槍ヶ岳 北穂高岳にて |
友歩会特別企画 |
穂高岳縦走 穂高岳山荘〜槍ヶ岳〜新穂高温泉 穂高岳山荘〜涸沢岳〜北穂高岳〜大キレット〜南岳〜中岳〜大喰岳〜槍ヶ岳〜新穂高温泉 |
9月5日、昨日の初めての西穂高岳縦走に引き続き、今日は槍ヶ岳までの穂高縦走をした。 穂高の縦走は3回目になるが今日は逆の奥穂高岳から槍ヶ岳へのコースをとった。予想では北穂高岳の下り、大キレットなど気にかかるがチャレンジしてみた。穂高岳山荘を6時過ぎに出発。 早速涸沢岳(標高3110m)に登る。昨日ほぼ一日中、富士山が見えていたが、今日もきれいに見えている。360度の展望で言葉が見つからない感じだ。いよいよ縦走にかかる。涸沢岳からいきなり垂直の鎖場を降りる。かなり厳しいコースを鎖や岩につかまりながら進む。北穂高岳まで距離的にはそんなにないが2時間半、緊張の連続が続く。 やがて北穂高岳(標高3106m)に到着。展望は抜群だ。また北穂高小屋は山頂の岩にくっついている有名な小屋だ。一度は泊まりたいと思ってはいるが今回も通り過ぎてしまった。これから難所を経て南岳に向かう。早速小屋の端にある急な坂を下る。下りは今回はじめてであるが砂場のところは滑りやすく落石も起き易い感じである。やがて飛騨泣きを無事通過、太い鎖場だがこちらからの方が怖くないようである。その先に長谷川ピークが待ち受けている。長谷川ピークはこちらからピークまでが稜線歩きでかなり厳しいが登りなので恐怖心は少ない。最後のはしごを下りきると大キレットだ。どうも前回同様大キレットのイメージが合わないため場所の断定ができなかった。 大キレットを過ぎると南岳への急登になる。取りつきまでもかなり厳しい登りだ。取り付きからは長いはしごを数個使って急登するがそれでもかなり厳しい。やっとのことで南岳小屋に到着。小屋で昼食し、しばらくくつろぐ。南岳山頂付近で事故が会ったらしい。小屋の人がなけなしの水でシャワーしたのにとぼやきながら出かけていった。怪我は大したことが無いようで、ほとんど手ぶらで出て行った。なんでも最近は保険に入っているため、少しの怪我やしんどくなったらヘリコプターを要請するのだと、かなり憤懣していた。 |
昼食後槍ヶ岳に向けて出発。昼食休憩して少し疲れがとれた。5分ほどで南岳(標高3033m)に到着。少しガスが出始めてきた。中岳近くまで来ると小屋で要請していたヘリコプターがやってきた。 数回旋回し南岳山頂付近から負傷者を吊上げ去っていった。 中岳(標高3084m)、大喰岳(標高3101m)を経て先に進む。ガスがだんだんひどくなってくる。飛騨乗越を経て槍岳山荘に到着。 ガスがひどく槍ヶ岳山頂はいかがかと思ったが、時々ガスが抜けるので掛けてみた。登り始めて山頂近くまで来ると幸いにもガスが抜けてほぼ360度の展望になった。情念岳に写る槍ヶ岳を見ながら、しばらくして下山。下山後まもなくガスに包まれその後現れることはなかった。焼岳・西穂高岳・北穂高岳・南岳そして槍ヶ岳と縦走の充実感を得た。すばらしい日々であった。 |
9月6日、昨夜からの暴風が朝まで続いている。ガスで視界は数メートルしかない。今日は天狗原に行く予定だったが急遽中止し、下山することにした。槍平に降りる。途中から雨も降り始めた。槍平で休憩してゆっくり降りる。1時間ほどで滝谷出会にでる。滝谷の右岸に藤木レリーフがある。岩を知らねば岩登り家にあらずと、日本の近代登山をリードした人だそうです。雨がひどくなる中、新穂高温泉まで歩く。新穂高温泉では、常宿の笠山荘で温泉につかりゆっくりくつろいだ。 9月7日、快晴。いつものことながらここから帰阪する日に雨が降ったことがない。なにかの縁であろうか。 全行程、無事事故もなく、念願の夢を達成でき感謝でいっぱいです。ありがとうございました。 |
第1日目 焼岳へ |
コース 9/5 穂高岳山荘(6:10)〜涸沢岳(6:38)〜北穂高岳(9:00/9:20)〜飛騨泣き〜長谷川ピーク(11:07) 〜大キレット〜南岳小屋(12:50/昼食/13:15)〜南岳(13:20)〜天狗原分岐(13:40)〜 中岳(14:42)〜大喰岳(15:37)〜槍岳山荘(16:30) 槍ヶ岳往復 (槍岳山荘泊) 9/6 槍岳山荘(6:00)〜槍平小屋(8:15/8:52)〜藤木レリーフ(9:40)〜滝谷出合〜チビ谷〜 白出沢出合(11:00)〜新穂高温泉(12:30) 笠山荘(泊) 9/7 新穂高温泉=高山=名古屋=大阪 天 候 晴れ(9.5) 雨(9.6) 晴れ(9.7) 参加者 2名 実施日 2003.9.3〜9.7 (9.5〜9.7) |