焼岳(中央)と乗鞍岳 西穂独標にて
友歩会特別企画
焼    岳

上高地〜田代橋〜焼岳小屋〜焼岳北峰〜焼岳小屋〜割谷山〜西穂山荘
 
 9月3日、夏休みも終わり紅葉までの隙間の空いた時期に焼岳から西穂高岳を経て槍ヶ岳まで縦走した。早朝上高地に着くと辺り一面ガスの海で何も見えない。雨が降っていないからまだましだ。
 早速登山準備をして歩き始める。田代橋から西穂高岳登山口へ。西穂高岳へはお寺の山門のような門から入山する。焼岳へはここから大正池のほうに800m行ったところに登山口がある。しばらく緩やかな道を登ると溶岩が崩れてできたような絶壁のある地域になる。この辺りから急な道になり、ハシゴも数箇所ある。登りきると高原状になり立ち枯れの木が目立ってくる。足元の大きな岩に「小屋まで121歩」と書いてある。数えてはいないがすぐ小屋に着く。
 小屋の前には大きな岩があるのが特徴だ。ここから10分ほど上がると見晴台に着く。天気がよければ眺めはすばらしいのだろうが何も見えない。八合目辺りから登りが急になり足元に注意しながら上がる。山頂付近まで来ると硫黄の臭いが鼻につきだす。中の湯への分岐から山頂までは一登り。
 ガスの臭いと熱風のような感じを受けるがすぐ山頂に着く。標高は2393mだ。焼岳は北峰のみ登山許可が出ていて、三角点のある南峰(標高2455m)は登山規制がかかっている。山頂はガスで視界は数メートルで、強風が吹きつけウインドヤッケが必要だ。昼食を簡単に済ませ下山することにした。下山途中ガスが瞬間抜けて緑がきれいに見えたが全体がつかめない。
結果的に焼岳はピークハントのみになり、何も見えなかった。
 焼岳小屋から西穂山荘に向けて3時間少しの道程をスタートする。歩き始めるといきなり急登で、道もよくない。一つ目のピーク手前辺りから雨が降り始めた。尾根道でない巻き道は、熊笹を刈り取って道にしているが歩きにくい。第2ピークの割谷山を過ぎるころから、泥濘が多くなり歩きにくくなる。単なる水溜りだといいのだが泥沼のようになっていて淵を歩くとすべる。やがて右下に池がありその先のピークの槍見台に着く。雨の中何も見えず黙々と先に進む。4つ目のピークを過ぎ、5つ目のピークを過ぎると、きぬがさの池になる。最後の力を振り絞って上がると西穂山荘の看板が出てきてほっとする。やがて上高地からの道と合流する。ここまで来ればあと少しで西穂山荘だ。山荘までの道は一面お花畑で、雨の中の泥んこ状態から救ってくれる。ほぼ予定通り西穂山荘に到着。ゆっくり疲れを癒す。
 
田代橋                               西穂高岳登山口 (焼岳登山口は左へ800m先) 
 
雲の切れ間                            火山活動でできたような絶壁  
 
ハシゴを登る                           焼岳小屋  
 
溶岩と思われる岩がゴロゴロ                 焼岳山頂にて 
 
ガスの切れ間                          ガスの切れ間 

 
ガスの切れ間 下は大正池                  展望台もガスの中 

第2日目 西穂山荘〜西穂高岳へ
コース
9/3 
  上高地(5:50/6:25)〜田代橋(6:45)〜登山口(7:02)〜新中尾峠(焼岳小屋)(8:57/9:04)〜
  展望台(9:15)〜八合目(9:34)〜焼岳北峰(10:28/11:00)〜八合目(11:33)〜
  焼岳小屋(11:55)〜P2229〜割谷山〜槍見台〜P2181〜P2242〜
  上高地分岐(14:54)〜西穂山荘(15:15)      (西穂山荘泊)

天  候 曇りのち午後雨 一面ガスで視界悪し 

参加者 1名
実施日 2003.9.3〜9.7 (9.3)