雄山の登り(後方は龍王岳・浄土山)
MRC60周年記念登山
立 山 縦 走
雄山標高3003m 大汝山標高3015m 富士ノ折立標高2999m
真砂岳
標高2861m 別山標高2880m
 
 8月25日、MRC主催の立山剱岳登山に参加した。第1日目は立山縦走だ。
昨日雷鳥沢を剱御前に登り、別山から雄山までの逆コースの縦走をしたが今日は一般コースの縦走だ。昨夜はみくりが池温泉に泊まりゆっくりした朝を迎えた。8時に室堂ターミナルへ。
 室堂での前泊組、夜行バスで到着したばかりなど8時20分ごろ参加者全員集合した。
準備体操をして一ノ越へと出発した。皆、快適な足取りだ。半時間ほどで汗をしてきたので衣服調整。名残の雪渓を楽しく越えて元気いっぱいだ。一ノ越へとリーダーを先頭に23名は大集団の列だ。室堂から約1時間一ノ越に到着。一ノ越から南側の大パノラマが楽しめる。写真では撮影が難しい、目に焼き付ける。左から燕岳、常念岳の表銀座連山、その前に昨年行った裏銀座。烏帽子岳、三ッ岳、野口五郎岳そしてその奥上に誰でも興味のある槍ヶ岳、穂高連峰が見える。さらに右手には水晶岳、赤牛岳、三俣蓮華岳などが見え、右端に笠ヶ岳がきれいに見えていた。それらの山にはひとつひとつ登った思い出があり、大変楽しくパノラマを展望することができた。いよいよ雄山への急登を上がる。道はガラ場道で大勢の登山者で大行列が続いている。三ノ越で小休止、ここから真下に一ノ越山荘が見え、岩山の龍王岳となだらかな浄土山の緑と残雪が美しい。約1時間で雄山に到着。山頂は超満員で自由に行動できるような状態ではない。標高3003mの雄山神社には昨日お参りしたので、山頂周辺で景色を楽しむ。東方向には爺ヶ岳、針ノ木岳などの連山、北東方向には唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳などすばらしい展望だ。社の横から北側を見ると今回のメインコースの山々が美しい。真砂岳、別山、そして剱岳がすばらしい。北西方向には大日三山が室生平と共にすばらしい箱庭のようだ。いよいよ縦走にかかる。
 
室堂平を出発 標高2450m                30分ほど歩いて衣服調整 
 
名残の雪渓を渡る 
 
一ノ越へと快適に歩く                      一ノ越を出発 
 
雄山への急登                         雄山への急登 
 
雄山への急登                          龍ヶ岳・浄土山と一ノ越 三ノ越辺りから 
 
室堂のパノラマ 雄山より 
 
雄山神社                            雄山にて 

 
雄山からの展望                        剱岳・別山・真砂岳 雄山より 
 
室堂・大日三山 雄山より                   雄山から大汝山への下り 
雄山神社の左下を巻くようにしばらく下る。巻き道から後を振り返ると雄山神社が天空にそびえている感じだ。登り返すと大汝山に着く。大汝山休憩所前で昼食にした。すばらしい景色に見とれていて昼食を忘れていたようだ。リーダーから昼食の合図があり、やっと時計を見た。早々にバスターミナルで買ってきたおやきを食べる。食べ終わって大汝山の岩によじ登って立山連峰最高峰の3015mに立った。何回も来ているがこのてっぺんに登ったのは初めてだった。360度の大パノラマですばらしい。黒部湖のグリーンの水面は、厳つい針ノ木岳、御前沢のカールに残った雪渓と組み合わさって美しい。大汝山山頂の岩で楽しんだ後、富士ノ折立に向かう。向かうといってもほぼ平坦なガラ場を歩くだけだ。富士ノ折立に到着、山頂の岩に登るのかと思ったがリーダーはそのまま通過した。体力に余力もあるので登ってみたかったが残念、次の機会に譲ることにしよう。ここからガラ場の急坂を真砂岳との鞍部に下る。昨日喘ぎながら登った道だが下りは楽勝だ。下っていくと前方に真砂岳そして右下に内蔵助カールがすばらしい。真砂岳の砂山と緑、カールの雪渓、手前の富士ノ折立の岩、そして遠くに後立山連峰が橋のようにつながるさまは最高の景色だ。真砂岳に登り付き小休止をとる。真砂乗越に下りこのコース2番目にきつい別山への登りだ。約1時間ガラ場道を延々と登る。我慢が続きやがて山頂の祠前に着く。頭を上げるとそこは別天地だ。正面に剱岳の全容が大パノラマで迫ってくる。明日はあの頂に立つのだ。しばらく別山山頂で剱岳を眺めながら時を過ごした。明日全員無事で登頂できることを祈った。別山乗越に下る。別山は大きな山で先程行かなかった北峰、乗越まで下るまでに2つほどの大ピークがある。乗越の剣御前小舎前でしばらく休憩して、剣山荘に向かう。乗越から剣御前の裾野を巻くように下る。まもなく1つ目の雪渓を渡る。前方に剱岳を見ながら一歩一歩近づいて行く。太陽に照らされていた剱岳に雲が上がってき始めた。剱岳が次第に印象を換えていくようですばらしい。二ツ目の雪渓、そして三ッ目の雪渓を渡ると大きな岩が転がった道になり、やがてハイマツの道になる。剣山荘が近くに見え程なく到着だ。到着するや飛び込んできたのはカニノタテバイで事故があったらしいことだ。カニノタテバイ途中から1人が滑落し、足首を骨折してヘリで搬送されたと言う事らしい。なんでもお喋りが過ぎたらしい。他山の石、気を引き締めて明日は登頂しよう。新築なった剣山荘で就寝。
 
雄山を振り返る                         大汝山への登り 
 
雄山を振り返る                         大汝山休憩所 
 
剱岳・富士ノ折立 大汝山より                黒部湖・針ノ木岳 大汝山より 

 
剱岳・別山遠望 大汝山より                大汝山山頂にて 
 
大汝山 山頂にて                       大汝山を出発 
 
富士ノ折立に到着                       富士ノ折立ちピークを巻いて下山 
 
大日三山 富士ノ折立下りより               内蔵助カール 

 
真砂岳と内蔵助カール 
 
富士ノ折立を背に                       真砂岳への登り(真砂岳 中央) 
 
別山への登り                          別山への登り 
 
別山に登りきると正面に剱岳が迫る            別山で剱岳をバックに 
 
別山で剱岳をバックに記念写真               剱岳 別山より 

 
剱岳ズームアップ 別山より                別山乗越近くの雪渓をトラバース 
 
別山乗越近くの雪渓をトラバース             剱岳の雄姿を見ながら剣山荘へ 

 
二つ目の雪渓を渡る                     剱岳の雄姿を見ながら剣山荘へ
 
剱岳の雄姿を見ながら剣山荘へ              三つ目の雪渓を渡る
 
剱岳の雄姿を見ながら剣山荘へ              剱岳の雄姿を見ながら剣山荘へ 
 
剣山荘                              剣山荘に到着 明日は無事剱岳に登頂できますように 

剱岳登頂に続く
コース 
8月25日(土) 
  集合:室堂バスターミナル屋上展望台 8:00
  室堂(8:33)〜祓堂(9:19)〜一ノ越(9:35/9:45)〜三ノ越(10:22/10:29)〜
  雄山(10:50/参拝/11:05)〜大汝山(11:30/昼食/12:00)〜富士ノ折立(12:12)〜
  真砂岳(12:55)〜別山(13:58/14:15)〜別山乗越(14:40/14:45)〜二ツ目の雪渓(15:17)〜
  三ッ目の雪渓(15:26)〜剣山荘(16:05) 

地 図  剱岳 立山 
天 候  快晴 
参加者 23名 
実施日 2007.08.25