至仏山
日本百名山 
至 仏 山 標高2228m
山ノ鼻〜至仏山〜小至仏山〜鳩待峠
 7月5日から8日で会津駒ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山に登った。第4日目の7月8日は至仏山に登り帰阪予定だ。

 7月8日、朝食前に夜明けの尾瀬ヶ原を散策した。霧が立ち込める尾瀬ヶ原は誰もいなく静寂そのものだ。広々した尾瀬ヶ原の先に燧ヶ岳そして至仏山が浮んでいるようだ。

静寂の燧ヶ岳尾瀬ヶ原

静寂の燧ヶ岳尾瀬ヶ原

至仏山

ニッコウキスゲ
 6時50分尾瀬ロッジを出発、至仏山へ向かう。登山口まで山ノ鼻の湿原を歩く、正面にこれから登る至仏山が静かに横たわっている。

尾瀬ロッジ(標高1410m)

至仏山へ 山ノ鼻
 山ノ鼻からの東面登山道は、2008年より登り専用に規制されている。至仏山は、蛇紋岩で崩壊しやすく、風化が早いため、登山規制されている。特に下りの方が植生荒廃、土壌流出の影響が大きく、また滑りやすい蛇紋岩のために下りは危険、事故も多発ということで登り専用になっている。ただし、森林限界までは往復可能だそうだ。

 登山口を入ると、いきなり急登になる。昨日一昨日と2日間かなり長時間歩いたので今日は、押さえ目に歩いているようだ。

至仏山登山口(標高1420m)

至仏山へ(標高1480m)

至仏山へ(標高1540m)

至仏山へ(標高1650m)
 標高差160mほど登った標高1580mあたりで小休止、結構蒸し暑い。さらに登ると標高1680m辺りで森林限界になり、うしろを振り返ると尾瀬ヶ原と燧ヶ岳が美しく見え始める。

会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・尾瀬ヶ原(標高1680m)

会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・尾瀬ヶ原
 標高約1700mで女性が一人ばてて小休止、リーダーが女性のリュックを担いで登る。このあたりから蛇紋岩の石だらけの登りになる。大きな岩にはステップが切ってあって階段状になっている。岩陰にイカリソウ、ダイモンジソウが咲いていてほっとさせてくれる。

イカリソウ

至仏山へ(標高1710m)

至仏山へ 蛇紋岩の岩を登る(標高1720m)

至仏山へ(標高1750m)

会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・尾瀬ヶ原(標高1750m)

ダイモンジソウ

会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・尾瀬ヶ原(標高1770m)

至仏山へ(標高1790m)

至仏山へ(標高1800m)

ダイモンジソウ

至仏山へ(標高1810m)

会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・尾瀬ヶ原
 お花を見たり、後ろを振り返り尾瀬の景色を堪能しながら階段道や蛇紋岩の石ころ道を登って行く。
疲れが溜まったのかパーティーの前後がかなり開いてくる。標高1830m辺りで小休止、足並みをそろえて歩き始める。

至仏山へ(標高1850m)

イワシモツケ

ユキワリソウ

イワイチョウ
 標高1800m辺りまで登るとダイモンジソウに加えユキワリソウ、イワイチョウ、イワシモツケなどの花が目立ってきた。標高1890m辺りでまた休憩、どうもお花の写真を撮ったりして前後が開いているようだ。

 標高1900mを過ぎるとまたまたお花が増えてきた。先ずは、尾瀬の固有種オゼソウで蛇紋岩地帯の湿った草地に育成する。そしてハクサンイチゲ、チングルマ、ヨツバシオガマ、コバイケイソウ、タカネバラ、タカネシオガマ、アズマギクがあちこちの咲き誇っていた。さらにホソバウスユキソウは至仏山の蛇紋岩帯に育ち、ミヤマウスユキソウが基本種のようだ。

至仏山へ(標高1900m)

会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・尾瀬ヶ原(標高1950m)

至仏山へ(標高1960m)

オゼソウ

オゼソウ
ジョウエツキバナノコマノツメ

ハクサンイチゲ

チングルマ

ヨツバシオガマ

コバイケイソウ

タカネバラ

タカネシオガマ

至仏山へ(標高2080m)

ホソバウスユキソウ

谷川岳・苗場山・巻機山・中ノ岳・越後駒ヶ岳・平ヶ岳・会津駒ヶ岳

男体山・日光白根山・皇海山・谷川岳
 標高約2120mの高天原に到着、ベンチもありここで最後の休憩にした。素晴らしいパノラマを楽しんでいよいよ山頂を目指す。山頂までお花を楽しみながら登った。

高天ヶ原(標高2120m)

至仏山へ

ホソバウスユキソウ

アズマギク

ハクサンイチゲ

至仏山へ(標高2190m)

チングルマ

至仏山 山頂
 至仏山は、標高2228mで二等三角点になっている。パノラマは360度で素晴らしいはずだったが湯もが湧いてきて少し見えにくくなったいた。雲間に高天原で見た山々は見ることができた。浅間山の噴煙が見られた人もいたが、条件がよければ武尊山の上に富士山が見えるそうだ。

 至仏山は、登山中に楽しんだお花、オゼソウ、ホソバウスユキソウ、タカネバラが有名だ。山体が蛇紋岩でできているため蛇紋岩植物と呼ばれる植物が育つそうだ。蛇紋岩植物が多いのは北海道のアポイ岳、そして今月登った早池峰山などがある。

至仏山 山頂にて

至仏山 山頂

至仏山 二等三角点

至仏山 二等三角点(標高2228.0m)
 至仏山山頂で余韻を楽しみ小至仏山へと下り始めた。蛇紋岩のごろごろ道を下っていくとならまた湖の向うに谷川岳、巻機山などが見える。そして足元を見ると小至仏山が美しい。昨日の燧ヶ岳からミノブチ岳を見た感じに似ている。

至仏山山頂をあとに小至仏山へ

小至仏山へ

至仏山から谷川岳方向・巻機山

小至仏山(標高2220m)
 こちらの斜面もお花が綺麗だ。花は少し東面登山道とは違っているようで、ベニドウダン、シャクナゲ、タカネバラ、タカネツメクサ、イブキジャコウソウなどが咲いていた。

小至仏山へ

ベニドウダン

シャクナゲ

タカネバラ

小至仏山へ(標高2150m)

タカネツメクサ

イブキジャコウソウ

小至仏山(標高2130m)

巻機山・越後駒ヶ岳・至仏山

至仏山

笠ヶ岳
 小至仏山は、標高2162mで山頂は狭く山頂標石が建っているだけだ。このあたりから振り返ると至仏山の蛇紋岩の様子がよく分かる。

小至仏山 山頂

小至仏山 山頂(標高2162m)

至仏山 小至仏山より

小至仏山 山頂にて

小至仏山 山頂にて
 小至仏山から反対方向を望むと笠ヶ岳が見える。ここから鳩待峠まで下山を残すのみとなった。約1時間半の下りをはじめた。蛇紋岩の岩を越え木道を歩きどんどん下って行く。時々ホソバウスユキソウやミヤマキンポウゲなどを楽しみながら下る。

笠ヶ岳

ホソバウスユキソウ

鳩待峠へ

鳩待峠へ(標高2140m)

ミヤマキンポウゲ

鳩待峠へ

鳩待峠へ

会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・尾瀬ヶ原

会津駒ヶ岳・燧ヶ岳・尾瀬ヶ原

鳩待峠へ
 残雪の斜面の端に展望テラスがあり、ここで小休止をとる。天気が少し悪くなってきた。天気がよければ尾瀬ヶ原、燧ヶ岳など楽しめるのだが残念だ。

 少し下ると笠ヶ岳への分岐になり鳩待峠へと直進する。このあたりからエンレイソウ、イワカガミ、タテヤマリンドウなどの花が見られた。もうすぐ鳩待峠というところで小雨が降り出した。

展望テラス(標高2050m)

鳩待峠へ

笠ヶ岳分岐(標高2040m)

エンレイソウ

鳩待峠へ(標高1920m)

イワカガミ

鳩待峠へ(標高1900m)

タテヤマリンドウ

鳩待峠へ(標高1880m)

鳩待峠へ(標高1830m)

鳩待峠登山口に無事下山(標高1600m)

鳩待峠登山口(標高1600m)
 12時50分鳩待峠に全員無事下山、急いでバスに乗り片品温泉へ。しおじりさんで温泉入浴ほっこりしたところで昼食を頂いた。少しくつろいでまたバスに乗り、上毛高原駅へ送って頂いた。

鳩待峠駐車場

片品温泉 しおじり
 上毛高原16時9分のMAXとき330で東京へ、そしてひかり532号で大阪に戻った。

 今回の4日間の旅はびっしり内容が詰まった山旅だった。1日目は朝出発で夕方到着の電車、バス旅。2日目会津駒ヶ岳は10時間の長丁場。3日目燧ヶ岳も12時間そして最終日至仏山は6時間とよく歩いたものだ。特にお花が沢山あり楽しめた、また残雪でも遊び心がそしてほぼ良い天気に恵まれてよかったと思う。参加者の皆さん楽しい山旅をありがとうございました。リーダーさんありがとうございました。
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至仏山

三角点:二等
点名:至仏山
標高:2228.0m
所在:群馬県片品村
地図:至仏山

 至仏山 尾瀬ヶ原より      至仏山山頂

至仏山 一等三角点 2228.0m 2015.07.08
小至仏山

三角点:なし
点名:−
標高:2162m
所在:群馬県片品村
地図:至仏山

 小至仏山 山頂         至仏山から小至仏山へ

小至仏山 2162m 2015.07.08

コース
7 7/5 曇り (台風9、10、11号発生)
 新大阪(8:16)=[ひかり521]=東京(11:10/11:26)=[JR]=北千住(11:44/12:12)
=[東武きぬ115]=鬼怒川温泉(14:00/14:14)=[東武]=新藤原(14:23/14:35)=[東武]=
会津高原尾瀬口(15:16/15:23)=[バス]=桧枝岐 民宿白木屋(16:30)  (泊)
7/6 曇り
 白木屋(6:52)=[送迎車]=滝沢登山口(7:00/7:04)〜(7:50/8:02)〜水場(8:34/8:51)
〜(9:35/9:44)〜ベンチ(10:00/10:17)〜駒ノ小屋(10:37/10:47)〜
会津駒ヶ岳(11:05/11:16)〜駒ノ小屋(11:32/昼食/11:58)〜大津岐峠(13:20/13:36)〜
大津岐山(13:45)〜P1861・鉄塔(14:50)〜大杉岳(16:02/16:17)〜
会津駒ヶ岳御池登山口(17:06)〜国民宿舎尾瀬御池ロッジ(17:14)  (泊)
7/7 曇り
 御池ロッジ(5:00)〜御池登山口(5:07)〜(5:46/5:50)〜広沢田代(6:05/6:18)〜
熊沢田代(7:10/7:23)〜(8:23/8:34)〜燧ヶ岳俎ー(8:59/9:10)〜
燧ヶ岳柴安ー(9:31/9:49)〜俎ー(10:07/10:14)〜ミノブチ岳(10:38/昼食/11:02)
〜(11:43/11:46)〜(12:42/12:54)〜分岐(13:06)〜池尻休憩所(13:43/13:58)〜
下田代十字路・見晴(15:17/15:34)〜竜宮小屋(16:01/16:06)〜
中田代三俣(16:40/16:46)〜国民宿舎尾瀬ロッジ(17:16)  (泊)
7/8 曇り、下山直前から小雨
 尾瀬ロッジ(6:50)〜(7:27/7:31)〜(7:51/7:54)〜(8:18/8:26)〜(8:42/8:49)
〜(9:31/9:40)〜至仏山(10:03/10:21)〜小至仏山(11:04/11:09)〜
テラス(11:32/11:38)〜オヤマサワ田代(11:41)〜(12:20/12:26)〜
鳩待峠(12:52/12:55)=[バス]=片品温泉しおじり(13:21/入浴・昼食/14:33)=
上毛高原(15:31/16:09)=[MAXとき330]=東京(17:20/17:33)=新大阪(20:26)

天 候  7/5 曇り 7/6 曇り 7/7 曇り 7/8 曇り  (台風9、10、11号影響なし)
参加者 14名
実施日 2015.07.05-07.08
ツアー 毎日新聞旅行 nishijima