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焼岳 中尾峠直下より | ||||
焼 岳 標高2455m | ||||
上高地〜焼岳小屋〜焼岳〜焼岳小屋〜上高地 | ||||
8月2日、予定変更で今日は焼岳に登ることにした。明神館を5時前に出発、5時半に上高地バスターミナルに到着、焼岳登山の登山届をポストに入れた。登山届けの場所には長野県警の警察官や登山指導員が数人いて登山指導をしていた。クマがいますかね!と聞いたら、いますよ、熊と仲良く付き合ってください。仲良く付き合うには鈴を付けて行くといいですよ、ということで売店で300円の熊鈴を買ってリュックにつけて歩き始めた。 | ||||
明神岳の夜明け前 |
河童橋 |
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穂高連山と梓川 |
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昨日は静かな山旅だったが、今日は一人旅でいたって静かなはずだったが、熊が心配なので鈴を鳴らして歩き始めた。なぜなら少し前に梓川の右岸に熊がいるテレビを見たからだ。 田代橋を渡り、西穂高登山口へ、ここから左へ600m林道を行ったろころに焼岳登山口があった。登山口には焼岳登山の注意事項が記載されていた。火山活動の活発な時期や悪天候の時は登山をやめる。山頂危険地域の単独行は自粛すること。浮石、落石には十分注意することなどが記載されていた。登山口の反対側には昨日登った霞沢岳がそびえていたがガスがかかっていてかろうじて山頂が確認できる程度だ。焼岳に上がる途中見られることを楽しみに登りはじめた。 |
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焼岳登山口 |
焼岳登山口 |
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六百山・霞沢岳 焼岳登山口より |
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登山口からほんの少し入ると沢があって渡渉、上湯沢だろうか。しばらくは緩やかな登りで樹林に朝日が入って美しい。 峠沢に沿って登って行くが次第に急な登りになってきてハシゴや橋が架かっているところ数ヶ所ある。それらを登り切ると展望が開け、大正池や霞沢岳が見えてくる。 |
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登山口を入ると直ぐ渡渉 |
緩やかな登山道 |
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少しずつ登りになってくる |
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急登になってくる |
大きな岩も出てくる |
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ヨツバヒヨドリ |
簡易の橋を渡る |
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鉄ハシゴを登る |
アルミのハシゴを連続して登る |
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振りかえると霧のかかった霞沢岳 |
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オオカメノキ |
アザミ |
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やがて頭上には絶壁が迫ってくる。今にも絶壁が落ちてきそうな感じだ。そんな絶壁の下を巻いて登って行くと前方にハシゴが見えてくる。ここからがこのルートの核心部といえるだろう。 絶壁の岩に沿って10mほどのアルミのハシゴが架かっている。高度さを感じながら注意して登ると大きな一枚岩があり滑らないよう注意しながら登って行く。ほどなく前方が開けてくる。 |
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絶壁の下を行く 左奥にハシゴがある |
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岩に張り付いた垂直のハシゴを登る |
岩に張り付いた垂直のハシゴを登る |
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ハシゴを登ると一枚岩が |
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焼岳の姿が現れてくる。山頂は岩峰が現れ裾は緑そして灰色は焼岳噴火の折溶岩流が流れたあとだろうか。ものすごいえぐれが大正池まで続いている。 笹の斜面をジグザグに登って行くと新中尾峠で焼岳小屋の到着する。焼岳小屋には帰路に寄ることにして展望台へと進めた。 |
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焼岳 |
焼岳・中尾峠・展望台・新中尾峠 |
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焼岳 |
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アカショウマ |
焼岳小屋に到着 |
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展望台に到着、残念ながら一面のガスでなのも見えない。朝食のおにぎりを一つ頂き腹ごしらえをする。今にも雨が降り出しそうだ。展望台南の斜面にはオトギリソウが群生していて非常に美しい。 | ||||
霧の焼岳展望台に到着 |
ミヤマアキノキリンソウ |
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シナノオトギリ |
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焼岳山頂を目指して石ころがゴロゴロする道を黄色いペンキの丸印を確認しながら登って行く。山頂まで1時間あまり、山頂近くまで霧で殆どが見えない状況だ。途中、展望台から20分ほどのところで沢を渡るがここでは水蒸気が噴出していて硫黄の臭いが鼻についてくる。この沢は峠沢の最上端なのだろうか、泥流がこの辺りから岩を削り大正池まで押寄せたのだろ。 | ||||
アザミ |
焼岳へ |
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水蒸気が噴出している |
水蒸気が噴出している |
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山頂を目指して黄色い○を追っかけているうちに焼岳北峰の鞍部に到着、溶岩ドームの右側を巻いて登れば山頂に着く。 溶岩ドームを巻いて上がると水蒸気が噴出していて、かなり硫黄の臭いが強く、吹き出し口は硫黄だろうか黄色くなっている。少し段差のある岩をよじ登れば山頂だ。 |
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焼岳へ |
焼岳の岩峰 |
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霧に包まれた焼岳山頂 |
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焼岳へ |
焼岳山頂はこの溶岩ドーム上だ |
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焼岳(南峰)は、標高2455mで二等三角点になっている。昭和37年大爆発して以来、頂上から半径1km立入禁止になっていた。しかし火山活動が落ち着いてきたことから事実上規制緩和されているが今日のような天気で何も見えないところへ危険を冒すことはないだろう。そんな訳で焼岳が現在登頂できるのは北峰で標高点がないがほぼ南峰と同じぐらいの標高だろう。 焼岳山頂は、濃い霧でなのも見えない状況だ。すぐ横の溶岩ドームが見える程度で南峰や火口湖の正賀池など全く見えない。山頂に立つのはこれで3度目だが3回とも全く同じで霧の中の焼岳山頂だ。お腹がすいたので朝食のおにぎりの残りを頂いて空腹を癒やした。 |
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水蒸気が音を立てて噴出している |
焼岳 山頂(標高2455m) |
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山頂の景色は楽しめず残念ながら往路を戻った。途中雨が降ってきて雨具をつけたがそのうちに小康状態になった。焼岳小屋に立寄ってコーヒーを頂いた。昨日この小屋でお世話になる予定だったが豪雨で中止したと話したら、同じように予約のキャンセルがあったそうだ。 | ||||
焼岳から下山 |
焼岳から下山 |
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焼岳から下山 |
焼岳の岩峰 |
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焼岳から下山 |
焼岳から下山 |
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焼岳小屋に下山 |
上高地を望む |
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焼岳小屋をあとにあの長い長いハシゴを下る頃には良い天気になってきた。ハシゴや岩に掛かった橋を渡りながら無事登山口に下山した。 | ||||
垂直のハシゴを下る |
垂直のハシゴを振り返る |
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大正池を望む |
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ハシゴを下る |
簡易橋を下る |
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霞沢岳の山頂は見えない |
登山口へ |
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林が美しい |
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焼岳登山口に下山 |
焼岳 田代橋より |
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登山口に下りるとかんかん照りで夏の日差しが射していた。残念ながら山の上には雲がかかっていて霞沢岳、焼岳、穂高の山々の頂は見られなかった。 上高地バスターミナルに13時45分ごろ到着。ちょうど時間を合わせたようにMRCのメンバーがバスを降りてきたところだった。彼らは今日朝大阪を出発して上高地に入りアルプス例会が始まり、良い具合に合流できた。 焼岳は、前述のように山頂の景色を全く見ることができなかったのでまた機会があれば登ってみたいと思う。 |
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岳沢・明神岳 |
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岳沢・前穂高岳 |
上高地バスターミナルに下山 |
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コース 明神館(4:45)〜河童橋(5:24)〜田代橋(6:00)〜西穂高岳登山口(6:01)〜焼岳登山口(6:14)〜 長ハシゴ(8:00)〜焼岳小屋(8:25)〜展望台(8:39/食/8:53)〜焼岳(10:00/食/10:17)〜 焼岳小屋(11:19/11:33)〜焼岳登山口(13:05)〜田代橋(13:24)〜 上高地BS(13:43/MRCに合流/14:00)〜明神(15:04) 明神館 (泊) 天 候 曇り 参加者 1名 実施日 2013.08.02 |
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