|
||
三角点探訪 | ||
祖 母 山 標高1756.4m |
||
11月28日の夜行フェリーで大阪南港を出発、29日早朝、別府港に入港した。バスで登山口の尾平へ向かう、緒方に入ってバスの車窓から祖母山や傾山が遠望できる。途中緒方の原尻の滝で休憩。休憩時間を利用して原尻の滝を見物。時間的に吊橋の上から眺めたが滝の上に大きな白い建物があり、素晴らしい滝だが少し興ざめしてしまう。河原から見れば建物や自動車が見えないようだ。それでも東洋のナイヤガラと呼ばれているそうだ。 バス車窓から傾山に雲間から陽が射し、傾山が雄大に見える。雲の様子から天気はいまひとつのようだ。傾山への細い道を見送って、尾平へ細い林道のような県道を登っていく。登り詰めた感じがして旅館の前に着いた。登山口になるもみ志屋旅館だ。登山準備をして祖母山へ出発した。 旅館の駐車場脇が登山口で工事で切り開かれている。この辺りから祖母山の全容が見えるそうだがあいにくのガスが出て稜線は見ることができない。稜線に出る頃には晴れている事を期待しながら歩き始めた。奥岳川上流の川上渓谷にかかる小さな吊橋を渡り、宮原コースに取っ付いた。しばらく歩くと、林道コースと自然林コースの分岐になり左の自然林コースを行く。杉林を過ぎると川になり渡り、尾根に取っ付き自然林を登る。 自然林の登りはかなりの急登で、所々に露岩がありスリルも味わえる。標高100m毎に標識があり、単純な登りを勇気づけてくれる。1時間弱歩いて標高800m辺りで休憩。ここからも登りが続く、グングンと高度を上げて標高1400mの宮原に到着。ここは分岐になっていて林道コースに合流している。ここで小休止し、昼食にした。風も強くなり天候は良くならないようだ。 宮原を後に尾根道を登り始めると、雪が降り始めてきた。尾根道はクマササが多く、雪の載ったクマササをかき分けかき分け登ることになる。先頭組はズボンがずぶ濡れになって気の毒そうだ。尾根道も露岩で細くなってきた。馬ノ背で雪も降っており慎重に進む。足元は気になるが目の前の霧氷も美しい。雪のクマササをかき分けて九合目の小屋に到着した。 祖母山九合目小屋あけぼの荘で、雪降りが強くなったので防寒を兼ねて雨具を着けた。一面雪景色になったなかを山頂目指して登った。しばらく登ると前回、国観峠を経て登ってきた道に合流した。その時、今登ってきた道からひょっこり蝶ヶ岳であった、長崎の山友Tさんのことを思い出した。急坂を山頂目指して登る。春に来たときは、この道は泥んこ道で往生した事を覚えているが今日は雪の白い絨毯の道だ。 祖母山の山頂に到着。祖母山の標高は1756.4mで一等三角点がおかれている。山頂には祠がお祀りしてあり、展望は360度の大パノラマのはずだが、今日は灰色の世界だ。あの辺りが縦走路で、明日登る傾山はあの辺りだなどとグレーのカーテンの向うを想像して下山にかかった。 登るときは余り滑らなかったが、下りは滑るので注意しながら降りる。国観峠への分岐辺りから九合目小屋辺りの霧氷は素晴らしい。できれば青い空を背景に鑑賞できればもっと素晴らしいと思うのであった。雪が積もりかけた馬ノ背を注意して下り、宮原で小休止して登山口まで急坂の落葉道を下った。 登山口に着く頃にはすっかり日も落ちて暗くなってきた。もみ志屋旅館に戻り今日一日の疲れを癒し明日の傾山にそなえた。明日は早朝の出発だ。 |
||
原尻の滝 |
緒方疎水の水車 |
|
傾山に雲間から射す太陽 |
尾平 もみ志屋旅館に到着 登山準備 |
|
祖母山登山口を出発 |
登山口辺りから祖母山の全容が見えるはず? |
|
吊橋をわたる |
沢を渡る |
|
尾根に取っ付く |
岩の尾根を登る |
|
宮原・六合目(1400m)上畑コースの分岐 |
天狗岩・烏帽子岩を展望予定だが 馬ノ背より |
|
霧氷 |
馬ノ背 |
|
霧氷 |
雪の笹を掻き分け前進 |
|
祖母山九合目小屋 あけぼの荘 |
霧氷 |
|
霧氷 |
国見峠からの道と合流 |
|
祖母山 山頂 |
祖母山 山頂にて |
|
祖母山 山頂 |
祖母山 一等三角点 |
|
九合目小屋を後に下山 |
馬ノ背 |
|
急斜面を下る |
日が暮れて、もみ志屋旅館に下山 |
|
傾山へ続く | ||
コース |