市房山 山頂
日本二百名山 
市 房 山 標高1721m
市房神社登山口〜市房神社〜市房山 (往復ルート)
 3月28日、熊本県の市房山に登った。3月27日夕方大阪南港を出発、28日登山をして宮崎港からフェリーで翌朝3月29日に帰阪した。

 新門司港を5時30分過ぎにバスに乗り、九州を縦断して市房山に向かった。九州自動車道を福岡県新門司から佐賀県鳥栖市を経てまた福岡県に戻り、今度は熊本県に入り車窓から阿蘇山の噴煙を見て人吉市へと走った。帰路はここから宮崎県宮崎港まで走るので、九州の4県を縦断する旅だ。

 九州自動車道途中で一度休憩をとり、人吉ICで降り、一般道を走り市房ダム湖に到着した。川の上の市場という所で登山支度をした。というより、満開の桜見物をした感じだ。

 市房ダム湖の周囲には1万本の桜があるとか、市場の周りだけでも素晴らしい桜を眺めることができた。また、ダム湖には日本一とか言われる噴水があって、高さが80mも上がるそうだ。見事な桜と噴水を楽しんだ。桜の上にはこれから登る市房山がシルエットで見えていた。帰るころには順光になっているだろうか、帰路も楽しみだ。

桜満開 市房ダム湖

桜満開 市房ダム湖

高さ80mの大噴水と満開の桜

桜満開 市房ダム湖

シルエットの市房山 市房ダム湖より

シルエットの市房山 市房ダム湖より
 市房ダム湖で桜を楽しんでバスで10分ほど走ると祓川に架かる橋を渡る。この橋のところが一合目で川沿いに道があるそうだ。しばらくで登山口の駐車場に到着する。

 ここから市房山へ、先ず市房神社を目指して歩き始めた。苔むした岩や石が神社の神秘さをかもしだしているようだ。やがて市房大杉が参道脇に見えてくる。

 市房大杉は、相当な樹齢と思われ、幹周りが6mほどの杉が20本ほどあるそうで、参道にある数本には名前がつけられている。平安杉、双子杉、新夫婦杉、先手観音杉などだ。

 上の駐車場まで上がったので平安杉、双子杉は見られなかった。新夫婦杉を見て先に進むと三合目になり八丁坂といわれる石段を登る。そこに千手観音杉が聳えていて太い幹の上に千手観音を思わせるような枝が茂っている。

市房神社登山口(標高790m)

市房神社へ

市房神社へ

市房大杉参道を行く

市房大杉

新夫婦杉

三合目八丁坂(標高840m)

先手観音杉

先手観音杉

市房大杉参道
 そんな大杉の参道を登って行くと市房神社に到着、四合目だ。朱色の神社拝殿の半分は、避難小屋になっている。ここで一息入れてこれからが登山本番だ。

市房神社へ 大杉の株の中央に新しい命が育っている

市房神社へへ

市房神社

四合目市房神社(標高900m)

市房神社

市房山へ
 市房神社の上側を巻くようにして登り始めるといきなりの急登になる。木々も次第に変化してくる、今まで照葉樹林で薄暗いところが多かったがこの辺りから落葉樹林になり次第に明るくなってきた。 登山道は、木の根がむき出しになった木の根道などよじ登るような道が続く。

市房山へ

市房山へ
 かなり急なところを登り切ると五合目で仏岩がある。残念ながら仏岩は確認できなかった。さらに急登が続き頑張って登る。五合目を5分ほど過ぎた辺りの少し広いところで小休止をとった。腰掛できるような岩があり市房山の案内板が建っていた。アセビの花が緑のなかに少し可愛く咲いていた。

市房山へ

市房山へ

市房山へ

市房山へ
 少し急なところを登り切ると六合目で馬ノ背と呼ばれるところを通過する。振り向くと大きな岩があったが帰路に寄ってみよう。

 木のハシゴ、壊れたハシゴの急斜面など急登が続いている。時々駆逐した大きな木にサルノコシカケが沢山あるのに目が引かれた。

サルノコシカケ

市房山へ

市房山へ
 ブナの中にかたまってヒメシャラが斜面に広がっていて美しい。程なく七合目を通過した。この辺りから落葉樹がほとんどで山頂まで明るく非常に気持ちの良い緩やかな登りになる。

市房山へヒメシャラが美しい

七合目通過(標高1350m)
 しばらく快適な登りが続くと正面に市房山の山頂が見えてくる。実は見えているのは山頂の端でその奥にピークがあるのだが山頂としておこう。

 途中で小休止をとり、さらに登って行く。八合目、九合目は素晴らしい、気持ちの良い山になってきた。まだ咲いていないのでよく分からないがヒカゲツツジ、ミツバツツジ、ツクシアケボノツツジはどこにあるのだろうか。

大きなブナ

市房ダム湖

小休止

市房山へ

市房山へ

市房山へ

八合目通過(標高1510m)

市房山へ

九合目通過(標高1600m)

市房山へ

市房ダム湖・江代山・と遠くに白鳥山・国見岳

市房山へ

市房山に到着
 市房山山頂に到着、山頂は多くの登山者がいて大賑わいだ。少し霞んで良く見えなかったが北に二ツ岩と熊本県最高峰の国見岳、東には石堂山、尾鈴山が見える。見られなかったが南には韓国岳が見えるはずだ。阿蘇山の噴煙を雲の間に見た人もいたようだ。

 市房山は、標高1721mで熊本県の2番目に高い山で、一等三角点になっている。山頂は広く360度の大展望の山だ。暖かい陽ざしの中で昼食にした。

市房山 山頂

市房山 山頂にて

市房山 山頂

市房山 一等三角点(標高1721m)

市房山 山頂

市房山 山頂

市房山山頂からの展望

市房山山頂からの展望

市房山 山頂標識

心見の橋へ
 山頂から縦走コースがあり二ツ岩へのヤセ尾根は興味があるが今日は行かないで往復コースだ。「心見の橋」が山頂近くにあるということで行ってみた。

 心見の橋は、心にやましいことのある人は、この橋を渡ることが出来ないと言われている。大きな岩がキレットのようになっていてそこにくさびのような岩が載っているのだ。心にやましいことのない人はここを渡った。下が切れ落ちていて落ちれば谷底ということでかなりスリルのある岩場だ。

心見の橋(標高1690m)

心見の橋

心見の橋

心見の橋
 山頂に戻り、下山を開始した。マンサクが咲き始めていたが、ヒカゲツツジ、ミツバツツジ、ツクシアケボノツツジなども気になった。

 往路を下っていくが結構急な道を登ってきたようで上から見るとそれがよく分かる。登る時確認できなかった六合目の大岩を見た。この辺り馬ノ背と言われているがよく分からなかった。

市房山山頂をあとに下山開始

マンサク

登山口へ

登山口へ

六合目(標高1180m)

登山口へ
 次に五合目の仏岩を探した。なかなか見つからなかったがやっと杉の木の間に見つけることができた。細長い岩で上部には、螺髪のようなかたちと目鼻のようなかたちを見たような気がした。

仏岩(標高1000m)

登山口へ
 市房神社からさらに下り、市房大杉を再度楽しんで駐車場に戻った。市房山は、この大杉と心見の橋そしてツツジが見どころのようだが時期的にツツジが見れなかったのが残念だ。聞くところによるとツツジのシーズンには多くの登山者が訪れ駐車場はもとより狭い厳しい急な登山道も人で溢れるそうだ。その時期だと大阪からのツアーでは日帰りは無理なようだということだった。

市房大杉

新夫婦杉

登山口へ

市房神社登山口に全員無事下山
 バスで市房ダム湖に戻り、午後の桜を満喫した。シルエットだった市房山も陽が射して美しく輝いていた。満開のお花見と市房山登山を一杯楽しんで宮崎港へとバスは走った。霧島山近くでは車窓から見える山を眺めながら韓国岳だ、高千穂峰だなど賑わっていたがよく見えたのは甑岳と夷守岳であとは見えなかったような気がする。

 宮崎港からフェリーで市房山の余韻を語りながらしばらく楽しみ船中泊し神戸港へ。楽しかった山旅を引率頂いたリーダーさんありがとうございました。山旅を盛り上げてくださったみなさんありがとうございました。

水の上の市場

日本一の噴水

市房山

市房山

市房ダム湖と桜
満開の桜
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市房山

基準点名:市房山
等級種別:一等三角点
標高:1720.8m
所在:熊本県
地図:市房山水上村


市房山山頂

市房山 一等三角点 1721m 2015.03.28

コース
3/27
 大阪南港フェリーターミナル(16:50)=[名門大洋フェリー]=  (船中泊)
3/28
 新門司港(5:30/5:34)=[バス]=人吉IC(8:30)=
市房ダム湖・川の上の市場(9:12/9:30)=一合目(祓川)(9:40)=
市房神社登山口(9:47/9:55)〜三合目八丁坂(10:05)〜四合目市房神社(10:14/10:19)〜
五合目仏岩(10:34)〜(10:45/10:54)〜六合目馬ノ背(11:12)〜七合目(11:38)
〜(11:50/11:59)〜八合目(12:14)〜九合目(12:29)〜
市房山(12:46/昼食・心見の橋/13:37)〜八合目(14:02)〜六合目(14:56)〜
五合目(15:21)〜四合目(15:35)〜市房神社登山口(15:54/15:56)=
川の上の市場(16:14/16:27)=人吉IC(17:07)===宮崎港(18:44/19:10)
=[宮崎カーフェリー]=  (船中泊)
3/29
 神戸三宮フェリーターミナル(7:30)

天 候  3/28 快晴 桜満開
参加者 11名
実施日 2015.03.27-03.29
ツアー 毎日新聞旅行 yoshinaga nishijima