甲斐駒ヶ岳 摩利支天 |
友歩会アルプス例会 仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳 |
甲斐駒ヶ岳(東駒ヶ岳) 標高2965.6m |
友歩会2007年夏のアルプス例会は南アルプスの仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳に行った。 8月5日、登山の2日目、甲斐駒ヶ岳に登る。昨日の仙丈ヶ岳は大幅に時間を要したので早朝に出発にした。4時20分、長衛荘の女将の見送られて出発。ヘッドランプの明かりを頼りに北沢駒仙小屋へ下る。テント場は非常にたくさんのテントが張られている。竹沢長衛翁レリーフは暗闇なので通過。北沢を仙水峠を目指して登る。30分で仙水小屋に到着、しばらく樹林帯を登ると岩石が山肌一面になりアット驚く。後を振り返ると昨日見えなかった仙丈ヶ岳が見え始めた。見えているのは小仙丈ヶ岳で仙丈ヶ岳のピープは微かだ。これから登るにつれ全容が見えてくるだろう。 振り返り振り返り仙丈ヶ岳を見ながら歩く。一面足元が岩石になり大きな岩石をガラガラいわせながら進む。正面に摩利支天が見え始めると仙水峠に到着だ。仙水峠は標高2264mで摩利支天が朝日に輝いていた。峠の南側の斜面は栗沢山で、この山の左肩に鳳凰三山地蔵岳のオベリスクがシルエットではっきり見える。仙丈ヶ岳は小仙丈ヶ岳、馬ノ背とともにほぼ全容を眺めることができる。景色を楽しみながら朝食にした。いよいよ登りの本番だ。仙水峠から駒津峰まで約500mの急登が続く。シラビソ、コメツガの樹林帯を登る。数回休憩してダケカンバからハイマツの森林限界近くになると展望もよくなってくる。栗沢山から鳳凰三山、雄大な仙丈ヶ岳、摩利支天と甲斐駒ヶ岳そして頭上に駒津峰と双児山も見れる。やがて栗沢山の右肩に標高日本第二の北岳が雲間に見え始めた。急登を登りつめると駒津峰の標識のある広い山頂に着いた。標識には2750mとあったが2740m程と思われる。駒津峰の山頂は標高2752mでこの先のピークだろう。 仙水峠または北沢峠から急登を上がってきた登山者がこの峰でホッと一息、50人は超えるだろう大集団だ。ここからは稜線や岩を登り降りして前進、駒津峰の山頂と思われる標高2752mに着く。ここから鞍部まで甲斐駒ヶ岳の雄姿が展望できるがガスがかかって男性的な強さが感じられた。鞍部に下ると花崗岩の巨岩、六方石がある。この先から直登ルートと巻道コースがあり、巻道から登った。斜面を巻くように削り取った岩の道を大きく巻いて行く。やがて摩利支天の分岐近くになると白砂の道になる。ほほ山頂までこの白砂の急登が続き、アキレス腱にかなりこたえる。やがて稜線に出、右に祠のあるピーク、黒戸尾根コースを見ながら左を見上げると駒ヶ岳山頂だ。最後の白砂と岩場を登ると山頂に着く。甲斐駒ヶ岳は標高2965.6mで一等三角点になっている。夏でも雪が積もったような山容は、花崗岩と花崗岩が風化してできた真っ白なマサ(真砂)になっている。山頂には石の祠があり、信仰の山を物語っている。山名は国土地理院地図では駒ヶ岳になっているが地元では東駒ヶ岳と呼んでいるようだ。駒ヶ岳という山は全国で18山あるそうだ。その中で最高峰が甲斐駒ヶ岳で2位が木曽駒ヶ岳(2956m)だ。甲斐駒ヶ岳と木曽駒ヶ岳に挟まれた伊那谷では甲斐を東駒ヶ岳、木曽を西駒ヶ岳と呼んでいるそうだ。ちなみに北駒ヶ岳(1914m)は富山県、南駒ヶ岳(2841m)は越百山と空木岳の間にある。山頂で景色を見ながら軽く昼食にした。景色は思ったほど見えなくて残念だった。マサを踏みながら滑りを抑えて下山した。摩利支天には小一時間で往復できるが眺めるだけにした。巻道から山頂を見上げると風化してできたと思われる奇岩がたくさんあり目を楽しませてくれた。六方石のコルから駒津峰への登りで駒ヶ岳を振り返ると帰りはガスもなく美しい山容を見せてくれた。駒津峰に戻り、小休止して双児山を経て北沢峠へと下った。駒津峰から急坂を150mほど下ると尾根になり、しばらくして少し登り返すと双児山に到着した。ここから北沢峠まで急勾配の連続を約600m下る。少し下りに嫌気をさしてきたところでカニコウモリがたくさん咲いていて、やがて北沢峠に到着した。ビールで乾杯。お疲れさんでした。バス停では長衛荘の女将が見送ってくれて臨時バスで下山した。仙流荘に到着、さっそく入浴タイムで汗を流し疲れを癒した。体がスッキリしたところで今日登らなかった2女性からビールの差し入れ、これで喉もスッキリ。仙流荘で一晩ゆっくりくつろぎ、翌朝帰阪した。 仙流荘から伊那市までバス便が少なくジャンボタクシーを利用した。伊那市からはイチビッテ青春18切符を使用。岡谷で乗換塩尻へ、塩尻でそばの昼食。中津川、金山、大垣、米原と乗り継ぎ帰阪。お疲れ様でした。 いろいろなできごとがありましたがなんとか無事下山できてよかったと思います。 これに懲りずまた新しい挑戦をしましょう。ありがとうございました。 |
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コース 1日目 8月3日(金) 集合 阪急梅田 紀伊国屋書店前 8:00 @大阪(8:30)=[阪急バス伊那・箕輪行アルペン伊那号]=伊那市([13:35]14:10) \5100 伊那市(14:42)=[JRバス\510]=高遠駅(15:05/乗換・散策/16:10)=[長谷循環バス\200]= 仙流荘(16:50) A大阪(7:03)=[新快速米原行き]=米原(8:27/乗換/8:32)=[大垣行き]=大垣(9:05/乗換/9:10) =[新快速浜松行き]=金山(9:46/乗換/10:07)=[快速中津川行き]= 中津川(11:14/乗換・昼食/12:00)=[松本行き]=塩尻(13:43/乗換/14:13)=[辰野行き]= 辰野(14:34/乗換/15:04)=[飯田行き]=伊那市(15:38) 18切符\2300 伊那市(16:14)=[JRバス\510]=高遠駅(16:37/乗換/17:55)=[長谷循環バス\200]= 仙流荘(18:32) 仙流荘 TEL 0265−98−2312 伊那市長谷黒河内1847-2 \10400 2日目 8月4日(土) 5:00起床 5:20朝食 仙流荘(6:05)=[南アルプス林道バス\1100+200]=北沢峠(7:00) (標高2036m) 北沢峠(7:15)〜一合目(7:38)〜二合目(7:54)〜三合目(8:18/8:28)〜四合目(8:51)〜 五合目(9:12/9:22)〜森林限界(9:50)〜小仙丈ヶ岳(10:55/11:10)〜 2880m(11:30/昼食/12:00)〜仙丈小屋分岐(12:24)〜仙丈ヶ岳(13:10/13:35)〜 仙丈小屋(13:50/14:10)〜馬ノ背(14:50)〜馬ノ背ヒュッテ(15:00/15:15)〜五合目分岐(15:22) 〜[藪沢]〜木橋(16:05)〜大平山荘(17:10/17:15)〜北沢峠(17:30) 長衛荘(泊) 長衛荘 TEL 090−3023−9030 9名(6+3) \7500 (1泊2食 但し朝食は弁当詰め) 3日目 8月5日(日) 4:00起床 準備出来次第出発 長衛荘(4:20)〜北沢駒仙小屋(4:30)〜仙水小屋(5:00)〜仙水峠(5:38/朝食/6:10)〜 駒津峰(7:40/7:55)〜甲斐駒ヶ岳(9:25/昼食/10:00)〜駒津峰(11:00/11:20)〜 双児山(12:00/12:05)〜北沢峠(13:23) 北沢峠(14:00)=[南アルプス林道バス\1100+荷物200]=仙流荘(14:48) 仙流荘 TEL 0265−98−2312 伊那市長谷黒河内1847-2 \10400 4日目 8月6日(月) 仙流荘(8:25)=[ジャンボタクシー]=伊那市(9:10) \11700/8=\1500 伊那市(10:09)=[岡谷行き]=岡谷(10:57/11:16)=[長野行き]= 塩尻(11:26/乗換・昼食/12:37)=[中津川行き]=中津川(14:29/乗換/14:40) =[名古屋行き]=金山(15:54/乗換/16:10)=[快速大垣行き]=大垣(16:45/乗換/17:04)= 米原(17:38/乗換/17:51)=[新快速播州赤穂行き]=大阪(19:13) 18切符\2300 地 図 仙丈ヶ岳 甲斐駒ヶ岳 参加者 9名 仙丈ヶ岳:9名 甲斐駒ヶ岳:6名 実施日 2007.08.03〜08.06 |