野口五郎岳 水晶小屋より |
MRC主催 定例会 |
裏銀座縦走 三ツ岳 標高2844.6m 野口五郎岳 標高2924.3m 真砂岳 標高2862m 水晶岳 標高2986m ワリモ岳 標高2888m 鷲羽岳 標高2924.2m |
8月19日裏銀座縦走、今日は三ツ岳、野口五郎岳、水晶小屋から鷲羽岳を経て三俣山荘までの行程だ。小屋の前の赤牛岳の頭が赤く焼けてきれいだ。烏帽子岳は見えないがニセ烏帽子が陽を浴びかけていた。 今日は2班で行動することになった。A班は予定通り5時40分出発で水晶小屋付近でB班と合流予定だ。B班が予定より30分早く出発、途中時間が吸収できれば水晶岳へのピストンを実行する計画になった。 私はB班に入り8名で5時17分に出発した。小屋の上のテント場は陽が昇って間もない光景がすばらしい。高瀬ダムの上空に太陽が昇り、唐沢岳、餓鬼岳のシルエットが美しい。烏帽子のテント場から三ツ岳に朝日が射し山が輝いてこれからの行動に力を添えてくれているような感じだ。小屋から30分ほど登り振り返ると昨日見ることができなかった烏帽子岳が全容を現してきた。烏帽子岳は日本二百名山に選ばれているが、後方に見える立山のほうが立派で美しい。日本百名山には選ばれなかったがニセ烏帽子からの眺めが箱庭のようで美しい。この辺りからだと少し遠すぎて迫力がないがバックの立山、針ノ木岳などとマッチして美しい。小屋を出発して1時間30分朝日に輝く三ツ岳山頂に到着。すばらしい絶景で標高は2844.6m、三等三角点になっている。 |
三ツ岳を越えると広々した稜線で景色は誠にすばらしい。前方に野口五郎岳が大きく大きく展開している。その先には穂高岳が黒く威圧的に見える。左側には燕山から大天井岳から槍ヶ岳へと続く表銀座縦走コースがシルエットで続いている。右側には赤牛岳、水晶岳の連山が太陽を一杯浴びて美しい。後方には五色ヶ原から立山連峰が展開していて北アルプスの醍醐味が味わえる。 快適な裏銀座コース、いくつかのピークを越えて大きな岩塊がゴロゴロしているところを過ぎる。山頂のようなところから少し下ると野口五郎小屋に到着。また岩塊の道を過ぎると山頂に着く。 野口五郎岳は標高2924.3mで二等三角点になっている。山頂は広大で360度の大パノラマだ。天気もよく周辺の山々はほとんど見渡すことができる。北から立山連峰、針ノ木岳などの後立山連峰、唐沢岳餓鬼岳、燕岳から槍に続く表銀座コース、槍穂高連峰、笠ヶ岳、双六岳、鷲羽岳、水晶岳、薬師岳そして赤牛岳とぐるっと一周すばらしい。 |
野口五郎岳からゆるい下りを景色を楽しみながら歩く。真砂岳の山頂直下の巻き道を行くと山頂への分岐がある、真砂岳は標高2862mだ。巻き道をそのまま進むと真砂岳分岐に出る。ここから竹村新道を下れば湯俣温泉に行ける。湯俣温泉には噴湯丘・球状石灰石などがあり、河原を掘れば湯が湧くなど一度は行ってみたいところだ。分岐をそのまま通り過ぎ東沢乗越に向かう。この辺りまで来ると槍ヶ岳が大きくなり鷲羽岳が迫ってくる。アップダウンを繰り返し標高2734mの東沢乗越まで下る。ここからピークを2つほど越えて登り返す。標高2890m程に建つ水晶小屋まで約168mを登り返す。この登りはかなり厳しい登りだ。最後はあえぎながらやっと水晶小屋に到着し、ここで昼食にした。メンバーの一人の靴底が外れてしまった。針金を小屋でもらって応急処置をして水晶岳へ空荷で向かった。 |
小屋の上から尾根道がありしばらくいくと水晶岳の5つのピークが目に飛び込んできた。あのピークを越えて登るんだと思ったら、西側を巻いて登るようになっていた。山頂はガラガラの大きな岩で標高は2986mだ。三角点を探したが見つからなかった。あとで地図をよく見ると北峰に三等三角点があり標高は2977.7mになっていた。実は水晶岳は当初予定に入っていなく準備をしていなかったがリーダーは予定に入れていたようだった。もう少し時間があれば地図を見て北峰に行けたのだが三角点の確認ができなく残念だった。山頂からは大展望ですばらしい眺めだ。足元を見ると雪渓が残ったカールが水晶岳に威厳を与えているようだ。昨年行った黒部五郎岳も雲ノ平の向こうにそびえていた。水晶小屋に戻りA班と合流する予定だったがA班はかなり遅れているようだ。東沢乗越から上がったピークで動かず止まったままのような感じでかなり疲れが来ているようだ。合流してからだと三俣山荘に着くのは相当遅くなりそうだ。B班はA班を残したまま先を急いだ。 |
水晶小屋からワリモ北分岐まで尾根道を下る。ワリモ北分岐標高約2800m付近まで下り、ワリモ岳標高2888mまで一気に上がる。 今度は2800mのコルまでまた下り本日最後の山鷲羽岳標高2924.2mに登り返す。かなり疲れも蓄積し厳しい登りをリーダーについて登りきる。鷲羽池の向こうに槍ヶ岳が見えるのを期待してがガスで見ることができなかった。鷲羽岳から三俣山荘まで長い下りを約1時間ガラ場道を我慢しながら下る。三俣山荘についてA班の帰りを待つ、相当遅れての到着になった。リーダーのコンロでお湯を沸かしコーヒーをいただく。疲れていたがホッとした雰囲気になった。夕食は最終で6時過ぎになったがゆっくりいただく事ができた。明日も良い天気のようだ。 |
戻る つづく |
コース 8/17 大阪(10:00)=[青春18切符]=米原(11:20/換/11:44)=大垣(12:15/換/12:25)= 名古屋(12:55/換/13:03)=中津川(14:14/換/14:23)=松本(16:38/換/16:45)= 信濃大町(17:55) 竹之屋旅館(泊) 8/18 信濃大町(5:40)=[貸切タクシー]=七倉(6:10/開門時間待ち/7:32)=高瀬ダム(7:45) 高瀬ダム(7:55)〜K水場(7:25/7:35)〜E(11:05/11:15)〜 EDの中間点(11:37/昼食/11:55)〜三角点(12:25)〜@(13:45/13:55)〜烏帽子小屋(14:10) 烏帽子小屋(14:30)〜烏帽子岳(15:30)〜分岐(16:00)〜烏帽子小屋(16:28) (泊) 8/19 烏帽子小屋(5:17)〜三ツ岳(6:43)〜野口五郎小屋(8:05)〜野口五郎岳(8:25/8:35)〜 真砂岳分岐(9:00)〜東沢乗越(10:23)〜水晶小屋(11:10/昼食/11:40)〜 水晶岳(12:15/12:25)〜水晶小屋(13:15/13:20)〜ワリモ北分岐(13:49)〜ワリモ岳(14:10)〜 鷲羽岳(14:54/15:00)〜三俣山荘(16:04) (泊) 8/20 三俣山荘(5:44)〜三俣峠(6:37)〜双六岳分岐(8:13)〜双六小屋(8:30) [一次解散] 双六小屋(8:52)〜樅沢岳(9:30/9:40)〜左俣岳〜[西鎌尾根]〜千丈沢乗越(13:19)〜 槍岳山荘(14:50) 槍岳山荘(15:15)〜槍ヶ岳(15:45/15:55)〜槍岳山荘(16:25) (泊) 8/21 槍岳山荘(3:45)〜殺生分岐(4:25)〜坊主岩屋(4:42)〜水沢・水場(5:15/5:20)〜 天狗原分岐(5:44)〜槍沢大曲り(6:37)〜槍沢キャンプ地(7:05)〜 槍沢ロッジ(7:36/朝食/8:00) [解散] 槍沢ロッジ(8:00)〜二ノ俣(8:20)〜一ノ俣(8:27)〜槍見河原(8:35)〜横尾(9:13)〜 徳沢(10:04/10:15)〜明神(10:53)〜河童橋(11:40)〜上高地バスターミナル(11:50) 上高地バスターミナル(12:40)=[バス]=新島々(13:45/14:08)=[松本電鉄]=松本(14:37) 松本(15:48)=[青春18切符]=中津川(17:50/18:07)=金山(19:15/19:25)= 米原(20:43/20:57)=大阪(22:18) 地 図 烏帽子岳 薬師岳 槍ヶ岳 穂高岳 上高地 天 候 8/17 曇りのち雨 8/18 晴れのち曇り 8/19 晴れ 8/20 晴れのち曇り 8/21 雨のち晴れ 参加者 20名 実施日 2006.08.17−21 |