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6月1日と6月2日、MRC例会で鉢伏山と氷ノ山に登った。6月2日、第2日目は氷ノ山登山だ。 6時30分草谷山荘をバスで出発、福定親水公園登山口へ、霧雨の中の出発となった。登山口は標高660mで緑の中を出発するといきなり林道の出る。橋を渡ってまもなく樹林帯に入る。 樹林帯を抜けると川原に下り沢を登る。やがて布滝の案内があり、氷ノ山山頂まで4.5kmの立て札が建っている。 |
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福定親水公園登山口(標高660m) |
登山口を出発 |
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樹林に入る |
沢を進む |
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布滝の案内を過ぎると登りはかなりの急登になってきて、ジグザグ道になってくる。やがてお地蔵さんがあって、のぞき滝になっているが若葉でよく滝は分からなかった。さらに登ると不動滝の案内もあったがあまり見えなかった。 | ||||||||||||
のぞき滝(標高770m)にて |
氷ノ山越へ |
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氷ノ山越へ |
氷ノ山越へ |
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山頂まで4.0km標識から5分ほど登ると連樹がある。この連樹は、ホオノキ、ミズメ、ネジキ、ナナカマド、リョウブ、タカノツメ、マツブサの7種が絡み合っているのだ。 曲がり坂を過ぎると平地になり地蔵堂がある。明治から大正にかけての登山家、加藤文太郎が当時のこの地蔵堂で泊まったそうだ。 |
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連樹 ホオノキなど7種 |
氷ノ山越へ |
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地蔵堂(標高920m)に到着 |
お地蔵さま |
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地蔵堂からしばらく樹林帯を登る、やがて紅葉樹林帯に変わってくる。標高940m辺りまで来ると登山道が崩壊していて少し高巻きして下ると仮設のハシゴがかかっていた。そこをクリヤーすると木地屋跡を通過する。 | ||||||||||||
氷ノ山越へ |
氷ノ山越へ |
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登山道崩壊 仮設梯子を渡る |
木地屋跡園(標高950m) |
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この辺りから尾根を外れ巻き道になり緩やかな登りになる。8時10分、山頂まで3.0kmの標識を通過する。ひえの水、とうろう岩、弘法の水を過ぎると山頂まで2.5kmになる。 氷ノ山越までひたすら登りが続く、いつも行動を乱す1名が地蔵堂までで精一杯の感じだったが、もう青息吐息に状態だ。水の飲み過ぎ、ストックに頼りすぎて四足で歩いている感じだ。 |
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氷ノ山越へ |
氷ノ山越へ |
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氷ノ山越へ |
氷ノ山越へ |
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氷ノ山越へ |
氷ノ山山頂が見えてきた 氷ノ山越直下 |
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氷ノ山越を通過、氷ノ山越は標高1245mで道標やお地蔵さんそして避難小屋がある。鉢伏山から縦走すればこの氷ノ山越に来れるのだ。ユキザサやチゴユリが道沿いに沢山咲いている。またこの辺りから氷ノ山の山頂を望むことができる。 | ||||||||||||
氷ノ山越 |
氷ノ山越(標高1245m) お地蔵さん |
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ユキザサ |
チゴユリ |
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山頂まで2.0kmを過ぎると、ブナの原生林になりブナの木が美しい。しばらく行くと登りが次第に急登になってくる。標高1260m辺りまで来ると隊列はバラバラになってきた。リーダーの後ろが異常に遅いのでいらいらする人が多くなってきたからだ。 氷ノ山越から山頂までは、1名の余りの遅さに統率が取れなくなりバラバラの行動になってしまった。本人にいろいろアドバイスしても全く暖簾に腕押しで、できへんとか無理だとか云う始末。そんならはじめから参加を辞退すべきだ。ここまで来て無理だと言われてもどうしようもない。 |
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氷ノ山山頂へ |
何とかしてよ!(CL) しっかり歩きなさいよ!(介護女士) |
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見るに見かねた人がお相手してくれているので、おおかたは先に登り、仙谷分岐で待った。途中、鉢伏山、ハチ高原そして氷ノ山の山頂やコシキ岩を眺めたり、マイヅルソウ、コイワカガミなどの花も楽しんだ。 | ||||||||||||
氷ノ山山頂へ |
鉢伏山・ハチ高原(標高1270mにて) |
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マイヅルソウ |
氷ノ山山頂へ |
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木の根道 |
コイワカガミ |
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鉢伏山・ハチ高原(標高1390mにて) |
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氷ノ山 山頂 |
氷ノ山 コシキ岩 |
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仙谷分岐(標高1390m)に到着 |
コシキ岩を巻いて氷ノ山山頂へ |
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仙谷分岐で休憩して最後の登りにかかる。しばらく登るとコシキ岩になり、直登は控えるようにと立て札が建っている。一般道の巻き道を進むコシキ岩を巻いたあと氷ノ山山頂の北側に大きく巻いて登る。ここから南へ急な階段道を山頂を目指して登る。 | ||||||||||||
氷ノ山山頂へ |
氷ノ山山頂へ まだ霧のかなた(しっかりしいや!) |
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氷ノ山は、標高1510mで一等三角点になっている。360度の展望台ではあるが残念ながら霧で何も見えなく風もある。 氷ノ山は、兵庫県養父市と鳥取県若桜町にまたがる山で須賀ノ山とも呼ばれる。兵庫県の最高峰で、中国地方では大山に次ぐ峰だ。この山は300万年ほど前に海底火山が隆起してできた山だそうだ。 山頂の避難小屋で昼食をいただき、しばらく山頂で過ごした。今回はMRCの会員でリーダーだった矢野氏が病に倒れたので追悼登山も兼ねて行なったので山頂でその行事を行なった。 |
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氷ノ山 山頂 |
氷ノ山 一等三角点(標高1509.6m) |
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氷ノ山 山頂にて |
氷ノ山 山頂にて |
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時々霧は抜けるものの風があり体温も冷えてきたので下山を開始した。下り始めると木道になり、古千本杉の案内がありこの辺りに千本近い杉があったのだろうか。但馬の百科事典によると山頂付近の湿地や岩場に氷河時代の生き残り植物が生息しているという。その一つが高木の天然性の杉、そして低木のヤマウルシ、シラネワラビ、ツタウルシなど。また岩周辺では、コケモモ、コメバツガザクラ、イワキンバイ、イワカガミ、ホツツジ、ユキグニミツバツツジ、コオニユリなどが見られるそうだが説明が不十分なので十分理解できない。 山頂から下り始めて目についてきたのが根曲がり竹で、道端にある竹の子を摘んで楽しんでいた。神大ヒュッテに下る手前に来ると業者の方が藪の中を熊のようにうごいて竹の子を摘んでいた。帰路道の駅では15本ほどが300円で売られていた。 |
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氷ノ山 山頂をあとに |
古千本杉を下る |
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古千本杉の一本 |
東尾根を下る |
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東尾根を下る |
神大ヒュッテ(標高1340m)に到着 |
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神大ヒュッテから20分ほど下ると大きな岩を巻いて下るがその途中に人面岩がある。その気で見れば人の顔のような岩が見られる。さらに下ると一の谷水飲み場を通過、山頂から2km下った所が一の谷休憩所だ。 東尾根の避難小屋を目指して黙々と下る。比較的細い尾根になったところでドウダンツツジが咲いていた。その先には比翼連理と記された曲がりくねって2本の木が合体したような木があった。この木は「夫婦の仲が睦まじい」のを表しているのだそうだ。またひたすら根道を下るとやっと東尾根避難小屋に着いた。 この下りで1名転倒して足を捻挫したようだ。少し時間をかけてなんとか下山を続けた。例の男性は尻餅の連続で気の毒なくらいよろけて転んでいた。 |
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東尾根を下る 人面岩を通過 |
人面岩(標高1220m) |
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東尾根を下る |
東尾根を下る |
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ドウダンツツジ |
比翼連理(夫婦の仲が睦まじい) |
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東尾根を下る |
東尾根避難小屋(標高990m)に到着 |
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捻挫したらしい人の状況を確認して、登山口へ急な下り、標高差200mを下った。なんとか全員無事東尾根登山口に下山した。 | ||||||||||||
東尾根を下る |
東尾根を下る |
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ギンリョウソウ |
東尾根を下る |
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氷ノ山東尾根登山口(標高790m)に下山 |
氷ノ山東尾根登山口に下山 |
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登山口からバスで大阪へと帰途についた。途中、天女の湯で温泉入浴を計画していたが時間的に余裕がなくなったのでパスして大阪京橋へと帰った。京橋には、17時過ぎに到着、九州組はそのままバスで河内長野へと向かった。明日、金剛山と葛城山に登る計画だそうだ。 2日間、鉢伏山と氷ノ山登山、お疲れ様でした。 参加者のみなさん楽しい山旅をありがとうございました。 特にリーダーさんには、いろいろお世話をいただきありがとうございました。 |
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鉢伏山 |
タニウツギ |
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氷ノ山(須賀ノ山) 標高:1510m 三角点:一等 点名:氷ノ山 標高:1509.6m 所在:兵庫県養父郡大屋町 地図:氷ノ山 |
鉢伏山 三角点 2013.06.02 |
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コース |