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4月5日、青春18切符で福井の文殊山に行った。文殊山は、西行法師が「越に来て富士とやいはん角原の文殊の岳の雪の曙」と詠んでいる。文殊山は越前五山の一つに数えられている。越前五山とは白山、文殊山、越知山、蔵王山、日野山の五山だ。 文殊山の三つのピーク、大文殊に文殊菩薩、奥の院に観世音菩薩、小文殊に阿弥陀如来が安置してある。地元の人々は登拝すれば知恵が授かると言われよく登るそうだ。 文殊山に登るコースはたくさんあり、北東にある楞厳寺(りょうごんじ)から登り始め小文殊、大文殊、奥の院と順に登るのだそうだが今回は橋立山から奥の院、大文殊、小文殊を経て大土呂駅に下るコースを行った。 大阪を7時45分新快速で出発、京都駅で前8両が米原方面行きで後4両の湖西線経由の敦賀行きに乗った。近江舞子から先は各駅停車で、近江今津では9分停車でサンダーバードの連絡待ち、敦賀に9時50分到着。北陸線に乗り換えて直ぐ発車、北鯖江に10時36分到着した。北鯖江駅は無人駅で約20人の18切符組みが降車、行き先は同じだろう。早速、酒清水登山口へと向かった。 |
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北鯖江駅で降車 |
北鯖江駅 |
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橋立山 北鯖江駅より |
さくら 河端神社にて |
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さくら 河端神社にて |
石切橋 |
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駅前から橋立山が茅の向こうに見えていた。しばらく歩くと河端神社がありそこの桜が美しく咲いていた。北陸自動車道の下をくぐり、石切橋を渡り左折すると直ぐ満開の桜が咲いた登山口の駐車場に着く。 ふくいのおいしい水酒清水(さかしょうず)の看板があり水場だ。昔、酒が湧き出たという言い伝えに由来していて以前は、鯖江市内の酒造会社が醸造にこの水を利用していたそうだ。近所のおばさんが水汲みに来られていたがおいしい水だ。 |
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酒清水 |
酒清水登山口 |
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酒清水 |
酒清水登山口 |
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水場の左側が橋立山への登山口だ。10時55分橋立山へ登りはじめる。一歩足を踏み込むといきなり急登になる。急坂の斜面には所々にトラロープが下がっている。送電線鉄塔近くの開けたところで市街地が展望できホッとする。登山口の標高が約15mでこの辺りが約80mだ。 | ||||||||||||
いきなりの急登 |
急登が続く |
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送電線鉄塔から市街が見える |
ひたすら登る |
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鉄塔付近を過ぎるとやや緩やかな尾根の登り道になる。葉桜が登山道脇に花を添えている。標高約190m辺りで足元に咲いているスミレを眺めているとすぐ近くにカタクリを見つけた。今年初めてのカタクリにご対面だ。数輪咲いていて写真を撮ったりしていると後続のグループが登って来た。カタクリが咲いているのを告げ先に進んだ。 | ||||||||||||
尾根頭に近づいてきた |
かたくりにご対面 |
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標高200mほどのピークを通過、下り道から橋立山への登り道の両脇にカタクリの群生が続いている。カタクリの花を観賞、行きつ戻りつしながら写真をとりながら進む。カタクリがなくなり一般の登山道のような雰囲気の道をしばらく登ると、橋立山の山頂に着く。 | ||||||||||||
尾根道を歩く |
かたくり |
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かたくり |
かたくり |
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橋立山は、標高261mで四等三角点になっていて、樹林の中なので展望はないが、NHKのアンテナが建っている。山頂の広場で昼食、後続のグループがたくさんあがってきた。昼食にしたり、小休止で先に進むなど北鯖江駅であった人達だろう。 | ||||||||||||
橋立山山頂近し |
橋立山 山頂にて |
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橋立山山頂 |
橋立山 四等三角点(標高261.3m) |
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橋立山をあとに尾根道を下り始めると両側にカタクリがいっせいに咲き誇っていて鞍部まで続いている。登り返していくとまたカタクリの競演が尾根の小さなアップダウンに沿って続いている。そんな可憐なカタクリを眺めながら歩いていくと奥ノ院が見えてくる。 | ||||||||||||
かたくり |
かたくり |
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かたくり |
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文殊山へ |
かたくり |
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かたくり |
かたくり |
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かたくり |
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文殊山へ |
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ツバキ |
かたくり |
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かたくり |
文殊山へ |
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文殊山へ |
スミレ |
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登山道の両側にかたくりの群生が続く |
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かたくり |
奥の院に到着 |
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奥ノ院は非常に新しく、今年の3月31日に落慶式が行なわれてばかりだそうだ。奥ノ院には阿弥陀如来、祭神は大国主神だ。奥ノ院の右後に三角点がある。三角点は標高350.5mの二等三角点だ。一呼吸おいて文殊山へと向かう。 下り始めると大きな岩が坂の途中に出てくる。胎内めぐりの岩だ。この大きな岩の門をくぐると知恵を授かるそうだ。 |
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奥の院 |
奥の院 二等三角点(標高350.5m) |
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胎内くぐり案内板 |
胎内くぐり |
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胎内くぐり |
文殊山へ |
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胎内くぐりを過ぎるとまたカタクリの道が続き、文殊山の山頂近くの巻き道あたりまで延々と続き、圧巻だ。関西、小塩山などで見るカタクリより花をつける茎が太いようだ。大雪に耐えて春真っ先に咲くからだろうか。 | ||||||||||||
かたくり |
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かたくり |
かたくり |
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かたくり |
エンレイソウ |
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かたくり |
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イカリソウ |
かたくり |
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かたくり |
かたくり |
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文殊山直下まで来ると山頂までは急登になる。山頂をスルーする巻き道もついている。山頂に続く急登にはイカリソウがたくさん咲いていた。 文殊山大文殊には、文殊山本堂があり文殊菩薩がご本尊だ。文殊山は標高366mで展望が素晴らしい。眼下には福井平野が広がり、遠くには雪を頂いた白山連峰が美しく見える。 |
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文殊山へ |
野洲川橋を渡る |
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文殊山 大文殊 |
文殊山 山頂 |
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文殊山山頂より |
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白山連峰 文殊山山頂より |
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大文殊を下るとまもなく展望台に着く、展望台からは福井平野とその反対側の東側の景色が展望できる。展望台近くには第3カタクリ群生地になっている。 | ||||||||||||
小文殊へ |
展望台 |
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第3かたくり群生地 |
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福井平野 展望台より |
東側の展望 展望台より |
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小文殊へと下っていくと角原への分岐を過ぎて、登り返すと小文殊に到着する。小文殊には、阿弥陀如来が安置してある。お堂の前には天狗杉がそびえている。近くにはトイレもありベンチや広場もある。 小文殊を過ぎるとあとはひたすら下るだけだ。道端の花を見たり遠くの景色を眺めたりしながら広い林道に近い広さの道を二上口の登山口へと下った。 |
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小文殊へ |
小文殊 |
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コブシ |
二上口登山口へ |
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福井平野展望 |
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二上口登山口へ |
二上口登山口 |
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二上口登山口に、14時15分下山、ここから大土呂駅へと歩く。途中少し回り道をしながら文殊山を眺め大土呂駅に着いた。帰路電車から角原辺りで文殊山の写真を撮るかと思ったが、電車は満員で眺めることすらできなかった。 大土呂から敦賀行きに乗り敦賀で乗換、待ち時間約30分、新快速網干行きで大阪へ。近江舞子まで各駅停車、途中近江今津で前に8両連結、8分停車、長い長い列車旅だ。18時28分大阪に戻った。 ちなみに電車賃は、2433円(通常運賃7240円)で少し疲れたが楽しいカカクリ鑑賞旅行だった。 |
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大土呂駅へ |
文殊山 |
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文殊山 |
文殊山 |
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文殊山 |
大土呂駅 |
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文殊山(角原富士) 標高:366m 三角点:二等 点名:文殊山 標高:350.5m 所在:福井県鯖江市 地図:鯖江 三角点は文殊山の山頂にはなく、奥ノ院の社の裏にあります。 |
2013.04.05 |
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橋立山 標高:261m 三角点:四等 点名:橋立山 標高:261.3m 所在:福井県鯖江市 地図:鯖江 三角点はなだらかな広い頂上にあります。近くにアンテナがあります。 |
2013.04.05 |
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コース |