御在所山 ロープウエイのりばより
関西百名山
御在所山 標高1212m 鎌 ヶ 岳 標高1161m
山麓駅=山頂駅〜御在所山〜武平峠〜鎌ヶ岳〜<長石尾根>〜湯ノ山温泉
 
 11月26日、御在所山と鎌ヶ岳に登った。大阪梅田を少し早い7時30分にバスで出発した。阪神高速から名阪国道を経て、湯ノ山温泉へ。今回は、ロープウエイを利用して御在所山に登った。御在所ロープウエイは、全長2161mで標高差780mを12分で上がれる。あっという間に山上公園駅に着いた。

 遊歩道を歩いて一等三角点の頂上に向かった。遊歩道は車が通れる広さで舗装されている。観光リフトも頂上へ動いている。レストラン前を通り、登って行くと伊藤冠峰詩碑が建っていた。伊藤冠峰は、江戸時代中期の人で菰野の出身でよく御在所山、鎌ヶ岳に登り山を愛したようだ。彼の残した漢詩集の代表作に、鎌ヶ岳(冠峰)を賞賛した詩の詩碑だという。遊歩道を上がりきったところから階段を上がると頂上に着く。

 御在所山、頂上には立派な一等三角点の標識があって、中央に一等三角点がある。標識の標高は、1211.95mであるが、国地院の基準では平成20年10月現在、1209.37mになっている。さらに地図では、1209.8mといろいろだ。一般に云われている標高1212mは、三角点よりも少し西にあるピークを指すのだろう。どうも御在所山には5つほどのピークがあり、ロープウエイ山上駅、気象レーザーのあるピークと一等三角点のあるピークが主峰のようだが、標高でみると、1212mの望湖台が一番高そうだ。それにしても大きな山だ。

 頂上は、広く360度の台パノラマで小さな公園になっている。リフトがあるので観光客も山頂に立てる。シロヤシオ、アカヤシオ、タニウツギ、シャクナゲが多く春は花を楽しめそうだ。望湖台からは遠く琵琶湖を望めるという。広場には、山口誓子の歌碑「雪嶺の大三角を鎌と呼ぶ」が建っている。御在所山は、湯ノ山温泉から見るのが雄雄しく綺麗に見えるようで、山頂に来ると句碑にあるように鎌ヶ岳の方が山容が良いようだ。時間的に鎌ヶ岳は、下山するまでシルエットでしか見られないようだ。

湯ノ山温泉に近づくと鎌ヶ岳と御在所山が見えてくる

御在所山とロープウエイのりば

紅葉の空中展望

御在所山の空中展望

御在所山奇岩の尾根の空中展望

ロープウエイを降り頂上へ

御在所山一等三角点のあるピーク

広い遊歩道を行く

伊藤冠峰詩碑

遊歩道から階段を登ると頂上だ

御在所山 三角点の頂上

御在所山 三角点にて

御在所山 三角点

御在所山 一等三角点(標高1209.8m)

一等三角点の説明板 国地院標高1209.37m(H20.10)

県境 滋賀県・三重県 御在所山頂上

朝陽台 ロープウエイ山上・気象レーザー

山口聖子句碑 「雪嶺の大三角を鎌と呼ぶ」

御在所山 山頂(望湖台)

御在所山 山頂(標高1212m)

レーザーのピークと三角点ピーク 望湖台より

シルエットの鎌ヶ岳(左)と御嶽大権現 望湖台より

雨乞岳(左) 条件が良ければ遠く比良の山々琵琶湖が見えるとか 望湖台より

鈴鹿国定公園記念碑

正面の鎌ヶ岳を目指して武平峠へ下る

朝陽台 レーザードーム・山頂駅・・・

遊歩道が終わりバリケードした登山道へ
 山頂でゆっくりして武平峠に下山し、登り返して鎌ヶ岳へと向かった。広い遊歩道が終わると、鎌ヶ岳への登山道になる。入口は一般観光客が入らないようにと思うがロープでバリケードしてあった。バリケードをくぐり、山道に入る。

 しばらく下ると、やがて急な下りになる。Vカットの溝状の急坂、ヤセ尾根の岩が露出した尾根道が続き、正面に鎌ヶ岳が見えるので楽しい山下りだ。御在所山から約40分、武平峠に下山した。

武平峠へ下る

武平峠へ 岩の尾根

鎌ヶ岳

鎌ヶ岳

武平峠へ下る 岩場

武平峠へ下る Vカット道

武平峠へ下る 岩の尾根道

武平峠に到着
 武平峠で少し休憩して、鎌ヶ岳まで登り返しだ。小さな岩場を乗り越えて、尾根を登るが次第に急になってきた。振り返ると御在所山が大きく横たわっている。小ピークがありほんの少し、緩やかな道になりほっとした。

 ほっとしたのも束の間、急登になってきた。峠から30分ほど登ったところで小休止した。正面上に鎌ヶ岳、うしろに御在所岳が見えるが対照的な形をしている。御在所山は大きな高原状の山塊に見え、鎌ヶ岳は三角の美しい山だ。

 急登がさらに急登になり、山頂近くになったところで、山頂を巻くように登る。巻道は最近整備されたようで、まだあまり踏まれていない。チョッと休憩したいと思うぐらいきつくなってきたところで、顔を出したところが山頂だった。峠から約1時間かかってしまった。

武平峠

鎌ヶ岳への登り

御在所山

鎌ヶ岳

鎌ヶ岳

鎌ヶ岳

鎌ヶ岳への登り

鎌ヶ岳

鎌ヶ岳への登り 巻道を登りきると山頂だ
 鎌ヶ岳は、標高1161mで山頂は大きな岩はゴロゴロしている。鎌ヶ岳は、冠峰とも云われている様で、伊藤冠峰の山頂プレートが岩にはめ込んであった。山頂から北側を見ると、御在所山が大きく横たわっている。御在所山を南側から見るとやたら大きな山で像が横たわっているかのようだ。観光ポスターでみる湯ノ山温泉から見る御在所山が一番美しく見えるようだ。

 南側からは、鎌尾根が南へと続き、一度縦走できるものならやってみたくなる光景だ。360度素晴らしい展望を楽しみながら昼食を済ませた。

鎌ヶ岳 山頂(標高1161m)

鎌ヶ岳 山頂にて

御在所山 鎌ヶ岳より

鎌ヶ岳 山頂

御在所山 鎌ヶ岳より

御在所山 鎌ヶ岳より

鎌ヶ岳 山頂にて

鎌ヶ岳 山頂から南の展望

鎌ヶ岳 山頂から南東の展望
 山頂の景色を堪能し下山にかかる。下りはいきなりの急斜面の長石尾根を下る。長石尾根は、長く約2時間かかって湯ノ山温泉まで下った。途中はかなりの急斜面があり、足に疲れが押し寄せてくるようだった。時々御在所山を眺めながら気を紛らわして下山、登りがロープウエイで楽チンしたのでその分下りが堪えた。

 最後の渡渉ヶ所で、少しバランスを崩している人がいたが、聞いてみるとお年が80歳とか。元気な方のようで、元気を貰った。迎えのバスで片岡温泉へ。片岡温泉は、湯ノ山温泉駅より少し下ったところだ。源泉掛流しのいい温泉だった。ゆっくくつろいだあと、バスで帰途についた。

 4月から5月にシロヤシオやアカヤシオなどの花の頃に訪れるのもよさそうだ。鎌ヶ岳がシルエットでなく、順光で輝いて見える時間帯に展望してみたいものだ。何はともあれ無事登山ができ良かった。引率いただいたリーダーさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。

鎌ヶ岳を下山開始

奇岩

奇岩

鎌ヶ岳

林の中を下る 急坂多し

御在所山

御在所山

鎌ヶ岳

御在所山
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コース
 大阪梅田(7:30)=[バス]=<阪神・名阪道>=湯ノ山温泉(9:50/10:00)
=[ロープウエイ]=山頂駅(10:20)=御在所山(10:35/10:50)〜武平峠(11:30)〜
鎌ヶ岳(12:30/昼食13:05)〜[長石尾根]〜湯ノ山温泉(15:14)=[バス]=
片岡温泉(15:25/入浴/16:25)=<名阪道・阪神>=梅田(19:00)

天 候  晴れ 
参加者 10名 
実施日 2010.11.26 
ツアー  毎日新聞旅行