冷水山山頂 一等三角点(点名:果無山 標高1262.3m)
 関西百名山
果無山脈 冷水山 標高1262m 安堵山 標高1184m 
小森登山口〜和田ノ森〜安堵山〜林道登山口〜黒尾山〜冷水山(往復)
 4月14日、林道龍神本宮線の寸断で急遽予定を変更、小森登山口から冷水山の往復をすることになった。小森登山口から和田ノ森へ2km、和田ノ森から安堵山まで3km、そしてさらに冷水山まで3kmの合計8km、往復16kmのコースになった。

季楽里龍神にて

季楽里龍神

季楽里龍神にて

季楽里龍神にて
 季楽里を7時35分にバスで出発、小森登山口(標高540m)に8時30分前に到着し、和田ノ森への急登を登りはじめた。登山口の案内板の前を通り民家の横から登り始める。森林の中の急登が始まり、ところどころ階段道になっている。進む先は霧が立ち込め幻想の世界に入っていくようだ。急な尾根をゆっくり登り、標高700m辺り、850m辺りで小休止をとりながら登る。標高1000m辺りから森林帯が落葉樹林帯になり周囲が次第に明るくなってくる。

 登山口から約1時間半で和田ノ森に到着した。和田ノ森は、標高1049mで顕著なピークはなく、登山道の途中が山頂になっている。雑木林の中で展望は全くない。

小森登山口(果無越登山口)

小森登山口を出発(標高540m)

小森登山口 民家横から森林帯に入る

森林帯の階段道を登る

霧の森林帯を登る(標高700m)

落葉樹の尾根を登る(標高850m)

和田ノ森に到着

和田ノ森(標高1049m)
 和田ノ森を過ぎ少し下って小さなピークは、アセビが群生していて白い花が少し咲いていた。そこを分けて下ると左下に林道が見えてきた。この林道は不通になっていた昨日の林道ではなく、尾根の北側に沿って一般に言う山を削った林道が通っていて、安堵山から冷水山の北方向につながっている林道だ。これから登山道はこの林道に分断され、数回林道に出て歩くことになる。林道登山口辺りでこの林道と尾根の登山道と尾根の南側の林道の3つがほぼ合流するので林道を歩いても変化はないが通行は可能のようだ。

 標高1060m辺りで林道は大きく左に巻いていて、登山道は直進して直登する。標高1130mまで標高差70mの急登を足を滑らせながら登り、小休止した。

 緩やかな尾根道を数回小ピークを越えると安堵山直下に到着する。一気に登りきると安堵山山頂に着く。

和田ノ森山頂をあとに

和田ノ森を少し下って登り返すとアセビがいっぱい

林道に出る(標高1040m)

林道が大きく左に巻いている 直登する

急登を頑張りピークにまもなく到着(標高1140m)

もう直ぐ安堵山だ(標高1150m)

安堵山山頂への取っ付き(標高1170m)

安堵山に到着
 安堵山は、標高1184mで三等三角点になっている。雑木は疎らなので天気が良ければ少しは展望できるようだ。安堵山の由来は、元弘の変のとき後醍醐天皇の皇子、護良親王が鎌倉幕府の追い討ちを逃れて十津川へ向かう途中、追っ手が来ないことに安心、安堵したことからこの名が付いたとか。

安堵山 山頂にて

安堵山 三等三角点(標高1184.1m)
 安堵山で安堵していたら冷水山まで行けないので小休止して先に進んだ。ほんの少し下ると左手の林道に出る。この林道を少し下ると、前述した林道登山道の合流点に到着する。

 昨日、ここから安堵山方面へ、そして今日はここから果無山脈縦走に出発する予定だった林道登山口だ。消えて何もない看板前でリーダーが、霧で何も見えない景色を説明してくれた。林道は非常に広い立派な道路なのに車の通行もなく駐車している車もないのは少し寂しい。

安堵山を下山

林道龍神本宮線に出る(標高1120m)

消えて何もない看板で説明するリーダー

林道登山口の標識
 林道登山口の標識があり登山道は林道から斜めに付いている。登り切った所が広場になっていて展望台と呼ばれている。今は雲でなのも見えないが帰路に、晴れていることを期待して先に進んだ。

 少し尾根を行くと急登になる。一気に50mの標高差をクリヤーすると緩やかな尾根歩きになる。霧で広葉樹林が美しい。小ピークを数個越えると黒尾山山頂への登りになる。

 黒尾山は、標高1235mで雑木林の中にあり展望はない。

林道登山口から冷水山へ(登り切った所が展望台)

標高1222mへ標高差50mの急登

標高1200mの尾根に出る

霧と古木の風景

黒尾山へ尾根を行く

黒尾山山頂近く

黒尾山山頂に到着

黒尾山山頂(標高1235m)

黒尾山 山頂

黒尾山を下り尾根に出る(標高1180m)
 黒尾山から下り少し登り返すと、崖の上に出る。登山道上に金属のアンカーボルトかステーのようなものがありなんだろうと思っていると、右下が崖になっていて落石防止のネットが張ってあった。そのネットの固定具だったのだ。ネットの張った地面は数メートル地盤がずれているような感じで尾根と地表の間に数メートルの溝、亀裂ができていた。そのうちにネットの張った地表は侵食して崩壊していくのだろう。この崖上を通過し、登りきると山頂手前の小ピークに着く、ここから一登りすれば冷水山山頂だ。

 冷水山は、標高1262mで一等三角点になっている。三角点の点名は果無山で果無山脈の最高峰を表しているのであろうか。山頂からの見晴らしは良いようだが、残念なことに霧に包まれて何も見えない。護良親王が安堵山で安堵してさらにここまで逃げてきて、振り返ると敵が追ってきているように思えて「ヒヤー」としたという。思わず冷や汗が出たことから冷水山になったそうだ。

 山頂に立札が建っていて、「いっとうてん」のことが記されていた。今は廃校になった麓の上湯川小学校の学びやから見る冷水山の雄姿は素晴らしく、全校登山で山頂より海を見たときの感動はすごかったそうだ。そしてこの山の名を「いっとうてん」と呼んだそうだ。私も海のない奈良県に育ったが、毎日眺めているその山の頂に登り、海が見えたなんて、そのときの感動が伝わってくるようだ。

崩壊地(標高1170m)

落石防止のネットのステーも破壊

冷水山手前のピーク直前の急登(標高1210m)

冷水山に登頂

冷水山 山頂

冷水山 一等三角点(標高1262.3m)

冷水山 山頂にて

冷水山 山頂にて
 山頂で昼食をいただき、往路を戻った。展望台近くまで来ると雲が切れて青空になった。かなり遠くの山まで展望できるようになった。数時間、早く晴れてくれたら冷水山から素晴らしいパノラマが堪能できたかと思うと少し残念だ。でも午前中は降水確率50%だったのに降られなかったのは幸いだった。

 展望台で少し景色を眺め、林道登山口から昨日歩く予定だったコースを小森まで歩いた。

冷水山 山頂をあとに下山開始

黒尾山への登り返し(標高1180m)

林道登山口への下り(標高1170m)

風景

展望台上の尾根よりのパノラマ(標高1140m)

安堵山 展望台近くより

展望台に下山(標高1130m)

展望台から林道登山口へ

私道の林道を安堵山へ

安堵山を通過

和田ノ森を通過

小森登山口へ(標高950m)

小森登山口へ(標高830m)

小森登山口へ(標高640m)

小森登山口に下山(標高540m)
 小森登山口に、16時20分無事下山した。バスで昨日、昼食をした丹生ヤマセミの郷へ行った。ヤマセミの郷のヤマセミ温泉に浸かってゆっくりした。バスで有田から阪和道を経て帰阪した。

 今回の山旅は、林道寸断で予定変更などハプニングがあったが安堵山、冷水山に登れて良かった。また果無の山の感覚が少し体感でき良かったと思う。機会があれば果無山脈の縦走を再度挑戦してみたい。

 ご案内頂いたリーダーさん、参加者の皆さん楽しい山旅ありがとうございました。いつの日か果無山脈でお会いしましょう。

丹生ヤマセミの郷

丹生ヤマセミ温泉館

丹生ヤマセミの郷にて

丹生ヤマセミの郷にて
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コース
4/13
 梅田(7:55)=[バス・阪和道]=有田SA(9:10)=南紀田辺IC=
紀州備長炭記念公園(10:15)=
坂泰トンネル手前約300mで道路寸断(11:25)/引き返し(11:45)=
丹生ヤマセミの郷(12:00/昼食/12:40)=小森登山口(12:48/12:51)=
護摩壇山P(14:07/14:09)〜護摩壇山(14:22/14:24)〜龍神岳(14:36/14:40)〜護摩壇山〜
駐車場(15:03/15:08)=龍神温泉・季楽里 龍神(15:41) (泊)
4/14
 季楽里(7:35)=[バス]=小森登山口(8:23/8:30)〜和田ノ森(9:55/9:59)〜
安堵山(11:07/11:18)〜林道登山口(11:35)〜黒尾山(12:09/12:13)〜
冷水山(12:41/昼食/13:10)〜黒尾山(13:36)〜
展望台・林道登山口・林道出合(14:01/14:09)〜安堵山(14:22)〜和田ノ森(1521)〜
小森登山口(16:19/16:20)=ヤマセミの郷(16:27//17:23)=有田IC・阪和道=
紀ノ川SA=梅田(20:30)

当初計画(林道龍神本宮線 途中道路寸断で林道登山口まで行けず)
 4/13 梅田(8:00)=[バス・阪和道]=有田IC=安堵山登山口〜安堵山〜和田ノ森〜小森登山口=
       龍神温泉 (泊)
 4/14 龍神温泉=安堵山登山口〜黒尾山〜冷水山〜ブナの平〜果無越〜果無=十津川村(入浴)=
       梅田(21:00頃)


天 候  4/13 曇り  4/14 曇りのち晴れ
参加者 9名 
実施日 2012.04.13〜04.14
ツアー 毎日新聞旅行