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旗尾岳(天見富士) 国道371より | ||||
友歩会 定例会 大阪50山(旗尾岳・府庁山) |
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旗尾岳 標高548m 府庁山 標高610m 田山 標高542m | ||||
1月31日、友歩会定例会で旗尾岳から府庁山そして田山を一回りする縦走を行なった。難波を南海電車で出発、今日の天気予報は曇りだったが快晴の良い天気だ。しかし河内長野を過ぎる頃から予報どおり曇ってきた。 千早口で登山準備をして出発、南海電車の線路に沿って歩き始める。散策路に入るとトンネルができるまで電車が走っていた面影が伝わってくる。そんな道をしばらく歩くとやがて左の尾根脇に登山口があり登り始める。いきなり急な登りになる。 |
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千早口駅から線路に沿って出発 |
散策路になっている南海電車軌道跡 |
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旗尾岳登山口 |
沢に沿って急坂を登る |
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5分も登ると樹林が開けトンネルが出てきた。このトンネルは国道371号のバイパスのトンネルだそうだが大阪府の財政不足で工事が中断したままになっているのだそうだ。そんなトンネルの上から旗尾岳への尾根に出る。 | ||||
国道371号線工事途中で中断されたトンネル |
尾根へ取付く |
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尾根に出ると左上へ登って行くのだが取り合えず右の鉄塔下へ行ってみる。鉄塔下から以前に友歩会で登った学文峰が美しい。衣服調整をして出発。 | ||||
尾根に出て右側の鉄塔から望む学文峰 |
旗尾岳への急登 |
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いきなりまた急登になる。頑張って一歩一歩登る、樹林の間を約20分、また次の鉄塔に着く。ここからは岩湧山の山頂のカヤトが陽に当たって輝いていた。 | ||||
二つ目の鉄塔から望む岩湧山 |
旗尾岳への急登 |
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また急登になり頑張ること約20分山頂に到着かと思ったらまた鉄塔だ。途中から変電所が見えたが、川向こうに関西電力の金剛開閉所あり、四方八方から電圧の異なる送電線が集まっていてここで制御しているのだそうだ。そんな訳で旗尾岳にも山頂付近そして周囲にも送電線が走っていて送電線鉄塔がたくさん建っているのだ。 岩湧山の上空には黒い雲がせまっていて、雨になるのだろうか。でもここは時々陽が射している。 今度はだまされないどと急登、胸突き八丁を約10分で登り切る、今度は紛れもなく山頂だ。 |
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三つ目の鉄塔から望む岩湧山 |
旗尾岳へ胸突き八丁 |
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旗尾岳は、標高548mで麓から山頂まで植林され、鉄塔以外のところでは展望がないのではなかろうか。旗尾岳は天見富士とも呼ばれ富士山のような三角錐形の山だ。そんな訳で小ぶりの山でも富士山、やはり少しだが急登の山だ。 | ||||
旗尾岳 山頂(標高548m) |
旗尾岳 山頂 |
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山頂をあとに府庁山へと向かう。府庁山まで小さなピークが7、8ヶ所を越える縦走だ。旗尾岳山頂から少し下り、登り返し2つほどのピークを進みむと急な下りになる。標高差約80mを下りきると峠のような分岐になり、最鞍部だ。 | ||||
旗尾岳をあとに府庁山へ |
府庁山へ |
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最鞍部から登り返す、登り返し始めると北東方面が雲に覆われ強風になり、風の音が激しくなってきた。やがて白いものが降り始めた最初は粒雪のような雪だった。 そんな雪も次第に強くなり、周囲は白く雪化粧し登山道には白い絨毯が敷かれていった。振り返ると歩いたあとには足跡がくっきり残って続いていた。標高550m辺りまで登り返すと鉄塔のあるピークに到着した。鉄塔の下はすっかり雪が積もっていた。 |
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風が唸りはじめ登山道は白い雪の絨毯に変わった |
府庁山へ |
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振り返ると足跡が |
鉄塔のピークは雪で覆われている(標高550m) |
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さらに雪道の尾根を歩き続ける。時々、首筋に雪が入ってくるがなかなか楽しい縦走だ。小ピークをいくつか越えて最後と思われる急登を登り切ると府庁山の三叉路に到着する。 | ||||
府庁山に近づいたのか「府」標石発見 |
府庁山へ |
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府庁山の山頂は、ここではないようだがしっかりしたピークになっている。とりあえず府庁山の山頂として昼食にした。 府庁山は、標高610mで北へ100mほどのところが山頂らしい。国地院の地図には府庁山という山名は載っていない。大正時代に禿山に植林することが国の施策だったそうで、全国的に個人の山を一時借り受け県や市町村が植林をして何十年かのちに持ち主に返し収入を分担するような仕組みになっていたそうだ。 府庁山といわれる辺りは大阪府が一時管理した山で、この一帯を府庁さんの山と呼んでいたことから府庁山となったとか言われるそうだ。 |
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府庁山 山頂(三叉路) (標高610m) |
府庁山 山頂(三叉路) |
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府庁山 山頂(三叉路) |
府庁山 山頂(三叉路) 「府」標石 |
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府庁山 三叉路をあとに北へ進路変更 |
三叉路から北へ100mの小ピークに府庁山の札が! |
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三叉路をあとに少し下って登り返すと、誰が付けたのだろうか木の枝に府庁山の札が下げられていた。ピークではあるがとても山頂とは言い難いところだ。さらに進むと急登になり登り切ると平らな山頂に出る。 山名は付いていないが標高約640mで三叉路から600mほど北のピークだ。なかにはこのピークを府庁山と呼ぶ人もあるそうだ。 |
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次のピークは標高640mで広い |
田山へ |
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2つほどのピークを越え3つ目のピークから尾根は西北向きに続いていて道なりに進む。標高差約60mほど下り、登り返し標高580mほどのピークを越える。ここから小ピークを越えながら下り道だ。 | ||||
雪をかぶった木の根道道 |
田山 |
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標高500m辺りまで下ると視界が開け送電線鉄塔に着く。鉄塔の向うにこれから登る田山があり、左側には登ってきた旗尾岳の尾根が展望できる。天気が良ければ岩湧山など遠くの山が望めそうだ。右側を見ると大阪平野が一望できる。遠く左奥には六甲山系そして大阪平野が広がり話題のアベノハルカスそして中央に富田林の嶽山やPLの塔が見える。右側には生駒山系、二上山の大パノラマが素晴らしい。 | ||||
旗尾岳(右)と縦走の山並 田山手前の鉄塔より |
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六甲山系・大阪平野・ハルカス・嶽山・PL塔・生駒山系・二上山のパノラマ 田山手前の鉄塔より |
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ハルカス・嶽山・PL塔 鉄塔より |
田山へ登り返し |
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最後の登り返しで約40mほど登り切ると山頂に着く。田山山頂、標高541.7mで三等三角点になっている。植林のなかで展望は全くない。ここから360度展望できれば素晴らしいだろうなと思った。 | ||||
田山 山頂 |
田山 三等三角点(標高541.7m) |
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クヌギ峠へ急斜面を下る |
クヌギ峠へ急斜面を振り返る |
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田山からクヌギ峠までの下りは、物凄い急坂の下りだ。標高約370mのクヌギ峠まで標高差約170mの急坂だ。実際とは違うと思うが感覚的には45度の傾斜のようでかなり厳しい。 クヌギ峠に無事下りホット一息といった感じだ。ここから緩やかな川沿いの道を下る。峠から標高差約100m下るとグリーンロードの出る。ここの出会いが府庁山の登山口だ。振り返るとここから登る府庁山はかなり厳しい登りになりそうな感じだ。 |
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クヌギ峠へ急斜面を下る |
クヌギ峠に下山 |
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グリーンロード出合へ |
グリーンロード出合の府庁山登山口に下山(標高270m) |
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グリーンロードの右側にはトンネルがあり、千早口は左へ下って行く。側道は公園のようになっているがほったらかしのようでお金のある時作った道なのだろうか。駅近くになると立派な橋が見えてくるが国道371号の建設が中断したままの橋だ。この橋の先にトンネルを作って朝登る時に見たトンネルと次の橋でつながっていくのだろう。大阪府の予算が通ったようで今年から工事が再開されるとか言うことだ。 | ||||
グリーンロードの側道 |
工事が中断している国道371号 |
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千早口駅に戻ったが少し時間があったので、国道現在の371号に出て旗尾岳の写真を撮り、急いで戻り、温泉へ向かった。北野田駅で降車してバスを待たず歩いて虹の湯へ行った。虹の湯で滝を見ながら温泉にはいってゆっくりくつろぎ芯まで冷えた身体を温めた。温まったところで帰途についた、バスに時間があったのでまた歩いて北野田駅へ戻り、難波で解散した。 参加者が2人と少なく少し寂しい山旅、晴れたり曇ったり風が吹いたり雪が降ったり一日でいろんな体験ができた山登りだった。メンバーが歳を重ねたせいか、計画が悪いのか参加率が次第に悪くなってきた。次回は古墳めぐりを計画しているが参加率が余り悪ければ友歩会を解散して、グループを再編して新たな方向を出した方が良さそうな気もする。皆さんの登りたい山の希望を出してください。ありがとうございました。 |
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千早口駅に下山 |
虹の湯狭山店 |
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旗尾岳 標高:548m 基準点名:なし 等級種別:− 標高:− 所在:大阪府河内長野市 地図:岩湧山 旗尾岳 山頂 |
旗尾岳 548m 20015.01.31 |
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府庁山 標高:610m 基準点名:なし 等級種別:− 標高:− 所在:大阪府河内長野市 地図:岩湧山 府庁山 「府」標石 |
府庁山 山頂(三叉路) 610m 20015.01.31 |
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田山 標高:542m 基準点名:川上 等級種別:三等三角点 標高:541.7m 所在:大阪府河内長野市 地図:岩湧山 田山 田山 山頂 |
田山 三等三角点 541.7m 2015.01.31 |
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コース |