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雪彦山 展望台より |
関西百名山 |
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雪 彦 山 大天井岳標高884m 地 蔵 岳標高725m |
登山口〜[表登山道]〜展望岩〜出雲岩〜覗き岩〜大天井岳〜天狗岩
〜[裏登山道]〜地蔵岳〜虹ヶ滝〜大曲展望所〜登山口 |
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11月23日、雪彦山に登った。今回は、表登山道を登り、裏登山道を下り地蔵岳に登って下山するコースだ。
梅田をバスで7時50分出発、途中加西SAに立ち寄り、夢前町の雪彦山登山口へ向かう。雪彦山一般登山のグループと一緒なのでバスは大型、雪彦山に近づくと車道が狭くなり幅員いっぱい、なんとか登山口に到着。
駐車場で、登山準備いつもと違って今日は、ハーネスをつけてスリングやカラビナなどを用意する。準備が整ったところで登山口に移動した。 |
雪彦山 バス車窓より |
駐車場で登山準備 |
一般者登山道を登り始めるがいきなりの急登だ。10分ほどで不動岩があり、さらに高度を上げていく。登山口から25分ほどで大きな岩の展望台に到着する。 |
登山口を出発(標高285m) |
雪彦山へ |
いきなり急登 |
不動岩 |
雪彦山へ |
雪彦山へ |
展望台から雪彦山の主峰が望める。雪彦山は、ここから一番高く見える大天井岳、手前に三峰岳(みつみねだけ)、不行岳(ゆかずだけ)、裏側に地蔵岳、さらに奥に三角点のある三辻山、一番高い鉾立山などがあり、総称して雪彦山と呼ぶそうだ。
雪彦山は、岩峰が迫力で古くから信仰の山とされ、新潟の弥彦山(ひこさん)、福岡の英彦山(ひこさん)とともに、日本三彦山として知られる山だ。また、この岩峰でクライミングが盛んに行われ、関西を代表するロッククライミングゲレンデになっている。今日も、岩峰にアタックしているクライマーを遠く見られた。
今回は、ここから見えている、一番高い大天井岳に登り、裏側に廻って地蔵岳に登り虹の滝から下山予定だ。 |
雪彦山 大天井岳 展望台(標高440m)より |
展望台をあとに |
雪彦山へ |
雪彦山へ |
雪彦山へ |
雪彦山へ |
展望台から30分ほど登ると、沢の巻道になっていて3m程の岩を下る。岩にはクサリがさがっていてそれを使えば容易に降りれるが、きょうはできるだけクサリを使わず、手と足できっちりホールドして岩場の登下降をする、訓練と遊びを兼ねた登山だ。 |
雪彦山へ |
雪彦山へ |
展望台から40分、出雲岩に到着、ものすごく大きな岩で昔クライミングしていた名残がたくさんある。現在岩が風化して危険なためクライミングは行われていないようだ。休憩を兼ねてロープワークの講習、エイトノット、インクノットなどの実習をした |
出雲岩(標高650m) |
出雲岩 |
出雲岩 |
ロープワークの講習 |
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出雲岩から少し登ると、チムニーになっていて一般登山道になっている。最初のチャレンジはその右側の岩尾根を登る。安全のためビレーしての登りだ。下から皆んなの登りを見ていると安易な岩登りに見えるが実際やってみるとホールドがなかなか見つからず立ち往生、難しいものだ。 |
出雲岩をあとに |
雪彦山へ |
雪彦山へ 左側はチムニーの一般道 |
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雪彦山へ |
覘き岩(標高680m)よりの展望 |
その岩を登りきるとセリ岩と覘き岩になり、素晴らしい展望でかなり高度感が出てくる。セリ岩は、体の幅ギリギリのスリットを通り抜ける岩だ。ザックがガリガリあたってやっと全員通り抜ける。 |
セリ岩 入口 |
セリ岩 出口 |
雪彦山へ |
雪彦山へ |
セリ岩から岩場を約20分登ると、馬ノ背に到着、ここも巻道の一般道があるがあえて馬ノ背の岩稜を登る。ビレーなしでも登れるがビレーして登ると安心だ。 |
馬ノ背 |
馬ノ背 |
馬ノ背 |
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馬ノ背を通過 |
雪彦山へ |
登山口から約3時間、岩場を楽しみながら登って山頂の大天井岳に到着、少し遅い昼食にした。寒波がやってきてかなり寒い、少し白いものが混じっているようでみぞれだろうか。
前述したように、雪彦山の山頂はこの大天井岳、標高884mが主峰で、山頂標識も雪彦山になっていて神社もお祀りしてある。展望も少し開けていて、雲がかかった笠形山、七種山、明神山から姫路方面が望める。 |
雪彦山 大天井岳山頂に到着 |
雪彦山 大天井岳 山頂(標高884m) |
笠形山(雲の中)・・・七種山 |
明神山・・・姫路方面 |
山頂から行くてに天狗岩が望め、リーダーが登攀の準備をしてくれている。大天井岳を一旦下り鞍部から登り返していく。
天狗岩に到着、ビレーしてもらって全員自力で登攀、5、8mほどの岩だがスリル満点だ。登りはなんのかホールドを探して登れるが下りはなかなか難しい。歳をとると体か固くなり、思い通りの行動ができない、あと数センチが届かないのが現実で残念だ。 |
大天井岳から望む天狗岩 |
大天井岳をあとに天狗岩へ |
天狗岩(標高805m) |
天狗岩 |
天狗岩 |
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天狗岩の登攀を楽しんだあと、一般道から外れて裏登山道に入り下り始めた。少し下ると下に美しい岩峰が見えてきた。これから登る地蔵岳で数人の登山者が登っている。 |
地蔵岳 天狗岩辺りの主尾根より |
かなり急な斜面を下ると今度は、一枚岩に見える絶壁で標高差20mはありそうだ。ロープやクサリもさがっているのでゆっくりだと降れそうだ。人数も多いので懸垂降下でスルスルと降った。 |
地蔵岳へ
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懸垂下降した絶壁 |
地蔵岳へ 懸垂降下 |
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地蔵岳へ
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地蔵岳へ |
懸垂降下で標高750m辺りまで下り、さらに50mほど下ると地蔵岳との鞍部に下り着く。ここから楽しみの地蔵岳の登攀だ。
最初は足場、手掛かりもしっかりしていて難なく登るが最後の数メートルが厳しい。その絶壁の下に塀のようになった岩が有りかなり安心感がある。もしこの壁のような岩がなかったら谷底まで見えるので足がすくむだろう。一人は登れないと言い出したのでビレーしてもらって登り、あとはなんとか自力で登る。
地蔵岳は、標高727mぐらいで、山頂に松ノ木が一本あって、10人ほどで満員、身動きを慎重にしないと事故になりそうな広さだ。地蔵岳の壁をクライミングで登ってきた数人と一緒で山頂は大賑わいだ。 |
地蔵岳の登り |
地蔵岳ののぼり |
地蔵岳 最後の絶壁を登る |
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地蔵岳 山頂に到着 |
地蔵岳 山頂 |
地蔵岳 山頂(標高725m) |
地蔵岳の下り、心配な人はビレーしてもらって降りる。暗部まで下ってホット一息かと思えばまだまだ厳しい行が続く。地蔵岳に並ぶ不行岳(ゆかずだけ)が凛とそびえている。クライマーの憧れのようだがどうなんでしょうか。 |
地蔵岳を下山 |
虹ヶ滝へ |
不行岳
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虹ヶ滝へ |
虹ヶ滝へ |
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滑りそうな急斜面、クサリ場、沢のトラバースなどなど繰り返し、虹ヶ滝までひたすら下る。標高差は130mぐらいと思われるがなかなかの難所の下りだ。地蔵岳の絶壁も見える。 |
虹ヶ滝へ |
虹ヶ滝へ |
地蔵岳 |
虹ヶ滝へ |
虹ヶ滝へ |
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虹ヶ滝まで下り尾根に登り返すと、一般道に合流し展望を楽しめる。正面に今登っていた地蔵岳、すごいと眺めた不行岳、そして三峰岳の三峰が並んで見える。
日暮れも迫り、ひたすら下る。谷筋に入って渡渉、出合の看板辺りまで下るとすっかり暗くなってきた。足元に注意してどんどん下る。砂防ダムを過ぎるとまもなく登山口だ。
17時15分駐車場に全員無事下山、一般登山の方には1時間ほど待ち時間ができたようで申し訳なかった。ただ山頂付近は風が強く寒波襲来で長居ができなく早めの下山になったとのことだった。
ともあれ、今まで一般登山道しか行っていなかったが今日は登攀訓練も兼ねて、個人ではなかなか行きにくいコースを楽しめて本当に良かったと思う。ご一緒の参加者の皆さん楽しい山旅をありがとうございました。また楽しい山旅を演出してくださった、リーダーさんに感謝します。ありがとうございました。 |
三峰岳・不行岳・地蔵岳 滝上展望台より |
登山口へ |
登山口へ |
登山口へ 日没 |
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雪彦山 大天井岳
基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:884m
所在:兵庫県姫路市 地図:寺前
大天井岳 山頂 |
大天井岳 884m 2016.11.23 |
雪彦山 地蔵岳
基準点名:−−−
等級種別:−−−
標高:725m
所在:兵庫県姫路市 地図:寺前
地蔵岳 山頂 |
地蔵岳 725m 2016.11.23 |
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コース
梅田(7:50)=[バス]=加西SA=福崎IC=夢前=雪彦山登山口(10:10/10:33)
〜[表登山道]〜不動岩(10:44)〜展望台(10:57/11:02)〜行者堂跡(11:03)〜
出雲岩(11:42/11:56)〜覗き岩・セリ岩(12:31/12:36)〜馬ノ背(12:55/13:07)〜
雪彦山・大天井岳(13:21/昼食/13:38)〜天狗岩(13:45/14:30)〜[裏登山道]〜
地蔵岳(15:29/15:43)〜虹ヶ滝(16:21)〜大曲展望所(16:47)〜登山口(17:13/17:17)
=[バス]=赤松SA=梅田(19:50)
天候 晴れ
参加者 9名 (一般コース23名)
実施日 2016.11.23
毎日新聞旅行 inada nishijima
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