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日本三大雪渓 針ノ木雪渓を登る | ||||
MRCアルプス例会 |
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蓮 華 岳 標高2799m vol.1/2 | ||||
扇沢〜大沢小屋〜[針ノ木雪渓]〜針ノ木峠〜蓮華岳〜針ノ木峠 | ||||
8月4日から6日でMRCアルプス例会で蓮華岳と針ノ木岳に登った。8月4日8時交野をバスで出発、今日は大町までの移動日だ。途中恵那SAで昼食をとり、大町温泉郷黒部ビューホテルに14時30分杉に到着した。15時のチェックイン時間まで待ってチェックイン。温泉に浸かってゆっくりした。 8月5日、ホテルを6時25分に出発、コンビに立寄って昼のおにぎりを購入し、扇沢に着いた。扇沢の駐車場でバスを降り登山準備をして出発。 |
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黒部ビューホテル |
黒部ビューホテルを出発 |
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扇沢に到着 |
扇沢バスターミナル |
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扇沢駐車場を出発 |
百瀬慎太郎作 北アルプス開拓の先駆者 |
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登山口は、扇沢駐車場の左隅の関電道路脇にある。登山口にはテントの登山相談所があり登山届を出して登り始める。関電道路をショートカットの形で登山道がついていて何度か関電道路を横切り登って行く。途中に石ころだらけの沢を通り過ぎるところもあり、関電道路のトンネルの手前のヘリポートに到着した。 | ||||
扇沢 針ノ木岳登山口を出発 |
ショートカットの登山道を行くと関電道路に出る |
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関電道路より |
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登山道に入る |
石ころの沢を渡る |
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ヘリポートからこれから登る針ノ木岳を眺望することができる。ここから本格的な山道になる。この辺りはメタカラコウやシシウドなど大型の高山植物が見られる。ガラバの沢を渡るころ左上に蓮華岳が木々の間から見えてくる。 | ||||
ヘリポートに到着 |
ヘリポートを出発 |
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針ノ木岳・スバリ岳 ヘリポートより |
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メタカラコウ |
シシウド |
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蓮華岳が見えてくる |
大沢小屋へ |
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蓮華岳・針ノ木岳が見えてくる |
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美しいブナ林を気持ちよく歩いて行くと鳴沢に出ると湧き水が滾々と湧き出している。赤沢や鳴沢などの篭川支流は激しい浸食作用で風化されやすい花崗岩が山肌を削り、下流に押し出し堆積する。沢の水は堆積した花崗岩の下に伏流水となり、浸み込んだ水は窪地から絶えることなく湧き出しているのだそうだ。手をつけてみると非常に冷たい水だ。 | ||||
ブナ林が美しい |
鳴沢 湧き水 |
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鳴沢 湧き水 |
大沢小屋へ |
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シモツケソウ |
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シナノナデシコ |
赤沢を渡る |
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赤沢を渡り程なくすると大沢小屋に到着した。ここでトイレ休憩にした。リーダーによるとここの休憩時間はトイレは一つなので女性の人数で決るそうだ。 大沢小屋の前に祠がお祀りしてありその後の岩のレリーフがあった。レリーフは北アルプスの開拓の先駆者百瀬慎太郎だ。登山口に案内板が掲げられていたが、「山を想えば人恋し、人を想わば山恋し」の作者だ。 大沢小屋を後に針ノ木雪渓へと向かう。沢沿いに15分ほど行った先から左岸の高巻きになる。岩やハシゴなどもあり変化に富んだ巻き道だ。雪渓が見え始めると巻き道のそばにはお花がたくさん咲いている。 |
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大沢小屋に到着 |
大沢小屋の祠と百瀬慎太郎のレリーフ |
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針ノ木雪渓へ |
キオン |
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針ノ木雪渓へ |
オオバギボウシ |
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針ノ木雪渓へ |
シナノオトギリ |
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ウツボグサ |
針ノ木雪渓が見えてきた |
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針ノ木雪渓尻に到着、ここでアイゼンを装着して雪渓登攀に備える。準備を終え10時、針ノ木雪渓登攀開始をした。 | ||||
針ノ木雪渓尻に到着 |
針ノ木雪渓 |
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アイゼンを装着(標高約1820m) |
針ノ木雪渓の登攀開始 |
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最初は比較的緩やかな傾斜だ。山に登って小さな雪渓でも楽しいものだが、今日は1時間以上雪渓を歩くのだ。通常の登山道ではなく雪渓を登る、気持ちが高ぶる感じだが反面恐怖感もありなかなかスリルがある。 2010年白馬大雪渓で登攀準備を終えたとき、突然数十メートル先で落石だ。猛烈なスピードで、1メートル以上の岩石が渦を巻いてビュンビュンと落下してくるのにでくわしたことを何人もが思い出していた。。今日は落石がないことを祈るだけだ。 しばらく登ると、雪渓がくびれていて岩肌が露出、大きな岩の横を通ってはるかに続く雪渓を登る。 |
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針ノ木雪渓を登攀 |
針ノ木雪渓を登攀 |
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針ノ木雪渓を登攀 |
針ノ木雪渓を登攀 |
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針ノ木雪渓は、白馬大雪渓、剱沢雪渓と共に日本三大雪渓に一つだ。もっとも有名な白馬大雪渓に比べて幅は広くないが変化に富んだ地形は楽しみだ。 比較的緩やかな斜面を進んでいくとやがて急斜面になってくる。急斜面になるとみんなの顔が引締っているようだ。雪渓の上の方は水蒸気が雪面を覆っているのも非常に神秘的だ。急なところで少し狭くなり、岩と雪渓のコントラストが面白い。雪渓の端がアンダーカットになっているのかと思えばそうではなかった。水が流れているところはアンダーカットになっているが、この辺りは解けただけなのだろう。 |
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針ノ木雪渓を登攀 |
針ノ木雪渓を登攀 |
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針ノ木雪渓を下を振り返る |
針ノ木雪渓を登攀 |
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針ノ木雪渓を登攀 |
針ノ木雪渓を登攀 |
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針ノ木雪渓を登攀 |
針ノ木雪渓を登攀 |
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急な雪渓を登るとまた緩やかな傾斜になる。やがて雪渓が切れ露出したガラ場を、アイゼンできりきり音を立てながら登り、沢を渡る。 ここからまたしばらく雪渓を登る。標高約2130m辺りで雪渓を離れアイゼンを外す。雪渓の先端は標高約2200mまで続いている。雪渓を登り始めて1時間、11時、雪渓登攀を終了し、ここで昼食休憩にした。登山道の周辺はミヤマキンバイが一面にに咲いていてすばらしい。 |
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雪渓が途絶えガラ場をエスケープ |
沢を越える(標高約2130m) |
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針ノ木雪渓を登攀 まもなく雪渓終了 |
アイゼンを外して登山道を登る(標高約2140m) |
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雪渓を眺めながら休憩 |
シナノキンバイ |
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シナノキンバイ |
針ノ木峠へ |
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休憩を終わって雪渓を右に眺めながら登山道を登り始める。登山道は岩がごろごろしていてかなり急登だ。キヌガサソウ、ナナカマド、カラマツソウ、ダイモンジソウなども応援してくれる。 | ||||
大岩 |
針ノ木峠へ |
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キヌガサソウ |
針ノ木峠へ |
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針ノ木峠へ |
ナナカマド |
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針ノ木峠へ |
カラマツソウ |
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針ノ木峠へ |
ダイモンジソウ |
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針ノ木峠へ |
針ノ木峠へ |
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岩が露出したガラ場の急登を登り切ると侵食されたガラ場の斜面になる。斜面には木材で階段や崩れ防止などで作られたジグザグ道が延々と続いている。このジグザグ道を登りきれば針ノ木峠だ。みんな頑張って登ろう。 | ||||
針ノ木峠へ |
針ノ木峠へ |
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ミヤマダイコンソウ |
針ノ木峠へ |
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針ノ木峠へ |
まもなく針ノ木峠だ |
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針ノ木峠に12時53分到着、荷物を針ノ木小屋に預けて蓮華岳への準備をする。 針ノ木峠には伝説がある。それは、戦国武将富山城主佐々成正が豊臣秀吉に追われ、徳川家康に援軍を請う為冬の雪山越えをしたのが針ノ木峠だと言う伝説だ。この辺りに埋蔵金があるかもしれないと思うとロマンが感じられる。 |
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チングルマ |
針ノ木峠(標高2536m)に到着 |
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コース |