蠑螺ヶ岳 山頂 
友歩会 定例会
蠑 螺 ヶ 岳 標高685m
 3月21日、友歩会定例会で蠑螺ヶ岳から西方ヶ岳の縦走に出かけた。思わぬ残雪で残念ながら蠑螺ヶ岳でリタイヤする結果となった。

 大阪7時45分発の新快速敦賀行きで出発した。大津を過ぎしばらく進むと比良の山々がまだ沢山の雪を頂いている。蛇谷ヶ峰もそしてマキノの大谷山から赤坂山の山並みも雪山だ。長いトンネルを抜け敦賀に近づくと左手に雪を頂いた冬の野坂岳見えてくる。敦賀半島は海の傍だから雪はそんなにないだろうと思いながら敦賀駅に着いた。

 敦賀駅からタクシーに乗り蠑螺ヶ岳登山口のある浦底に向かった。気比の松原を過ぎる頃からちらほら西方ヶ岳が見えてきた。尾根にはかなり雪が残っているようで縦走できるかどうか怪しくなってきた。

西方ヶ岳 車窓より

蠑螺ヶ岳登山道(標高20m)
 原子力発電所の寮の近くでタクシーを降りここから登りはじめた。広い林道を少し登ると左上に蠑螺ヶ岳の山並みが見えてきた。蠑螺ヶ岳山頂と手前のピークにはかなりの残雪がありそうだ。

 林道脇に蠑螺ヶ岳登山口があり山道へと入って行く。しばらくは緩やかな道を進む、途中に小さな沢がある。標高150mあたりから急登になり土嚢を積んだ階段道もでてくる。標高240mまで登ると木々が切り開かれた展望所に出る。

蠑螺ヶ岳(左)の連山

蠑螺ヶ岳登山口(標高60m)

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ
 展望所からは、このコースの見どころである水島が見える。霞か、黄砂かPM2.5のためか鮮明に見えないのが少し残念だ。敦賀湾の向こうには雪を頂いた白山方向の山々が薄っすらと見える。登山口から0.5km登ってきてここから山頂まで2.5kmとまだまだだ。

展望所 登山口から0.5km地点(標高240m)

水島
 展望所を過ぎると、山頂まで主尾根に沿って登り、次第に急登になって来る。所々に大きな岩が点在しているがそれらに名前をつけていったら面白そうだ。夏に登った時は、木々の葉っぱで視界がほとんどなかったが、まだ冬枯れの様相をしているので時々遠くの景色も目に入って楽しい。それにしても岩が沢山ある。

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ
 標高480m辺りで所々に残雪が見られるようになってきた。長命水まで200m、山頂まで1.5kmの地点だ。
長命水に到着、水場は斜面の下の沢にあるのだが雪の斜面は誰も踏んでいないので行くのをやめたが清らかな水が沢を流れていた。一休みしていると追い越してきた夫婦の方が追い越して行った。

蠑螺ヶ岳へ

長命水(山頂へ1.3km・浦底へ1.7km 標高520m)

蠑螺ヶ岳へあと1.3kmだ

残雪の斜面を登り始める(標高570m)
 長命水から少し急な道を登ると一面残雪の平らなところに出る。背の低い雑木が沢山茂っていて登山道が全く分からない。積雪があるから冬道を行けばいいわけだがマーキングがほとんどなく前進が難しい様相だ。

 しかしラッキーなことに長命水で追い越していった夫婦がトレースして行っているのでそれに従って登って行った。標高560mあたりから600mあたりが尾根が広く迷いやすかったがその後は尾根が細くなって比較的スムーズに進めた。

蠑螺ヶ岳へ広い尾根を登る

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳(左奥)(標高630mピークより)

蠑螺ヶ岳へ(標高630mピークを越える)

蠑螺ヶ岳へ(鞍部から登り返す)

一枚岩展望所(標高660m)
 標高630mの小ピークまで登ると、正面に蠑螺ヶ岳の山頂と続く尾根が見えてきた。そのピークを越え鞍部から登り返すとまた岩のピークに到着する。雪だまりの中に一枚岩展望所と記されていて三畳ほどの大きな岩があった。

 その一枚岩からの展望は素晴らしい。越えてきた尾根のピーク、眼下に水島、敦賀湾、遠くに白山方向の雪を頂いた山々、そしてこれから登る蠑螺ヶ岳に続く尾根が素晴らしい。ここで景色を楽しみながら昼食にした。先発の夫婦は、蠑螺ヶ岳の一つ手前のピークからこちらへ戻ってきているのが見える。蠑螺ヶ岳山頂へは無理なのだろうか。

 食事が終わった頃、夫婦が戻ってきた。山頂は難しいのかと聞いたが蠑螺ヶ岳の山頂に行ってきたと言うことだ。山頂だと信じたのだろう。そして西方ヶ岳へは雪が深く行かない方がいいだろうと言う事だった。

一枚岩展望所 この岩で昼食(標高660m)

水島 一枚岩より

蠑螺ヶ岳 一枚岩より

越えてきたピーク 一枚岩より

蠑螺ヶ岳 一枚岩より

越えてきたピークと眼下の水島 一枚岩より

次のピーク 一枚岩より

ピークの大岩
 一枚岩をあとに前方に見えていた大きな岩を越えて進む、ここまでピークには必ずと言っていいぐらい大岩があった。蠑螺ヶ岳の山頂にはどんな大岩があるのか楽しみだ。

 ピークの大岩を越えて一旦鞍部まで下り登り返すと、先ほどの夫婦が行ったピークに到着する。ピークは雑木が一杯でとても山頂とは思えない。前進しようと思ったがここから先は夫婦のつけたトレースはない。ピーク越えは無理なようなので少し戻りピークを巻くようにして前進した。

 ここから山頂までラッセルしながら前進する。深い残雪があるものの春がそこまで来ていて雪が解け始め雪の下が空洞になっているところがあちこちにある。時々股下まで足がはまってしまうがなんとか前進して行く。山頂手前の最後のピークも岩のピークだ。また下って登り返すと山頂だ。

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ

蠑螺ヶ岳へ

最後のピーク

最後のピークの大岩と蠑螺ヶ岳

蠑螺ヶ岳へ
 山頂に着くと、予想通り大きな岩が横たわっていた。しかもその大岩がサザエの貝に似ているので大喜びした。山名の由来はよく分からないが勝手な想像ができそうだ。

 蠑螺ヶ岳は、標高685mで三等三角点になっていて360度の大展望の山だ。西方ヶ岳と共に花崗岩でできていて、風化しあちこちに岩が露出している。敦賀湾側は切り立っていて実際の標高より高く感じられアルペン的に見える。

 眼下には敦賀湾に浮ぶ水島、、遠くに白山方向の雪を頂いた山々、そして西方ヶ岳への尾根が続いている。

 しばらく山頂の景色を楽しんだ。西方ヶ岳へは、通常歩行ができなくラッセルをして進むと日没になることが予想されるためここで前進を断念し、往路を引き返すことにした。

蠑螺ヶ岳山頂に到着

蠑螺ヶ岳 山頂(標高685m)

蠑螺ヶ岳 山頂にて

蠑螺ヶ岳 山頂にて

蠑螺ヶ岳 三等三角点

蠑螺ヶ岳 三等三角点(標高685.2m)

西方ヶ岳 蠑螺ヶ岳山頂より

水島 蠑螺ヶ岳山頂より

西方ヶ岳 蠑螺ヶ岳山頂より

銀の高嶺が遠くに見える
 下山は、トレースがあるので楽しく雪を楽しみながら下った。それにしても誰も歩いていない雪面を方向を決めながら前進するラッセルは大変だ。今回は約半分、夫婦がラッセルしてくれたので随分助かった。

 長命水で小休止をとり、展望所まで下った。ここでタクシーを呼んで浦底へ下った。浦底に着くころタクシーも着ていて待つことなく敦賀駅に戻った。駅前で美味しい魚を頂きながらビールで乾杯。お疲れ様でした。

蠑螺ヶ岳山頂より下山かいし

大岩のピーク

ピークの大岩

浦底へ

浦底へ

浦底へ

浦底へ

帰路の展望所から眺める水島

浦底へ

浦底の登山口の無事下山
 今回も蠑螺ヶ岳にやっと登れただけで西方ヶ岳への縦走はできなかった。実は、過去に2回トライして今回は3回目だった。1回目は雨で中止、2回目は昨年真夏の18切符でトライしたが、当日敦賀市の最高気温が37度3分となり、蠑螺ヶ岳の長命水辺りで熱中症寸前になり遭えなくギブアップした。今度来るときは完全縦走したいものだ。
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蠑螺ヶ岳

基準点名:螺ヶ岳
等級種別:三等三角点
標高:685.2m
所在:福井県敦賀市
地図:杉津
 
蠑螺ヶ岳                 蠑螺ヶ岳山頂

蠑螺ヶ岳 三等三角点 685.2m 2015.03.21

コース
 大阪(7:45)=[新快速敦賀行き]=高槻(8:01)=京都(8:15)=近江今津(9:05/9:18)=
敦賀(9:50/10:00)=[タクシー]=浦底(10:23/10:29)〜登山口(10:38)〜
展望所(11:04/11:09)〜長命水(11:49/11:56)〜一枚岩展望所(12:32/昼食/12:55)〜
蠑螺ヶ岳(13:27/13:50)〜一枚岩展望所(14:19)〜長命水(14:45)〜展望所(15:19)〜
登山口(15:41)〜浦底(15:48/15:49)=[タクシー]=敦賀(16:15/18:49)
=[新快速播州赤穂行き]=京都(20:47)=大阪(21:17)

天 候  晴れ
参加者 3名
実施日 2015.03.21