九重 黒岳 主峰の高塚山山頂
九州百名山
九重連山 黒  岳 (高塚山) 標高1587m
男池登山口〜ソババッケ〜奥ゼリ〜風穴〜高塚山〜天狗岩 (往復ルート)
 3月7日、九重連山の黒岳に登った。3月6日夕方大阪南港を出発、7日登山をして夕方別府港からフェリーで翌朝3月8日に帰阪した。

 別府港に7時45分に入港、ここからバスで九重へ向かう。今日は前日までの天気予報では雨が降る予報だった。当日別府港で聞いた天気予報では降水確率30%と少し期待ができそうだ。

 やまなみハイウエーで朝日台辺りから九重山並が展望できるのだが今日はグレーのカーテンがかかっていて全く見えない。

 男池(おいけ)登山口の駐車場に到着、広い広い駐車場は空き空きで1台も駐車していなく、九重の山は貸しきり状態だ。

料金所(清掃協力金100円)(標高860m)

男池へ
 登山口に、男池清掃員詰所・料金所があり、おばさんが歓迎、清掃協力金100円を支払って入場。橋を渡ると舞台のようになったところがありその下に男池がある。

 男池は、黒岳から1日2万トン湧き出ると言われる湧水で、日本名水百選などになっているそうだ。男池から先に進むと大きな古木が大きな岩に馬乗りになってそびえている。しばらく散策路だが次第に登山道へと変わっていく。

男池

男池(標高860m)

古木を見上げながら進む

かくし水へ

かくし水へ

牧場のゲート(標高950m)
 苔の庭を散策するような感じで緩やかな登りを楽しむ。約25分ほどで有刺鉄線のゲートがあり、これより先は牛の放牧中の看板がたっている。ゲートを入ると直ぐかくし水になる。

 かくし水も黒岳から湧き出る水で、冷たくて美味しい。ここで小休止をとる。かくし水からしばらく登ると次第に急登になってくる。苔むした巨木や巨木の奇樹、根っ子道など自然が一杯だ。次第に霧も濃くなってきて先が見えなくなってきた。

かくし水(標高950m)

ソババッケへ

ソババッケへ

奇樹

ソババッケへ

ソババッケへ
 かくし水から約30分でソババッケに到着。ソババッケは、九州では山の中をソバ、急斜面をバッケというのだそうだが、どこかで聞いた話しだと、湿地に溜まった水がそばからなくなることからだとか。以前に来たときは所々に水が溜まっていて丸太の上を歩いたような気がする。今回は、水が全くなく丸太は腰掛のようになっていた。

ソババッケ(標高1100m)

ソババッケ
 ソババッケで小休止をとり先へ進む。ここまでは黒岳の周囲を巻くように登ってきたが、ここからは大船山との沢に沿って登って行く感じだ。ソババッケから右へ道をとると平治岳(ひいじだけ)の大戸越(うとんこし)へと続いている。

 ごま塩を巻いたような残雪が次第に白く大きくなりやがて、足元は氷結してきた。大きな岩の間の氷結に気をつけながら登っていった。

奥ゼリへ

奥ゼリへ

奥ゼリへ

奥ゼリへ

奥ゼリへ

奥ゼリ(標高1250m)を通過
 奥ゼリをソババッケから約40分で通過、奥ゼリの分岐からも大戸越へ続いている。さらに進むと岩が多くなり、やがて風穴だ。風穴から山頂への急登に備えて、風穴の手前の広いところで小休止にする。この辺りに風穴が沢山あっても不思議ではなさそうだ。

風穴へ

風穴へ

風穴へ

風穴(標高1250m)
 風穴には帰路立ち寄ることにして高塚山への急登を登りはじめた。風穴から山頂まで約1時間、かなり厳しい急登、急登が続く。落石しそうな斜面も多くあり、十分注意しながらの登りだ。登りながら帰りを考えると落石がもっとも危険と思われるような斜面だ。

 急斜面の道は、ザレバ、石ころ、岩そして雪、氷結いろんな場面を登り切る。ツクシシャクナゲがたくさん見られ開花時期にはすばらしい花が見られそうだ。天狗岩の分岐まで登るとやや尾根の緩やかな道になる。山頂付近で振り返ると天狗岩が瞬間の濃霧の切れ間から見ることができた。

高塚山へ

高塚山へ

高塚山へ

高塚山へ

高塚山へ

高塚山へ

高塚山へ

高塚山へ

高塚山へ山頂は直ぐそこだ

振り返ると天狗岩が霧の向うに一瞬見えた
 高塚山は、標高1587mで山頂はツツジがたくさんあり、これも開花時期には素晴らしいだろう。山頂に1時前に到着遅い昼食にした。残念ながら濃霧で景色は全く望めない。雨も覚悟しての登山だったがこの程度で良かったとも思える。

高塚山 山頂(標高1587m)

高塚山 山頂にて
 山頂での展望が楽しめないので昼食後直ぐ下山を開始した。分岐まで下り、さらに下って天狗岩へ登り返す。天狗岩への尾根は残雪が多く登り返しを始めると岩が氷結してアイスバーンになっていてあと少しのところでギブアップ、残念ながらリタイヤだ。

高塚山をあとに

天狗分れ(標高1520m)
 天狗分れまで戻り往路を下った。風穴までの急斜面は落石を起こさないよう細心の注意をしながら下った。先ずは事故もなく風穴に下り着いた。

天狗岩へ

天狗岩が微かに見える(標高1520m)

天狗岩へ この先凍結でリタイヤ

下山開始

風穴へ

風穴へ

風穴へ

風穴へ
 風穴は、横穴から入り奥で縦横になっているのかと思っていたらこの風穴は、竪穴から入る風穴だ。風穴の周りが氷結していてあまり近づくと危険なので少し遠巻きにして眺めてみた。穴から下に降りると横につながっているようだ。氷結していなかったら入ってみたかったが今回は見送った。

 そばにあった竹田市の説明板によると、天然の氷穴を探そうと11年ものあいだ「くじゅう連山」をくまなく歩き続け、明治37年に発見したもの。天然の冷蔵庫ともいえるこの風穴で蚕種を貯蔵、白然孵化を抑制しながら時期を問わず飼育する目的で利用されたもの。秋から梅雨前までの期間には氷や標柱を見ることができそうだ。

風穴(標高1250m)

風穴

男池へ

男池へ
 風穴をあとに登山口へとひたすら下った。とは言っても岩がごろごろ、残雪、氷結ありで注意しながらの下りだ。風穴から途中で休憩を入れてソババッケまで約1時間10分と登りと同じ時間がかかった。

男池へ

男池へ

苔と落葉

男池へ

まるで森のマリモ

ソババッケ(標高1100m)
 ソババッケの縁に登り返し、ここからまた下りが延々続く。苔むした樹林帯を快適に下る下る。かくし水を過ぎ男池に下山。男池の湧水を飲んだり、ペットボトルに詰め込んだりして男池をあとにし、駐車場に全員無事下山した。

ソババッケから男池へ

男池へ

奇樹

男池へ

かくし水まで下山(標高950m)

男池へ

男池登山口に下山(標高860m)

男池駐車場に到着
 靴底の泥を落とし、バスに乗り別府港へと引き返した。別府港からフェリーに乗り込んだ。早速ビールで乾杯、夕食をとりながら想い出を重ね楽しく過ごした。そして朝までゆったり船旅をした。

 お世話頂いたリーダーさんありがとうございました。楽しく演出してくださった参加者のみなさん、楽しい山旅をありがとうございました。
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九重 黒岳(高塚山)
標高:1587m

基準点名:なし
所在:大分県竹田市九重町
地図:大船山










黒岳(高塚山) 山頂 1587m 2015.03.07

コース
3/6
 大阪南港コスモフェリーターミナル(19:55)=[フェリーさんふらわあ]=  (船中泊)
3/7
 別府港(7:55/8:03)=[バス]=男池登山口(9:18/9:30)〜男池(9:34)〜
かくし水(9:58/10:05)〜ソババッケ(10:33/10:38)〜奥ゼリ(11:16)〜(11:42/11:47)〜
風穴(11:50)〜天狗岩分岐(12:32)〜高塚山(12:48/13:12)〜天狗岩(13:34)〜
分岐(13:53)〜風穴(14:30)〜(14:51/14:56)〜奥ゼリ(15:02)〜
ソババッケ(15:41/15:46)〜かくし水(16:11)〜男池(16:36/16:39)〜
男池登山口(16:42/16:53)===別府港(18:18/19:35)
=[フェリーさんふらわあ]=  (船中泊)
3/8
 大阪南港コスモフェリーターミナル(7:35)

天 候  3/7 曇り(濃霧)
参加者 11名
実施日 2015.03.06-03.08
ツアー 毎日新聞旅行 kawamura