溝滝尾トンネル・武庫川第二橋梁
MRCまほろば例会
旧福知山線廃線跡 キリンビアパーク神戸
生瀬〜北山一・・・長尾山一トンネル〜親水公園〜長尾山二・三トンネル〜武田尾
 8月22日MRCまほろば例会に参加した。真夏のハイキングとあってかんかん照りの中を歩くのはかなり厳しいので、日陰を歩くことにした。日陰も日陰トンネルを歩くのだ。旧福知山線廃線跡を歩いた後、キリンビアパーク神戸で工場見学をした。

 JR生瀬駅を9時40分出発、かんかん照りの中廃線跡入口まで、国道176号線を歩く。中国道の高架下をくぐったあたりで国道を横断し、右の脇道に入り、直ぐに右下の廃線跡通じるきれいな舗装道路を下る。

JR生瀬駅を出発

R176を行く

中国道高架を下を過ぎ廃線跡へ

廃線跡へ(右が廃線跡)
 廃線跡の入口はきれいに舗装されていて少し歩くと、告知板が立っている。看板には、昭和61年8月に廃線にした旧線路跡地でありハイキングコースではありません。トンネル、橋梁など老朽化し落石など危険であり、関係者以外の立ち入りは認めていません。万一、事故などが発生しても責任は負いかねます。という主旨の看板だが、あいまいな表現で入ってもいいが自己責任ですよと、半ば容認している内容だ。

 廃線跡を歩き始めると、比較的新しい注意看板があり、落石等による事故の責任はもちませんと、記されていた。

 鉄板が敷かれた橋梁には、橋りょう上歩行禁止とあった。右下の武庫川渓谷が美しく、昔この渓谷を眺めながら汽車が走ってたのが想像される。

告知板 自己責任で

廃線跡を歩き始める

注意看板 落石注意

廃線跡を行く

橋りょう上歩行禁止看板と橋りょう

廃線跡を行く 右下は武庫川渓谷
 廃線跡入口から、10分ほどで一つ目のトンネル、北山第一トンネルに着く。さっそくトンネル入口で暑さをしのぐ、ひんやりしていて炎天下とは大きな差だ。

 トンネルや橋梁の名前や全長など、資料によって異なるので、あくまで参考にしてほしい。

 北山第一トンネルは、全長318mで大正末期に出来たそうです。明治32年開通当初はトンネルの右側を川沿いに走っていたそうです。

 ここでヘッドランプを点灯して、暗闇のトンネルを歩いた。暗闇が慣れるまで足元注意だが次第に慣れてきて、トンネルの壁や天井をライトで照らして眺めてみる。

北山第一トンネルに到着

北山第一トンネル(全長318m)

北山第一トンネル ヘッドランプを点けてトンネル内へ

ヘッドランプを点けてトンネル内へ

北山第一トンネル

北山第一トンネル出口

北山第一トンネル

廃線跡を行く
 北山第一トンネルを約5分で抜け、しばらく廃線跡を歩く。対岸の露岩の切立った山、武庫川渓流など気持ちのいい歩きだ。

 北山第二トンネルに到着、北山第二トンネルは全長413mで、今日歩く中で一番長いトンネルだ。ゆっくり歩いて約8分で闇を抜ける。ここで記念写真を撮って先に進む。

ユリ

北山第二トンネル(全長413m)

北山第二トンネル

北山第二トンネル
 またしばらく廃線跡を歩くと、トンネルかと首をかしげるような短いトンネルになる。これは、左の沢の水を線路の下を通さず上を通すように造られた水路橋、天井沢だ。大雨のときの風景がいろいろ想像される。色んな知恵があったのだと思うとうれしい限りだ。

 武庫川渓流はすばらしい眺めだ。蒸気機関車に引かれてゆったり走る客車の車窓からこの景色を眺められたのは、もう半世紀も前のことだ。私の同級生が和歌山線のSLを走らせていたことを語ってくれたがそれを思い出した。

廃線跡を行く

水路橋(左側の沢の水を線路下を通さず上を通した)

武庫川渓谷 溝滝

武庫川渓谷

武庫川渓谷 溝滝
 武庫川渓谷を楽しんでいるうちに、溝滝尾トンネルに着いた。溝滝尾トンネルは、全長149mでトンネルを抜けると直ぐ、武庫川に架かる武庫川第二橋梁が見える。

 この溝滝尾トンネル出口と武庫川第二橋梁が、ビューポイントの一番だ。真っ暗なトンネルの先に赤いトラス橋が目の前に飛び込んでくる。

 武庫川第二橋梁は、全長70mのトラス橋だ。溝滝尾トンネルから見ればトンネルの中に赤い橋が見え、橋を渡って武庫川川から見れば、橋梁の奥に溝滝尾トンネルが見える。

溝滝尾トンネル(全長149m)

溝滝尾トンネル・武庫川第二橋梁

武庫川第二橋梁(全長70m)

武庫川第二橋梁・溝滝尾トンネル(武田尾側から)
 橋梁を渡ると直ぐ北山第一トンネルになる。北山第一トンネルは、全長307mだ。トンネルを抜けると廃線跡は枕木が残っていたり、武庫川に沿ってしばらく山沿いを歩く。速度制限やカーブの標識も残っている。

長尾山第一トンネル(全長307m)

長尾山第一トンネル

長尾山第一トンネル

廃線跡を行く

武庫川沿いに廃線跡を行く

制限速度50km R300のカーブ
 親水公園に到着、ここで昼食にした。日陰に入って食事していると次々ハイカーがやってくる。炎天干しを歩くのは大変だからみんな考えることは同じのようだ。昼食後残り二つのトンネルを抜ければ廃線跡は終了だ。

親水公園

緩やかな流れの武庫川 親水公園にて
親水公園で昼食
 公園の端に直ぐトンネルがある。長尾山第二トンネルで、全長は147mでヘッドランプなしでも通行できるぐらいだ。トンネルを抜けると直ぐに最後のトンネルだ。

 長尾山第3トンネルで、全長が91mと一番短く先が見えている。トンネルを抜け川沿いに廃線跡を楽しみながら鉄橋まで歩いて終了だ。

 ここからかんかん照りの県道を歩いて、武田尾駅に着いた。新しいJR武田尾駅もトンネルで山と山の間に出来た駅だ。トンネルの武田尾駅でしばらく涼み、三田へ移動した。

親水公園を出発

長尾山第二トンネル(全長147m)

長尾山第二トンネル

長尾山第三トンネル(全長91m)

長尾山第三トンネル

廃線跡もそろそろ終わりだ

鉄橋を渡れば廃線後は終了

廃線跡を降り一般道へ

鉄橋

道標

JR武田尾駅に到着

新しいJR武田尾駅もトンネルだ
 三田駅でしばらく時間調整して、ラガー缶の形をしたラガーバスでキリンビール工場へ。工場についてビール工場を見学、材料から製麦、仕込み、発酵、貯蔵、ろ過、缶詰・びん詰、箱詰めなどの行程を現場やスライドで説明を受けた。見学終了後、試飲を楽しんだ。何回かビール工場を見学したことがあるが、見学会で試飲するビールは美味しい。たぶん市場のものと同じと思うが、試飲のビールは美味しいのには変わりないようだ。

 工場見学も終了し、またラガーナスに乗って三田駅へ、ここから各々帰途についた。

 お世話いただいた幹事さんに感謝いたします。ありがとうございました。

ラガービールの缶に入って工場へ

糖化釜

試飲風景

糖化釜の前で

ラガーバス

工場見学を終えて
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コース
 生瀬駅(9:40)〜廃線跡入口(10:02)〜北山第一トンネル(10:13/10:18)〜
北山第二トンネル(10:36/10:44)〜溝滝尾トンネル(11:08)〜武庫川第二橋梁(11:11)〜
長尾山第一トンネル(11:18)〜親水公園(11:30/昼食/12:11)〜長尾山第二トンネル(12:12)
〜長尾山第三トンネル(12:17)〜県道出合(12:23)〜武田尾駅(12:32/12:58)=[JR]=
三田駅(13:06/13:40)=[送迎バス]=キリンビアパーク神戸(14:00/工場見学/15:40)
=[送迎バス]=三田(15:56/16:12)=[JR]=京橋(17:13)

天 候  晴れ
参加者 22名 
実施日 2012.08.22