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涌蓋山(左手前は女岳) | ||||
一目山から涌蓋山縦走 | ||||
涌 蓋 山 標高1500m 一目山 標高1287m ミソコブシ山 標高1300m |
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1月28日、雪化粧した一目山から涌蓋山を縦走した。1月27日大阪南港コスモフェリーターミナルからフェリーさんふらわあで別府港へと出発した。 1月28日、7時45分別府港に入港、チャーターバスに乗り換えて一目山登山口へと向かった。別府港から雪を頂いた鶴見岳が見えていて九重の山々は積雪が多いのではないかと思った。由布岳はガスがかかっていてはっきり見えなかった。涌蓋山は九重山群の北西に位置する山だ。途中長者原に立ち寄り小休止し、三俣山山頂のガス間に太陽が覗いていて印象的な光景だった。硫黄山、星生山辺りは一面の雪だが硫黄山の噴煙はしっかり見えた。 |
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鶴見岳 別府市内より |
三俣山 長者原より |
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三俣山・硫黄山・星生山 長者原より |
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一目山登山口に到着、登山準備をして目の前の一目山に登りはじめた。登山口の標高はすでに1140mなので一目山山頂までは標高差約150mなので25分で登り切った。積雪は7、8センチと言ったところだ。途中振り返ると大岳地熱発電所、八丁原地熱発電所の水蒸気が火山帯を印象付けているようだ。登山口の先に広い駐車場があり、その向こうにスキー場がありたくさんのスキーヤーが滑っている。人口降雪で1mほどの積雪と合って九州では近くて人気なんだろう。 一目山は、標高1287mで三等三角点になっている。山は木々がなく大草原の小ピークと言った感じで展望も望める。残念ながら遠くはガスで見えなかったが九重の山並みも見ることができるのであろう。眼下には風車が4基ほど回転していたが一目山風力発電所だそうだ。現在、原子力発電所が国の大きなエネルギー問題になっているが、この地に来て地熱発電所や風力発電所が自然と融合して素晴らしいと思った。 |
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一目山登山口を出発 |
一目山 |
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八長原地熱発電所・九重森林公園スキー場 一目山より |
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一目山 山頂に到着 |
一目山風力発電所(阿蘇おぐにウインドファーム) |
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一目山 山頂 |
一目山 三等三角点 |
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一目山から一旦下山する。道の急斜面が北側のため積雪が10cmから20cm、吹き溜まりだと30cmほどあり、楽しく雪と戯れながら下る、慎重に慎重にへっぴり腰で下る、人それぞれだ。一目山の巻き道まで下ると程なく涌蓋山の案内板チエンのゲートが現れる。しばらく歩くと鉄条網が続いている。内側は牧場だそうで、春には牛が放牧されていて近くまで寄ってくるという。 しばらく登り、振り返ると3色に色分けされた三角錐のような一目山が見えてくる。3色はカヤと雪と樹林のようだ。たくさんのミヤマキリシマが点在している。開花シーズンはきっと美しいと思われる。大きな平原のピークを越えたところで小休止をとり尾根を快適に進む。 |
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一目山を下山 時計回りに尾根を巻いて行く |
ミソコブシ山へ |
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3色色付いた一目山を振り返る |
ミソコブシ山へ |
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大岳・八長原地熱発電所・一目山 |
ミソコブシ山(中央)へ |
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ミソコブシ山(右)へ |
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ガスの向こうに涌蓋山手前にミソコブシ山へと続く尾根が美しい。登山道は雪のため蚊帳の中に白い道ができている。ピラミッド型をしたピークや同様のミゾコブシ山の山肌には牧場の牛の通り道だろうか縞模様になっていて美しい。 ピークを越えるとミソコブシ山が正面に見える。ミソコブシ山は標高1300mで四等三角点になっている。三角点を探したが雪に埋まって見つけることができなかった。 |
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涌蓋山とミソコブシ山 |
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ミソコブシ山(手前のピーク) |
ミソコブシ山 |
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ミソコブシ山に到着 |
ミソコブシ山 山頂 (四等三角点発見できず) |
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ミソコブシ山より正面に涌蓋山が大きく見えるはずだが残念ながら涌蓋山はガスに覆われている。山を下りながら時々立ち止まっては涌蓋山を眺めていると、ほんの瞬間だったが山頂まで見渡すことができた。鞍部の雑木林まで下り涌蓋越の広い平らな場所で昼食にした。 昼食後、広い場所からいきなり涌蓋山への細いクマザサの茂る登り口から登りはじめた。雑木林がしばらく続き樹氷になっていてなかなか趣がある。 |
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涌蓋山 ミソコブシ山より |
ガスの涌蓋山を見ながらミソコブシ山を下山 |
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涌蓋山 |
涌蓋越(ここから急登になる) |
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樹氷の中を登る |
ミソコブシ山を振り返る(白い砂浜のように見える) |
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そんな雑木林を抜けると展望が開けてくる。今越えてきたミソコブシ山一帯は白く輝き、白い砂浜の海岸のように見える。登り道は次第に急登になって、周囲にはアセビの木がたくさんあり、大きな大きなブロッコリーを創造させるおとぎの国のようだ。そんな急登を一気に登ると女岳に到着する。 女岳から稜線の向こうに涌蓋山山頂が望めると期待したが、残念ながらガスでなにも見えなかった。そんなガスの中の稜線をしばらく歩いてそこから山頂まで今日一の急登を頑張る。 |
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雑木林がなくなり広々してくる |
涌蓋山 女岳に到着 |
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涌蓋山 女岳 |
涌蓋山へ |
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最後の急登 |
霧に包まれた涌蓋山山頂に到着 |
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霧に包まれた涌蓋山山頂に到着、残念ながらグレー一色だ。そんな中でも雪化粧した木々が美しく輝いていた。 涌蓋山は、標高1500mで二等三角点になっている。山頂は運動会ができるほどの広さだ。中央にやたら高い標柱があり、「涌蓋山 標高1500M」と記されていた。石の祠が最初一つ見つかりそれを起点に三角点を探したが見つからなかった。しばらくしてリーダーが別の祠を見つけその周囲から雪に埋もれた三角点を見つけてくれた。なにしろ広い山頂なので一苦労だ。三角点は、二等三角点で標高1499.5mだ。 |
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涌蓋山 山頂の祠と三角点 |
涌蓋山 二等三角点(標高1499.5m) |
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涌蓋山 山頂にて |
涌蓋山 山頂を後に下山開始 |
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下山は、安全の為アイゼンを着けて下った。周囲の木々はいろいろな形をした樹氷になっていて楽しみながら下った。振り返ると山頂付近が明るくなってきたので女岳でいい景色がと思っていたが予想に反して全く見えなくなっていた。足元に注意しながら下山、涌蓋越に下山、ここから鞍部の雑木林を抜けミソコブシ山の山裾を登った。 ミソコブシ山を巻くように歩き山容の変化を楽しんだ。時々振り返り涌蓋山の景色を楽しんだ。尾根に出たところで登ってきたミソコブシ山への道をわかれ、疥癬湯(ひぜんゆ)登山口方面へと冬の草原を下った。草原では一目山、ミゾコブシ山、涌蓋山の変わり行く景色を楽しむことだできた。 疥癬湯登山口への下り道は少し急な上、午後とあって雪が解けて火山灰の泥んこ道になっていて、ぬかるみが滑りやすく尻餅をつかないよう必死で下った。転んだらとんでもないことになるので今日一疲れた。 やっと登山口に下山した。泥んこの靴を洗いに川原に降りたが、雪だまりでなんとかしようと考えて橋を渡った。そこでラッキーなことに道の真ん中に雪を溶かす為だろう、温泉の湯がゴムホースの先からほとばしっていた。早速恩恵に預かり泥んこ靴は一瞬にして綺麗になった。 |
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樹氷 |
樹氷 アセビの木も大きなブロッコリーのようだ |
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ミソコブシ山 |
ミソコブシ山 |
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一目山とミソコブシ山 |
涌蓋山 |
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ミソコブシ山 |
涌蓋山 |
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一目山とミソコブシ山 |
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一目山とミソコブシ山と涌蓋山の大パノラマ |
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早速バスに乗り込んで、別府への帰途についた。途中来るときと同じように長者原でトイレ休憩してやまなみハイウエイを走り、由布院から高速に入り別府で一般道へ。別府温泉ひょうたんの湯で温泉に浸かり疲れを癒し冷えた体を温めた。 別府港19時35分にフェリーさんふらわあ出港し、翌朝7時35分大阪南港に到着帰途についた。 九州の雄大な火山群の山をしかも雪を頂いての旅、本当に楽しく過ごせました。強いて言えばフェリーの空調が凄い乾燥状態でかなり疲れました。 楽しい山旅にして頂いたリーダーさん、参加者の皆さんに感謝申し上げます。ありがとうございました。 |
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