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平治岳山頂のミヤマキリシマと三俣山 | ||||
MRC九州合同例会 |
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九重山 平 治 岳 標高1643m |
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6月1日から3日で、MRC九州合同例会に参加した。今年は九重山のミヤマキリシマと万年山のミヤマキリシマ、柱状節理を見るのが楽しみだ。 5月31日、大阪コスモフェリーターミナルを19時5分発のフェリーさんふらわあで出発した。6月1日、別府港に入港下船した。交通センターで朝食をとり、8時15分バスで平治岳の登山口、吉部へと走った。途中、新緑の由布岳が車窓より望めた。 吉部キャンプ城の駐車場に9時47分到着、九州のメンバーが出迎えてくれた。ここで今回の参加者が全員そろった。出発準備をして10時7分、平治岳へと歩き始めた。 |
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九重へ向かう途中の由布岳 |
吉部駐車場に全員集合(大阪・九州) |
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しばらく林道を歩くと道は大きく回り鳴子川を渡ると右手に登山口があるがこれをやり過ごす。その先に林道ゲートがあり脇から先に進むと、「坊がつる・大船」の小さな標識があり、林道のショートカット道の登山道に入る。 鳴子川に沿って川との標高差50mほどを保ちながら登山道を進む。登山道に入って約1時間で林道に出る。林道を数分行くと2差路になり、左の大船山4号集材路に入る。ここから10分ほど歩くと平治北登山口に到着する。ここからが平治岳への本格的登山になる。 |
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吉部駐車場を出発 |
しばらく林道を歩く |
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林道のショートカット登山道に入る |
林道へ |
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林道へ |
林道に出る |
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大船山4号集材路をしばらく歩く |
平治北登山口から山に入る |
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北平治登山口に入ると、急登になる。入山して紅葉樹林帯に入ると新緑がとても美しい。急登ではあってもこの素晴らしい新緑で心さわやかになる。 北平治登山口より20分ほどたつと、火山特有の黒い土の斜面が所々にあり足元が滑りやすくなってきて、所々にロープが下がっている。標高約1300m辺りの崩壊地が一番厳しく、ハシゴやロープを使って登る。標高1360mを過ぎると次第に緩やかな登りになり、前方に空が見えてくる。そろそろ尾根に出そうな雰囲気だ。 |
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急登を行く |
緩斜面もつかのま |
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急登を行く |
急登を行く |
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梯子を登る |
滑りをこらえて必死で登る |
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花はつけていないがミヤマキリシマが一面に広がり、足元にはクマザサが広がってくる。標高1400m辺りに来ると正面に平治岳の山頂が現れ、周辺は一面ミヤマキリシマが咲き誇っている。 先の行程を忘れたかのように、目の前のミヤマキリシマに釘付けになっていた。それもその筈九重に行ってミヤマキリシマを見たいと思ってやってきたからだ。 お昼の時間になりここで昼食にしようかとしたが、頑張って平治岳の山頂までお預けにして、山頂を目指して登りはじめた。 しばらくミヤマキリシマの広い尾根を標高1450m辺りまで楽しく歩く。ここから山頂までまた急登が続く。 |
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そろそろ尾根頭(P1400)に出るようだ |
ミヤマキリシマがお迎え |
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ミヤマキリシマと三俣山 |
ミヤマキリシマと平治岳山頂 |
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ミヤマキリシマ |
平治岳山頂へ |
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ミヤマキリシマ |
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平治岳山頂へ |
ユキザサ |
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13時前に平治岳山頂に到着、ミヤマキリシマを楽しみながら遅い昼食にした。 平治岳(ひいじだけ)は成層火山で、標高1643mで三等三角点になっている。山頂からは360度の大パノラマで山頂のミヤマキリシマと相まって素晴らしい。ただ少し残念なのは天候で、曇っているため九重の山々がはっきり見えないことだ。 前回平治岳を訪れたのは2010年6月5日だった。晴れの良い天気だったがミヤマキリシマは少し早かった。山頂の三角点は、転倒するぐらい倒れていて、山頂標識も手を触れると倒れようなものだったが、今回は三角点が埋設され、標識は少しはなれたところに建っていた。 九重の山々は曇りではっきりしないが雲の切れ間から眺望できる。東から黒岳、南に大船山、西側から鳴子山、白口岳、稲星山、中岳、天狗ヶ城(久住山が重なっている)、星生山、硫黄山、三俣山など九重山の山々が薄っすらと眺められた。 山頂から西に延びる尾根にはミヤマキリシマが咲き誇り素晴らしく、その先の三俣山と調和して美しい。 |
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平治岳 山頂 |
平治岳 三等三角点(標高1642.8m) |
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平治岳 山頂にて |
平治岳山頂のミヤマキリシマと三俣山 |
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平治岳山頂のミヤマキリシマと三俣山 |
ミヤマキリシマ |
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平治岳山頂のミヤマキリシマと大船山 |
平治岳山頂のミヤマキリシマと三俣山 |
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平治岳 山頂にて |
平治岳山頂のミヤマキリシマと九重連山 |
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平治岳山頂のミヤマキリシマと九重連山 |
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西に延びる尾根のミヤマキリシマ |
ミヤマキリシマ |
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平治岳山頂でミヤマキリシマと展望を楽しんで下山を開始した。山頂をあとに一旦下り、南側の岩のあるピーク(P1615)へ登り返し、そこから大戸越(うとんごし)に下る。 山頂を下り始めるとミヤマキリシマが足を止めてゆっくり楽しんでいきなさいと言う。おもいおもいにミヤマキリシマを眺めたり、写真を撮ったりしながら楽しく下り登り返す。みんなの行動や笑顔を見ていると、至福のひとときのようだ。 南側のピークから振り返ると、三角形の主峰(平治岳山頂)があり手前は、火口があったのかどうかは私には分からないがそのような印象がうかがえる。 |
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ミヤマキリシマ |
ミヤマキリシマ |
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ミヤマキリシマ |
ミヤマキリシマ |
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ミヤマキリシマの平治岳 |
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ミヤマキリシマの平治岳 |
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大戸越への下りは、三俣山とミヤマキリシマを楽しみながら下り専用道を下った。平治岳のミヤマキリシマは九重連山のなかでも一番美しいとされ全山ミヤマキリシマのピンク色に染まるといわれている。明後日は山開きでたくさんの登山者、観光客で賑わうことだろう。大戸越から山頂まで人がつながり登るのに数時間かかることもあるといわれている。したがって、登山道は登り、下りの専用道が作られている。 下り道から斜面のミヤマキリシマ、目の前に三俣山が大きく見えそして九重の山々が見え、眼下には坊がつる、法華院温泉が見えていて素晴らしい。 |
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ミヤマキリシマ |
ミヤマキリシマ |
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ミヤマキリシマの平治岳と久住連山 |
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ミヤマキリシマ |
ミヤマキリシマ |
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ミヤマキリシマ |
ミヤマキリシマ |
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平治岳のミヤマキリシマ 大戸越より |
大戸越に下山 |
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大戸越(うとんごし)に下山、振り返って眺めてみると中腹までミヤマキリシマでピンクに染まっている。ミヤマキリシマを堪能して坊がつるへと下山にかかった。 ところでミヤマキリシマは、ツツジかサツキかとの話題が出たが調べてみると次のようだ。 ミヤマキリシマは、ツツジの一種で九州の霧島山、えびの高原、阿蘇山、九重山、雲仙岳、鶴見岳などの高山に自生する。火山活動で生態系が撹乱された山肌の優占種として生存している。 平治岳を下ってきて気づいたようにミヤマキリシマの自生が危ぶまれているように思えた。これは火山活動が終息し、次第に森林化が進むと、優占種として生存できなくなるからだそうだ。加えて害虫のキシタエダシャクの大発生で花が咲かなくなる被害が出るそうだ。 大戸越から30分ほど黒土の道を下ると開けて、三俣山そして振り返ると山頂付近が少し色づいた平治岳が見える。チゴユリやハルリンドウ、イワカガミなどお花がたくさん咲いている。 |
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大戸越を下山 正面は三俣山 |
大戸越から下山 |
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チゴユリ |
大戸越から下山 |
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大戸越から下山 |
平治岳 |
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ハルリンドウ |
三俣山・坊がつる |
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サワオグルマ |
イワカガミ |
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大船山登山口を過ぎると坊がつるだ。キャンプ場などもあり広々した草原だ。坊がつるは、九重山と大船山に囲まれた標高約1200mの湿原だ。国内最大級の面積を有する湿原で、「くじゅう坊がつる・タデ原湿原」としてラムサール条約の登録湿地になっている。小さな橋を渡ると木道になっていてその脇には黄色い花、サワオグルマが一面に咲いていた。 坊がつるは、「坊がつる賛歌」で知られている。芹洋子がNHKみんなのうたで歌って全国的に知られ、1978年紅白歌合戦に初出場し、坊がつる賛歌を歌った。その元になった坊がつる賛歌は、昭和27年坊がつるの山小屋で九州大学の学生3人によってつくられたという。 今日の宿は、法華院温泉小屋で温泉に浸かりゆっくりくつろいぎ、九州の皆さんと交流した。 |
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坊がつる |
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法華院温泉へ |
平治岳・坊がつる 法華院温泉より |
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大船山・坊がつる 法華院温泉より |
法華院温泉に到着 |
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コース |