涸沢の雪渓を登る
MRCアルプス例会
北穂高岳 標高3106m vol.1
上高地〜明神〜涸沢 vol.1
涸沢〜北穂高岳〜涸沢〜横尾〜上高地 vol.2
 
 8月2日から8月5日、MRCアルプス例会で北穂高岳に登った。第1日目8月2日は、移動日で大阪を朝発って上高地へ、そして明神までのコースだ。私は、上高地で合流しMRCアルプス例会に参加した。

 一行は13時40分ごろ上高地バスターミナルに到着した。到着後準備を整えて14時明神に向けて歩き始める。

 河童橋に到着、今日は穂高の山々が見えて河童橋も加わり素晴らしい景色になっている。西穂高岳、奥穂高岳、吊尾根と岳沢、前穂高岳、明神岳そして河童橋だ。河童橋で少し時間をとって明神へと歩いた。

上高地に到着

明神へ出発

河童橋

焼岳 河童橋より

河童橋

明神へ

明神2260峰・明神岳最南峰

明神館に到着

明神岳
 明神館に15時到着、到着後は大阪からの疲れをお風呂に入って癒やしたり、穂高神社へお参り、明神池拝観などでくつろいだ。

 夕食時には、支配人より穂高神社、穂高岳、明神岳などこの地のお話を頂いた。明神岳へ元々穂高岳と呼ばれていて、穂高見の命から明神岳(穂高大明神)と呼ばれるようになった。従って穂高岳はここを中心に前穂高岳、西穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳となっているのだそうだ。明日は、5時に起きて朝焼けの明神岳を楽しもう。


 第2日目8月3日、朝焼けの明神岳を見ようとみんな5時前にはテラスから明神岳を眺めだしていた。4時55分明神岳の主峰が赤く染まり始めた。主峰、第四峰、第五峰と赤く染まり、続いて旭日を浴びて輝いて見えたり、雲の羽衣をまとったり、雲に隠れたり大忙しの明神岳。そんな明神岳を見て山から偉大さ、強さ、優しさ、美しさなど心に残った。

明神岳 最南峰(第五峰)・第四峰・主峰・主峰東稜

明神岳

明神岳

明神岳
 朝食を済ませ、広場で準備体操をして、さっそく涸沢へと出発した。今日も良い天気のようだ。明神から徳沢へ約1時間歩いた。途中、明神岳が展望できる場所では雄姿を眺めた。

明神館前で準備体操

徳沢へ

明神岳

徳沢へ

明神岳・前穂高岳・・・
 徳沢に到着、緑の芝生に色とりどりのテントが高原の避暑地として趣がある。氷壁の宿徳沢園は、井上靖の「氷壁」に登場する山の宿だ。キャンプ場から穂高の山々を望むことができる。

 徳沢で少し休憩して横尾へと向かう。横尾への道すがら穂高の山を眺めながら快適に歩いた。横尾に近づくと屏風岩も大きく見えるようになってきた。

徳沢

前穂高岳・・・

横尾へ

前穂高岳・・・

前穂高岳・・・屏風ノ頭
 横尾に到着、横尾山荘前は多くの登山者でいっぱいだ。ここで行き先が、槍ヶ岳と涸沢に分かれる、ほぼ2分されるのだろうか。我々は、涸沢へ横尾大橋を渡って山道に入って行った。

横尾に到着

横尾山荘

横尾大橋を出発

涸沢へ

屏風岩

涸沢へ
 横尾谷に沿って屏風岩を半時計方向に巻くように緩やかな道を登って行く。約1時間で本谷橋に到着した。横尾からここまで2.8kmを1時間で登ってきたが、ここから涸沢まであと2.4kmだ。ここから登りが急になるので倍の時間の2時間、頑張らなければならない。

 右岸の河原でおにぎりお弁当を頂いて腹ごしらえをした。沢は気持ち良さそうに水が流れているが飲用に適さないようだ。右岸の屏風岩から流れ出てる水は飲めそうな感じだ。あと2時間の登りに備えてゆっくり体を休めた。

本谷橋到着

本谷橋

本谷橋
 本谷橋を出発、ここから今日の登りの一番だ。また涸沢は残雪が多くアイゼンが必要との情報があり、これから2時間がいい想い出になりそうだ。

 石を積んだような道、急登を上がって行く。いつまでも同じような感じの登りが延々続いている。約30分頑張ったところで小休止をとった。

 また同じようにひたすら登る、本谷橋から45分ほどの登ると、涸沢が見えてきた。しばらく登って再び小休止をとった。

 13時、本谷橋から1時間30分前方が開け雪渓に近づいてきた。13時5分、雪渓の下端に足を踏み入れた。久しぶりの雪の間隔を味わった。

涸沢へ

涸沢へ

涸沢へ

涸沢へ

涸沢

涸沢へ
 2008年に来た時には涸沢ヒュッテの直ぐ下に少し雪渓があった程度だったが、今回は相当あるようだ。雪渓の下端は標高約2150mで涸沢ヒュッテが標高約2300mだから標高差150m、距離にして約500mだ。途中で岩が露出して2つの雪渓に分かれているがなかなか大きな雪渓だ。聞くところによると今年は雨が少なかったので雪は解けなかった、こんなに暑いのにという話もあるが太陽は雪面で反射してなかなか解けないそうだ。

 アイゼンだが初心者でなければ装着の必要がなく、蹴りこんで歩けば問題なく歩けた。思わず真夏の雪のプレゼントでみんな大喜びだ。この雪渓歩きが今日一番の想い出になったのではなかろうか。

雪渓を登る

雪渓を登る

雪渓を登る

雪渓を登る

雪渓を登る

雪渓を登る
 本谷橋から2時間、13時30分に涸沢ヒュッテに無事到着した。受付を済ませ別館に落ち着いたあと、テラスに出て穂高の山々を眺めながらビールで乾杯した。

雪渓を登る

涸沢ヒュッテに到着

涸沢ヒュッテ・屏風の頭

涸沢の展望

涸沢の展望

涸沢ヒュッテで歓談

涸沢ヒュッテで歓談
 夕暮れの景色も素晴らしく涸沢カールの美しさ夕日の前穂高岳、前穂高岳とうろこ雲など興味が多い。

 涸沢ヒュッテは、超満員で布団1枚に、頭と足を交互にしての宿泊だ。この時期でこんなに混んでいるが紅葉のシーズンだとどうなるのであろうか。今回行った徳本峠小屋とは雲泥の差だ。誰も彼もが行きだすとこんなに混雑した山になってしまうのだ。富士山が世界遺産に登録されもっと酷い状態になっているのだろうが、限界を過ぎるとこの素晴らしい大自然がなくなってくるのではなかろうか。

 明朝の涸沢カールのモルゲンロートが楽しみだ。就寝。

涸沢

北穂高岳

前穂高岳・涸沢

前穂高岳に夕日が

北穂高岳

前穂高岳・涸沢カール・涸沢岳

前穂高岳・涸沢カール・涸沢岳
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コース
8/2
 交野市(8:00)=[バス]=ひるがのSA=上高地バスターミナル(13:40)
上高地バスターミナル(14:00)〜明神(15:04) 明神館 (泊) 
8/3
 明神館(7:36)〜徳沢(8:25/8:40)〜横尾(9:42/9:59)〜本谷橋(11:05/昼食/11:27)〜
涸沢 涸沢ヒュッテ(13:36) (泊)
8/4
 涸沢ヒュッテ(5:30)〜北穂分岐(8:46)〜北穂高岳(8:56/9:30)〜
涸沢ヒュッテ(12:33/昼食/13:18)〜本谷橋(14:59/15:10)〜横尾 横尾山荘(16:10) (泊)
8/5
 横尾山荘(7:00)〜徳沢(8:04/8:15)〜明神(9:05/9:20)〜
上高地バスターミナル(11:10/11:45)=[バス]=
平湯温泉・ひらゆの森(12:04/入浴・昼食/13:00)=交野市=枚方(19:00)

天 候  8/2 曇り 8/3 晴れ 8/4 曇りのち雨のち曇り 8/5 雨のち曇り 
参加者 15名 
実施日 2013.08.02-08.05