年一年、事故もなく無事に登山、ハイキングができたことに感謝したいと思います。来年も皆さんと一緒に楽しい登山やハイキングなどできますよう祈っています。ありがとうございました。

兵庫県立 赤穂海浜公園

兵庫県立 赤穂海浜公園

兵庫県立 赤穂海浜公園

高山・中腹に「赤」の文字 赤穂海浜公園より
 
コース
  京都(7:29)=高槻(7:42)=大阪(8:00)[新快速播州赤穂行き]=播州赤穂(9:41)*雪で十数分遅れ
  播州赤穂駅(9:55)〜息継ぎ井戸(10:05)〜花岳寺(10:10)〜赤穂城址大手門(10:25)〜
  大石神社(10:39)〜赤穂城址・本丸(11:00)〜赤穂城址・水手門(11:20)〜赤穂海浜大橋(11:30)〜
  唐船山(11:55/12:05)〜[赤穂海浜公園]〜赤穂パークホテル(12:38/昼食・入浴/15:05)〜
  赤穂高校西BS(15:10/15:18)[神姫バス]=播州赤穂(15:35/16:09)[新快速草津行き]
  大阪(17:43) 


天 候  晴れ・極寒 (北陸、米原雪で列車遅れ 今冬の最低気温) 
参加者 7名 
実施日 2009.12.19