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牛廻山 山頂 |
近畿百名山
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牛 廻 山 標高1207m 大 峠 山 標高1212m |
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アリの越〜登山口〜牛廻山〜大峠山〜ミノ又山〜大クボ山〜龍神(寺垣内) |
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2月22日、23日で和歌山の白馬山、東谷山と奈良と和歌山県境の牛廻山に登った。
2月23日の第2日目は、牛廻山(うしまわしやま)登山で近畿百名山だ。昨夜の雨もやんでなんとか良い天気になりそうだ。 |
龍神温泉 季楽里 龍神 |
龍神温泉 季楽里 龍神 |
季楽里を8時にバスで出発、国道425号線を蟻ノ越、牛廻越へと細い道をくねくねと登って行く。カーブには何ヶ所も「転落死亡事故」の看板が建てられている。昨夜の雨の被害が早速でてきた。落石が進路を阻む、運転手さんや添乗員が一々降りて落石を除去して進んだ。一番ひどい落石場所ではみんなバスを降りて落石を除去した。あとで運転手から聞いた話しだと落石は7箇所、下り時にも何ヶ所か落石していたそうだ。
国道425号は、尾鷲市と御坊市をつなぐ国道で「日本三大酷道」で「死にGO(425)」とか。 |
昨夜の大雨の落石除去、バスのつゆはらい |
蟻ノ越/牛廻越 和歌山県・奈良県の県境 国道425号 |
蟻ノ越に到着、奈良県と和歌山県の県境だ。地図によれば奈良県側では蟻ノ越、和歌山県側では牛廻越と記載されていたり、単に牛廻越だけ記載されてのもある。
これから登る牛廻山の山名は、牛廻からきているという。昔、海の幸、山の幸をそれぞれ双方の集落から牛で引いて峠まで運び、商いをして、牛を廻して戻っていった。そんなところから牛廻山と呼ばれるようになったらしい。 |
蟻ノ越/牛廻越(標高810m) |
蟻ノ越/牛廻越を出発 |
蟻ノ越から林道を登り始めるが、落石が至るところに発生している。広い立派な林道だが途中数ヶ所道が寸断されるくらい崖崩れになっていて谷底まで落ち込んでいる。しばらく歩いてS字カーブで衣服調整の小休止をとった。
さらに林道を登って行く、霧が少し濃くなってきた。気温が上がってきて天気が良くなるのであろうか。林道の両側が崩れ落ち平均台のようにやせ細った林道を渡りしばらくすると登山口に着いた。 |
林道は落石いっぱい |
広い林道も大崩れ |
眼下に雲海が見える |
ヘアーピンカーブで衣服調整・小休止 |
登山口へ |
登山口へ |
林道右横から尾根が始まっていてそこから取付くらしい。急斜面をよじ登ると尾根になるがあまり踏み跡がない。急な尾根を少し登ると登山道に出た。どうも林道をもう少し上がったところに新しい登山口がありそうな感じだ。 |
登山口に着いた(標高1000m) |
登山口から尾根へ取付く |
尾根へのよじ登り |
登山道に出た |
しっかりした登山道に出たので安心して前進する。霧ではっきりしないが前方の上がP1177のようでこれを巻いて登っていく。 |
牛廻山へ |
P1177を巻き終えて(標高1140m) |
P1177を巻き終えると広々した尾根になる。今まで蟻ノ越から南方向へ上ってきたがここから西方向へ進むと牛廻山の山頂方向で標高差50mほどの登りだ。
広い緩やかな尾根を快適に、苔むした切り株や縞模様の残雪を楽しんで登る。 |
牛廻山へ |
牛廻山へ |
牛廻山へもうすぐ山頂だ |
牛廻山山頂に到着 |
牛廻山は、標高1207mで二等三角点になっている。展望は木々の間からありそうな雰囲気だが今日は霧で全く望めない。余談だが広い尾根で山頂の直ぐ下に巻き道があり山頂を踏まないで通過してしまう人もいるそうだ。 |
牛廻山 山頂 |
牛廻山 山頂にて |
牛廻山 山頂 |
牛廻山 山頂(標高1207m) |
牛廻山 山頂 |
牛廻山をあとに |
牛廻山山頂を振り返る (左下は巻き道、右上が山頂) |
牛廻山山頂をあとに大峠山へと向かった。西方向に続く尾根を楽しみながら進んで行く。左側が広葉樹林で、右側は植林帯になっている。植林された木々の間に霧が立ちこめ幻想的な雰囲気をかもしだしていた。苔むした岩の庭園のようなところを過ぎ、アセビのピークをかき分けて進む。 |
大峠山へ |
大峠山へ |
大峠山へ |
大峠山へ(標高1170m) |
この辺りから北西方向が大峠山だ。P1178辺りを万人岡と言うらしいが広い尾根だ。大峠山山頂への登りになりうしろを振り返ると歩いてきた尾根の向うに牛廻山の山頂が見える。
進む先には「へ」の字になった大峠山山頂が見える。山頂に着いて分かったのだが山頂の右側が植林対のためだった。左手には果無山脈の山並が連なっているがはっきりは見えない。 |
大峠山(左) P1178辺り |
大峠山へ |
振り返ると牛廻山が見える |
大峠山(正面)へ |
果無山脈方向の眺め |
大峠山 山頂はすぐそこだ |
大峠山山頂、標高1212mに到着、標高は牛廻山とほぼ同じで5m高い。山頂と入っても何もない、わずか山頂付近の植林が伐採されている程度だ。展望は望めなかったが取り合えず昼食にした。 |
大峠山 山頂(標高1212m) |
大峠山をあとに |
昼食後は、龍神まで尾根の下りだ。途中、ミノ又山、大クボ山など小さなピークを越えて下って行く。
大峠山からの下りは鹿避けネットに沿って下って行く。いきなり鹿がネットに引っ掛っていた。暴れてネットに絡んでいくばかりで助けられなかった。
振り返ると尾根の向うに牛廻山が見えていた。ここからは見えないだろうと話していたが山頂が少し見えていたのだ。ネットに沿っての下りは南西、どちらかと言うと南側へと下る感じだ。大峠山の西側はかなり切り立っていて尾根が南へ落ちている。 |
鹿避けネット沿いに下る 途中鹿がネットにかかっていた |
鹿避けネット沿いに下る |
牛廻山 大峠山より |
大峠に下山 |
ミノ又山へ |
アセビの木の間の急斜面を降り切ると広い巻き道に合流する。このあたりが大峠らしい。少し進んで振り返ると木々の間から大峠山が見える。 |
大峠山を樹林越しに振り返る |
ミノ又山へ 取付きが見当たらなく巻き道を進む |
広い道をどんどん進んでいくが、ミノ又山への取付きが分からない。次第にミノ又山を巻いて進んでいるのが実感できる。やがて巻き終えたところで標識が建っていて巻いてきた道の上がミノ又山だと確認できた。
ミノ又山は、標高1097mで三等三角点になっている。通り越してしまったので登り返すには標高差90m程になる。山頂には三角点はあるが展望は望めないと言う情報もあり、残念ながらあきらめた。 |
尾根道の標識が 残念、ミノ又山山頂は踏めず |
ミノ又山山頂は踏めず残念だった |
植林帯を大クボ山へとひたすら歩いた。こんもりしたピークを巻いて広い道を進んでいたが一人が上がってみると言って立ち寄ってみるとそこは、大クボ山の山頂だった。広い巻き道の登山道が続いているので地図と睨めっこしていても見逃しそうな山だ。 |
大クボ山へ |
大クボ山へ |
大クボ山 山頂(標高905m) |
小又川・龍神寺垣内へ |
大クボ山を過ぎると登山道と林道が混在してきた。一つ目はほぼ見える範囲で林道を下った。二つ目は、登山道が急斜面なのでくの字に巻いた林道を下ったが登山道に合流した。
三つ目の林道、直進か林道を下るかの分かれ目だ。地図を見ている人もいたがリーダーは右の林道を下って行ったのであとに続いた。 |
小又川・龍神寺垣内へ |
間違えて林道を下る(標高715m) |
林道を、どんどん下って行った。分岐から約15分下ったところで植林帯から抜け出し。崩壊した斜面に出た。斜面は尾根あたりから標高差200m以上と思われる土砂崩れで、土石流がデルタ状に広がっていた。
10分ほど脱出できそうなところを探したが見当たらなく、分岐まで標高差約250mを登り返した。今日一番の登りになった。 |
林道を下る |
林道を下る |
林道を下る |
山は土石流で大崩壊 |
山は土石流で大崩壊 |
山は土石流で大崩壊下り切れず分岐まで戻る(標高470m) |
分岐に戻り、登山道を前進した。小又川の標識も出てきてやれやれだ。まだかなりの距離があるがみんな黙々と歩いた。分岐から標高500mまでは巻き道で早足、そこからは標高差50m余りの急斜面を下れば下山。鹿避けネットの扉から寺垣内の集落に入り、五味垣内橋を渡りバスに到着、全員無事下山した。 |
登山道に戻って小又川へ |
小又川へ |
小又川・龍神寺垣内に下山 |
全員無事でバスに戻る(標高435m) |
約1時間のロスタイムになったがそろって龍神温泉季楽里へ戻りゆっくり温泉に浸かり帰途についた。
お世話頂いたリーダーさんありがとうございました。いろいろハプニングもありましたが参加者のみなさんと楽しい山旅にすることができました。ありがとうございました。 |
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牛廻山
標高:1207m
基準点名:上湯川
等級種別:二等三角点
標高:1206.9m 所在:奈良県十津川村
地図:重里
牛廻山 山頂 |
牛廻山 二等三角点 1206.9m 2015.02.23 |
大峠山
標高:1212m
所在:奈良県十津川村
地図:龍神
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大峠山 山頂 1212m 2015.02.23 |
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コース 2/22
梅田(8:20)=[バス]=有田IC=道の駅しらまの里(9:43)=[白馬林道]=
白馬山登山口(南西)=白馬登山口(東)=久保の峠=東谷山登山口=
東谷山山頂直下林道(10:36)〜東谷山(10:44/10:48)〜林道登山口(10:55)=
白馬登山口(東)(11:04/11:16)〜分岐(11:40)〜白馬山(11:46/11:50)〜
白馬登山口(東)(12:15/12:19)=白馬山登山口(南西)(12:26)=
道の駅しらまの里(12:42/13:02)=道の駅日高川龍遊(13:43/14:03)=
龍神温泉季楽里(14:36) (泊)
2/23
季楽里(7:58)=[バス]=アリの越(9:13/9:21)〜S字カーブ(9:37/9:40)〜
林道終点登山口(9:50)〜牛廻山(10:26/10:38)〜大峠山(11:14/昼食/11:34)〜
大峠(11:50)〜ミノ又山〜大クボ山(12:41/12:53)〜旧道分岐1(13:05)〜
旧道分岐2(13:10)〜[林道〜沢崩れ通行不能標高470m(13:36)〜ひき返し]〜
旧道分岐2(14:08/14:10)〜龍神寺垣内・五味垣内橋(14:50/14:53)=
龍神温泉季楽里温泉(15:00/入浴/15:48)=有田IC(17:00)=
紀ノ川SA(17:20/17:33)=梅田(18:30)
天 候 2/22 霧雨 2/23 曇り時々晴れ
参加者 10名
実施日 2015.02.22-02.23
ツアー 毎日新聞旅行 fukushima
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