白馬岳(小蓮華岳・白馬岳・旭岳) 雪倉岳より
日本百名山 
白 馬 岳 標高2932m
猿倉〜白馬尻〜[白馬大雪渓]〜白馬岳〜三国境
 7月16日から19日で白馬岳、雪倉岳、朝日岳の縦走をした。第1日目は、移動日でバスで大阪から白馬村に移動した。

 第2日目7月17日は、猿倉から大雪渓を登り白馬山荘までの行程だ。宿泊したリゾートイン静観を6時30分タクシーで猿倉へ向かう。猿倉に近づくと雨が降り出し、本降りになってきた。

リゾートイン静観

リゾートイン静観出発準備
 猿倉山荘の休憩所は、雨具の準備をする登山者でごった返していた。その中に混じって雨具を着てザックカバーを取り付け出発準備をした。

 7時白馬尻へと登り始める。少し登ると林道に出て登っていく。沢から滝のような大水が登山道を塞いでいて、滝に打たれる感じで先に進む。林道から脇道に入りしばらく登ると「おつかれさん ようこそ 大雪渓」の文字が飛び込んでくる。

猿倉(標高1250m) 雨装備でごった返している

猿倉を出発

白馬尻へ

白馬尻(標高1550m)
 白馬尻に到着、小屋の軒下で多くの登山者がまたまた雨宿りをしている。大雪渓から流れる水量も多く川の流れも大きい音立てている。

白馬尻 雨宿り

白馬大雪渓は小さいようだ
 雨宿り休憩をして大雪渓へと登り始めるが、雪渓はかなり小さいようだ。標高1660m辺りで雪渓に出たのでアイゼンを付けた。ほんの少し登ると雪渓を進むコースは止められていて雪渓のない右岸を登る。

 標高1750m辺りで雪渓に出てここから本格的な白馬大雪渓の登りになる。標高1900m辺りから体調に異変足が進まなくなってきた。必死で登るがなかなか進まない。雨に加えて風が強くなって容赦なく体が冷えてくる。

 トムラウシ山の遭難、低体温症で多くの犠牲者が出たが、それが頭をよぎった。強風、雨そして雪渓の途中の対応だが、フリースなどを着込むことすらできない。必死で先に進むしかないようだ。

雪渓のない右岸を登る

白馬大雪渓を登る(標高1750m辺りから雪渓へ)
 雪渓の上端までなんとか到着、ここでアイゼンを外すといくらか歩けるようになってきた。葱平のお花畑は目に入らない。必死で避難小屋まで来た。ここからも息を切らしながら一歩一歩登り、村営頂上宿舎を過ぎるともう少しの我慢だ。

 尾根筋まで登ると、白馬山荘へ、尾根にはウルップソウがたくさん見られたがお花の時期は終わったようだ。みんなに少し遅れて白馬山荘にたどり着いた。到着後夕食まで3時間余り談話室のストーブで体を温めた。

 1993年初めて登った大雪渓も雨で、ずぶ濡れになりながらの登りだった。そして台風が接近し、雪倉岳、朝日岳縦走を残念して蓮華温泉に下った。そのときは若さがカバーしてくれたようだ。2001年、2010年には良い天気で楽しい大雪渓の登りだった。

葱平へ

葱平へ

水量が多い

尾根筋にまもなく到着
 第3日目7月18日は、白馬岳に登り、雪倉岳から朝日岳の縦走だ。朝目を開けると素晴らしい光景が待っていた。朝日に照らされて周囲の山々は刻々と様相を変化させていく。

 遠くに見える剣岳と立山連峰の眺めは特に印象的だ。杓子岳、白馬鑓ヶ岳、遠く鑓ヶ岳、立山、剣の眺め、目の前の旭岳、剣岳にならび毛勝三山が見え雲海の変化も素晴らしい。

立山・剱岳 白馬山荘より

旭岳 白馬山荘より

杓子岳・白馬鑓ヶ岳 槍ヶ岳・立山・剱岳 白馬山荘より

杓子岳・白馬鑓ヶ岳 白馬山荘より

朝日に輝く雲海

立山・別山・剱岳・大日岳 毛勝三山(猫又山・釜谷山・毛勝山) 白馬山荘より

白馬山荘 出発準備

白馬岳山頂へ
 登山準備をして白馬山荘を5時50分に出発、白馬岳山頂を目指す。昨日は何も見えなかったので今日は楽しみが一杯だ。振り返りながら景色を楽しみ登ること約20分山頂に到着した。

 白馬岳は、標高2932mで一等三角点になっている。山頂は、鈴なりの登山者で大賑わいだ。大展望で北にはこれから登る雪倉岳、朝日岳が見え、東には小蓮華岳とその奥に火打山、妙高山、高妻山が雲海に浮かんで見える。南には杓子岳、鑓ヶ岳、鹿島槍ヶ岳そして北アルプス槍ヶ岳、赤牛岳、立山、剣岳、大日岳、そして毛勝三山が見える。西には、旭岳などが見える。また眼下には、悪夢と思われた白馬大雪渓が何もなかったかのように、大きな大河になって見えた。素晴らしいに尽きる絶景だ。

杓子岳・鑓ヶ岳 槍ヶ岳・・赤牛岳・ 立山・別山・剱岳・大日岳 毛勝三山(猫又山・釜谷山・毛勝山) 白馬岳より

白馬岳山頂へ

白馬岳山頂に到着

白馬岳 山頂

白馬岳 一等三角点(標高2932.2m)

槍ヶ岳・・・ 立山・別山・剱岳・大日岳 毛勝三山 旭岳 白馬岳より

杓子岳・鑓ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 白馬岳より

白馬大雪渓 白馬岳より
 白馬岳山頂をあとに三国境へと下った。雲上の散歩で素晴らしい、左側にはこれから登る雪倉岳、朝日岳そして前方に小蓮華岳が聳えて見える。

 振り返りながら下っていくと、白馬岳の山容が見えてくる。東側は絶壁、西側が緩やかで東西全く異なる山容が見られる。

 小蓮華山もかなり大きな山塊で、白馬岳との鞍部が三国境になっている。三国境は白馬岳の長野、小蓮華岳の新潟そして雪倉岳、朝日岳の富山の三国だ。これから縦走する雪倉岳、朝日岳の勇姿を眺めながら小休止を取った。

白馬岳山頂をあとに三国境へ 雪倉岳・朝日岳

小蓮華山

朝日岳・雪倉岳・小蓮華山

白馬岳

小蓮華山 火打山・妙高山・高妻山

鉢ヶ岳・雪倉岳 朝日岳

三国境(暗部)へ 小蓮華山

ウルップソウ

鉢ヶ岳・雪倉岳・朝日岳 三国境より

三国境
雪倉岳に続く   
 
白馬岳

基準点名:白馬岳
等級種別:一等三角点
標高:2932.2m
所在:長野県白馬村
地図:白馬岳

白馬岳 山頂            白馬岳 

白馬岳 一等三角点 2932.2m 2016.07.17

コース
7/16
 梅田(8:50)=[バス]=[渋滞]=大津SA(11:45)=養老SA(12:41/昼食/13:15)=
駒ヶ岳SA(15:05/15:25)=安曇野IC(16:15)=白馬村 リゾートイン静観(17:30) (泊)
7/17
 静観(6:31)=[タクシー]=猿倉(6:46/7:02)〜白馬尻(8:07/8:21)〜
雪渓下(8:42/アイゼン着/8:51)〜[白馬大雪渓]〜雪渓上(9:38/アイゼン脱/9:41)〜
葱平(10:28) 〜避難小屋(11:34/11:41)〜尾根分岐(12:57)〜白馬山荘(13:16) (泊)
7/18
 白馬山荘(5:52)〜白馬岳(6:10/6:23)〜三国境(6:56/7:06)〜鉢の暗部(7:45/7:56)〜
雪倉岳避難小屋(8:37/8:48)〜雪倉岳(9:29/9:44)〜(10:41/昼食/11:09)〜
水場(11:54/12:04)〜水平道分岐(12:30)〜朝日岳(13:45/14:04)〜水谷コル(14:43)〜
朝日小屋(14:50) (泊)
7/19
 朝日小屋(5:33)〜イブリ山(7:17/7:28)〜三合目(9:24/9:36)〜北又小屋(10:28/10:53)
=[タクシー]=小川温泉(11:27/入浴・昼食/13:08)=
黒部宇奈月温泉駅(13:34/フリー時間/14:49)=[はくたか563号]=金沢駅(15:25/16:00)
=[サンダーバード34号]=大阪駅(18:39)

天 候  7/16 晴れ 7/17 雨風  7/18 晴れ  7/19 晴れ
参加者 9名
実施日 2016.07.16-07.19
毎日新聞旅行  inada 

雪倉岳に続く