トンガリ山山頂にて 後方は京見山
友歩会定例会  
京 見 山 標高216m
山田〜西蒲田山〜蒲田城址〜白毛山〜トンガリ山〜京見山〜春日神社〜網干駅
 9月24日、友歩会定例会で京見山の縦走を行った。当初、京見山とその周辺の白毛山、トンガリ山だけにしようかと思ったが、折角の遠出なので京見山の端からはしまでの縦走をすることにした。

 姫路駅からタクシーで、姫路バイパス太子東IC近くの山田バス停へ向かった。バス停で支度をし出発、集落の合間を抜けて、姫路バイパスのフェンス沿いの道へと出る。ここからフェンス沿いにしばらく歩くと、坂になり右手のバイパスは山田トンネルになっている。まっすぐ山にも行けそうだが、西蒲田山を通り越してしまうのでここで左折して二つの池の方に向かう。

姫路バイパスフェンス横を歩く

山田トンネル入口辺りから左山道へ(標高30m)
 二つの溜池がありその横を前進、少し泥濘んこの沢沿いの急な坂道を登っていく。山田トンネルの口から25分ほどで西蒲田山の尾根に出て送電線鉄塔の下に着く。標高差約100m、病持ちの人が多いのでこの登りは少し厳しかったようだ。少し休憩して尾根道の急登、標高差約50mを頑張って登る。

西蒲田山へ

西蒲田山へ

西蒲田山西尾根ピークの送電線鉄塔(標高125m)

西蒲田山へ
 西蒲田山に到着。西蒲田山は、標高178mで四等三角点になっている。展望は雑木が茂っていて望めない。西蒲田山の山頂部は高さ50m程の円錐形になっていて、その急斜面を下る。

西蒲田山 山頂

西蒲田山 四等三角点(標高178m)

西蒲田山 山頂

蒲田城址へ

蒲田城址へ

蒲田城址へ
 急斜面を下る終えると緩やかな尾根になり、標高95mぐらいの尾根の肩に出る。肩の辺が少し開けていて姫路市街を望むことができる。また振り返ると地図で見た円錐形のピークが見え、西蒲田山の山頂だ。

西蒲田山肩 展望が開ける

姫路市街

西蒲田山を振返る

蒲田城址へ
 肩から少し下ると暗部、標高約65mになり、この下を姫路バイパス山田トンネルが通っている。さてここから蒲田城址の北側のピーク標高148mまで標高差約80mの登り返しだ。登りはかなり厳しいようだが頑張って登って欲しい。ここで無理だとバイパスがないので下山するしかない。

 みんな頑張って、北側のピークへ登りきった。一息入れて今度は南東方向へ、少し下ると次の中程のピークになりその下には山陽新幹線のトンネルが通っている。そのピークの端まで来ると岩があって展望が開けている。

 展望を楽しんでいると向こうから一人のハイカーが登ってきた。彼も手に小枝を持ってクモの巣を払いながら登ってきたようだ。我々もここまでクモの巣と戦いながら登ってきた。これから先お互いのクモの巣から概ね解き放されるだろう。また、彼はこれから先、厳しい岩の登りがあるので気をつけてとサデッションしてくれたが、あまり理解できなかった。メンバー構成を見てこの先やばいぞと思ったのだろうか。

蒲田城址へ

蒲田城址へ

蒲田城址北側のピークからの展望
 ほんの少し下って登り返すと、蒲田城址に到着。記念写真を撮って先に進む。城址の南の方まで進むと前方に白毛山の山並みが見えてきた。山頂の鉄塔も見え、次の目標はその鉄塔で昼食予定だ。

蒲田城址に到着

蒲田城址(標高145m)

蒲田城址にて

白毛山(鉄塔が山頂) 蒲田城址南の肩より
 蒲田城址から下ると、まさき峠になり、しばらく緩やかだがやがて急登になってくる。標高差約135mで今日最高の厳しい登りだ。急登、約35分頑張って登り切り、白毛山に到着した。

まさき峠(標高80m)

白毛山へ

白毛山へ

白毛山へ

白毛山へ

白毛山へ

白毛山 山頂のアンテナ(標高215m)

白毛山に到着
 白毛山は、標高215mで山頂は大きなアンテナ塔が建っている。ここでかなり遅くなったが昼食にした。体調がそこそこ戻ったところで今日のハイライト、トンガリ山、京見山へと再び歩き始めた。

 少し下るとトンガリ山分岐で、その先から京見山の姿が望めるようになってくる。尾根を半周するような感じで下っていくとトンガリ山になる。

 トンガリ山は、標高165mの円錐状で岩の山のようだ。山の頂付近に大きな岩があり、裾を眺めるとこの近くの高御位山の岩とよく似ている。山頂からの展望は360度で素晴らしい。北には白毛山のアンテナが見え、東には姫路市街、南には姫路市街と播磨灘、家島諸島、西には、これから登る京見山が見える。条件が良ければ、淡路島や小豆島も見えそうだ。

白毛山からの展望

京見山 トンガリ山手前のピークより

トンガリ山よりの展望

トンガリ山(標高165m)

京見山 トンガリ山より

トンガリ山

白毛山
 トンガリ山分岐まで戻って、先へ進むと、東展望台に着く。この展望台からはトンガリ山より高いのでさらに素晴らしい景色を楽しむことが出来る。

東展望台へ

京見山 東展望台より

トンガリ山 東展望台より

白毛山 東展望台より

トンガリ山と姫路市街 東展望台より
 いよいよこれから京見へ、先ず鞍部まで下る。暗部は泣き坂峠で、姫路歴史山の会が次のような説明を記していた。

 秀吉の中国攻めの足掛かりとする播磨平定は天正2年から天正8年の長きに渡った。英賀城(城主三木通秋)が落城したのもこの年代である。女、子供、落武者が悔い泣きながらこの山中を越え北の原村方面へ落ち延びていったという悲しい伝説がある。ここはいつしか泣き坂峠と言われるようになった。

 泣き坂峠から登り返しが標高差約90m、皆んな大夫覚悟ができてきたようで案外、頑張って登り切れた。

京見山へ

山泣き坂峠(標高130m)

京見山へ

京見山 山頂
 今日の主峰、京見山に到着。京見山は、標高216mで三等三角点でなっている。展望は主に南側が開けていて東展望台やトンガリ山と同じような素晴らしい展望が楽しめる。

 京見山は、本当に京都が見えるのか、山の高さから見て見えない。しかし、戦国時代には、京の町はたびたび戦乱により大火となり、その立ちのぼる煙が山頂より見えたとかということで京見山に呼ばれるようになったそうだ。

京見山 山頂にて

京見山 山頂の展望を楽しむ

京見山 山頂からの展望

京見山 山頂にて

京見山 山頂

京見山 三等三角点(標高215.9m)
 京見山を過ぎるとほぼ下りで、山名表示が無いのではっきりしないが、熊見山(標高126m)、山戸荒山を経て春日神社の境内に降り立った。ここから一般道を歩いて網干駅に到着、今日の行程は終了した。予定では14時過ぎに網干駅を計画していたが大幅に遅れ、17時着になってしまった。

 ちなみに標高178m西蒲田山、標高216m京見山、標高215m白毛山、標高165mトンガリ山など縦走のピークが多く、小さな登りは別にして、登りを累積すると標高差約500mになり、かなり厳しかったことが伺える。難なく縦走しているが体力差を十分考慮する必要があると再認識させられた。

 ちょっと厳しい縦走になりましたが、天気もよく、景色も楽しめ良い山旅になったのではないかと思います。できるだけ無理の少ないような計画をしていきますので今後も奮ってご参加ください。みなさんお疲れ様でした。

春日神社登山口へ

春日神社登山口へ

熊見山(標高126m)

山戸荒山

春日神社登山口へ

春日神社登山口へ

春日神社

京見山の縦走無事終了
  
京見山

基準点名:熊見
等級種別:三等三角点
標高:215.9m
所在:兵庫県姫路市
地図:網干

 京見山 三等三角点      京見山 山頂

京見山 215.9m 2016.09.24
西蒲田山

基準点名:西蒲田
等級種別:四等三角点
標高:177.9m
所在:兵庫県姫路市
地図:網干

 西蒲田山 山頂

西蒲田山 四等三角点 177.9m 2016.09.24
白毛山

基準点名:−−
等級種別:−−
標高:215m
所在:兵庫県姫路市
地図:網干

 白毛山 山頂のアンテナ

白毛山 215m 2016.09.24
トンガリ山

基準点名:−−
等級種別:−−
標高:165m
所在:兵庫県姫路市
地図:網干








トンガリ山 165m 2016.09.24

コース
 大阪(8:15)=[新快姫路行き]=姫路(9:18/9:25)=[タクシー]=
山田BS(太子町)(9:47/9:52)〜山田トンネル(10:06)〜西蒲田山(10:49/10:56)〜
西蒲田山肩P95(11:14/11:18)〜姫路バイパストンネル上(11:22)〜
蒲田城址中ピーク(11:39/11:44)〜新幹線トンネル上(14:48)〜蒲田城跡(12:00/12:02)〜
まさき峠(12:12)〜林道出合(12:41)〜白毛山(12:47/昼食/13:21)〜
トンガリ山分岐(13:24)〜トンガリ山(13:39/13:52)〜トンガリ山分岐(14:11)〜
東見晴台(14:18/14:30)〜泣き坂峠(14:48)〜京見山(15:07/15:24)〜能見山(15:49)〜
山戸荒山(16:04/16:17)〜春日神社登山口(16:30)〜JR網干(16:57/17:04)=
姫路(17:15/反省会/19:11)=[新快速野洲行き]=大阪(20:13)

天 候  晴れ
参加者 6名
実施日 2016.09.24
友歩会 ohki