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MRC 九州合同例会 | ||
霧島山 韓国岳 標高1700m 大浪池 |
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恒例になった九州合同例会、今年は九州の山旅だ。7月23日大阪南港を宮崎カーフェリーで19時出航、宮崎へ。フェリーは外洋航路で、4月の高千穂峰に行ったときは、かなり揺れて船酔いする人も出たが、今回は快適な航海だった。 7月24日7時30分宮崎港に入港した。早速チャーターしたバスに乗り込んで、えびの高原へと向かった。宮崎県を襲った口蹄疫で、心配されたが終息に向かっていた。バスの中での話題は、口蹄疫になったが、バスの運転手が高鍋農業高校の牛、豚の殺処分についてふれ、非常に可哀想だったと、印象的だった。 えびの高原が近づいてくると、夷守岳(ひなもりだけ)が美しくそびえている。夷守岳は、霧島山の北東部で、小林盆地から見る急峻な山容から、生駒富士と呼ばれているそうだ。さあ、霧島山への旅の始まりだ。 くねくね曲りながら登るドライブウエーも、そろそろピークだ。左手に韓国岳の姿が見えてきた。ほどなく、えびの高原の韓国岳登山口に到着。九州グループの皆さんが待ってくれたいた。早速登山準備をして韓国岳登山開始、オッとその前に口蹄疫の消毒だ。バットの中に消毒液を滲みこませたスポンジがあり、それを数回踏んで消毒した。 登山口から階段を登ると広くなり、左手が硫黄山(いおうやま)だ。硫黄山にはオオヤマレンゲの自生地があり、今年から柵ができて立ち入り禁止になったそうだ。左下に硫黄山を眺めながら、右側へと登って行くと谷になり、一合目の標識が立っている。頭上には、盛りを過ぎたナツツバキが数輪咲いていた。ここからほぼ山頂まで急登が続く。 |
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夷守岳 宮崎自動車道より |
えびの高原登山口に到着 |
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えびの高原登山口にて |
口蹄疫対策で消毒して入山 |
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えびの高原登山口にて(撮影Tさん) |
えびの高原登山口を出発 |
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硫黄山 |
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雑木林の中の一合目 |
二合目 |
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二合目を通過、登山道はよく整備されている。近々の大雨で痛んだ登山道をボランティアの方々が整備しておられた。感謝しながら急登を進んだ。三合目近くから樹林も低くなり展望が楽しめるようになる。三合目で小休止をとり、木々の間から景色を楽しむ。四合目まで登ると展望はよくなる。明日登る予定の白鳥山や、えびの高原を一望できる。 五合目で休憩、小休止のはずが大休止になってしまった。大阪から来た長老が登ってこないためだ。アンカーに任せて本隊は先に進んだ。五合目、六合目と火山岩の軽石のガレ場状の道になり、赤い土、赤い石が印象的だ。六合目にかかると、岩状の道になり高山のイメージがしてくる。七合目の標識が見つからなかったが、誰かが質に入れたらしい。一方、右手を見ると大浪池が見えてくる。残念ながらガスがきついので目では見えるが、写真には写るほどではない。山頂まで時間があるので、ガスが抜けて紺碧の大浪池の美を期待しながら登った。 |
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白鳥山 三合目にて |
四合目近く |
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五合目 |
六合目手前 |
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六合目 |
六合目を過ぎると岩が多くなる |
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八合目に到着、ここは火口壁だ。左側には柵がしてあって、その先は絶壁だ。火口を覗いてみると素晴らしく、火口湖ができていた。韓国岳の火口には殆ど水が溜まることがないそうだが、先週来の大雨のお陰だろうか。めったに見ることのできない火口湖(池)を眺め大変感動した。八合目からは緩やかな登りになり、火口湖を楽しみながら登る。いつしか韓国岳山頂に到着。 韓国岳は、標高1700mで、一等三角点になっていて、展望は360度だ。残念ながらガスが少しかかっていて遠くの展望は望めなかった。でも、一番良かったのは、韓国岳の火口湖が素晴らしかったことだ。韓国岳の火口は、直径900m、深さ300mだそう。噴火の記録がないそうだが、この山が創世されたときの爆裂は想像もつかないことだっただろう。 時々、見え隠れする大浪池を眺めながら、昼食にした。昼食も終わり山頂で遊んでいると、50分遅れでやっと長老が登ってきた。何の悪びれもなく、にたにたしながら、よろよろしていた。大先輩だから一緒しなければならないのか疑問が残る。もし、途中で暴風雨にでもなったら身動きできなくなることは明らかだ。上下関係のある会社の山岳会の宿命だろう。 |
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八合目 |
めったに見られない御鉢の池 |
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急峻な火口壁 |
大浪池がガスの合い間に見える |
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韓国岳山頂だ |
韓国岳 山頂にて |
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韓国岳 山頂にて(撮影Hさん) |
めったに見られない御鉢の池 |
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急峻な火口壁 |
山頂から登ってきた道をふり返る |
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急峻な火口壁とめったに見られない御鉢の池 |
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韓国岳 山頂 |
韓国岳 一等三角点 |
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韓国岳山頂で、長時間過ごして、少し気が抜けた感じで下山開始。リーダーから急な下りで、木製階段も続き、危険なので注意して下るよう指示があった。 少し下ると、山頂で気がつかなかった、山々がガスの合い間に見え隠れしてきた。登山規制がかかっている新燃岳が一番印象に残る。一瞬だったが、高千穂峰を見ることができた。時々見える大浪池の水面も次第に見えなくなり、急斜面の木階段を注意しながら降りた。 |
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水蒸気を上げる新燃岳 |
韓国岳を下山、大浪池へ |
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大浪池 |
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急斜面の木階段を下る |
鞍部の韓国岳避難小屋前 |
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鞍部の韓国岳避難小屋で、遅れている長老とサブリーダーを残して、大浪池に登った。長老には、エスケープ道を下ってもらうことにした。 大浪池の火口壁の一番高いところまで、時計回りに登って行く。しばらくは雑木林の中を歩くが、火口壁に出ると、眼下に紺碧の大浪池が見える。 大浪池は、火口湖で5万年前噴火ででき、直径650m、周囲約2kmのほぼ円形をしている。池の水深は10mほどで、火口壁の標高は1412m、水面の標高は1241m、水を貯える火口湖としては日本で一番高所にある。一周登山コースがあり、40分から50分で一周できる。お浪の伝説もあり「お浪池」とも云われていたそうだ。 半周する間に、火口壁、韓国岳そして池がマッチして美しい景観をかもしだしていた。 |
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大浪池 |
大浪池の火口壁と韓国岳 |
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韓国岳・獅子戸岳・新燃岳 |
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新燃岳 |
大浪池の火口壁と韓国岳 |
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大浪池、火口壁と韓国岳 |
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大浪池の火口壁大岩にて |
大浪池にて |
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大浪池 |
大浪池から下山 |
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韓国岳登山、大浪池半周と素晴らしい山歩きは、大浪池登山口に下山して終了した。バスでえびの高原ホテルに入り、温泉につかってゆっくりした後、宴会で相互の交流を深めた。 | ||
大浪池登山口に下山 |
えびの高原ホテル到着 |
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ホテルでも口蹄疫の消毒 |
韓国岳 ホテルより |
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白鳥山・甑岳へ | ||
開聞岳へ | ||
コース |